異世界時空戦記

Masanosuke

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玉玉バトル前編

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 俺は自分の家で集中力を高める為に座禅を
し、バトルに向けて精神統一していた。

 次のバトルは玉を落とした方が負け、スピ
ードがどんどん上がって行く仕組みのバトル
だったよな…確か?焦ったら負けだ。そう自
分に語った。

『よしっ!じゃ行くか!』

 何となく久しぶりだな。俺は覚悟を決め、
腕時計のボタンを押した…。

『お久しぶりです。ミヨです。覚えています
か?』

『覚えてるよ。勿論』

『其れでは次のバトル、玉玉は時間が経過す
るにつれて高速、減速します。テンポに合わ
せて交互に玉を本体に刺していきます。玉が
外れたり、テンポにズレが生じたら撃破され
ます。テンポは互いが360度スクリーン画
面に流れて来ます。それに合わせてのバトル
になります。以上!今回のアイテムは此方に
なります』

『あっ!』

 アイテムが上からゆっくりと俺の手元に落
ちて来た。

『これは?ゴーグルのデカイ感じの?そして
グローブか?地球にもある様な…』

『その通りです。其れを身に付けると360
度スクリーンになり、迫力満点な環境、そし
てグローブを身に付けると玉玉本体を手にし
ます』

『そっか!実際に手で物を持ってバトルじゃ
なくて、空想によるバトルなんだね』

 じゃーばあちゃん家にあった物はわざわざ
作ったって事なんだ…リアルに再現凄い。

『其れでは、意気込みを秘めてスタートして
下さい』

『よっしゃー!』

 俺はゴーグルとグローブを身に付けて転送
される場所に向かい、意気込みを秘めて叫ん
だ。

『やったるでぇー!』

 クスクスッ…。

『あっ!今、笑ったろ?』

『いいえ……ハイ!もう少しマシな意気込み
があるのではと。まっ良いですけど…』

『じゃ言うなよ』

 俺は少し赤面した。精神統一、精神統一!
恥ずかしさを誤魔化す様に言っていた。精神
統一!俺はそのまま転送された。
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