北のポタジェから

2025年8月

すてきな仲間

前回はアナベルのお話をしました。
私はいつか、この場所を素敵なシェードガーデンいしたいと思っています。 
まだまだ理想にはほど遠くて、今は雑草がメインの状態なんですけど……。
でも、そんな中でも少しずつ仲間を増やしていけたらいいなと思っています。

その第1弾がアナベル。
そして昨年、新たに仲間入りしたのがカラーリーフの植物です。

名前は「アシリウム・ニポニカム・メタリカム」。ちょっと長い名前ですが、ニシキシダの仲間です。
葉っぱをよく見ると、シルバーがかった色味に、ほんのり紫が混ざっていて、とても上品。こういう植物が庭にいるだけで、ぐっと大人っぽい雰囲気になります。今の時期はほとんど緑色に見えるんですけど、気温が下がると赤みが増して、また違う表情を見せてくれそう。
ひとつで二度楽しめるなんて、なんだか得した気分ですよね。またお得ですよ（笑）

シダ植物って地味と思われがちかもしれません。
派手なお花が咲くわけでもなく、いつもひっそり葉を広げているだけ。
けれど、日陰でもきちんと育ってくれて、静かに佇む感じが素敵。緑の濃淡や葉っぱの模様を見ていると、静かな存在感の中に、不思議な美しさがあることに気づきます。

このアシリウムも、シダの仲間らしく日陰を好みます。日向だと暑さで弱ってしまうけれど、涼しい場所なら元気いっぱい。
耐寒性も強いので、もちろん北海道の冬でも外で越せるんです。冬に枯れた地上部が、春になってゆっくりまた新しい葉を覗かせるのは、かわいいですね。

ただ、今年は雑草の勢いに負けてしまって、まだまだ株は小さめ。私がもう少しマメに草刈りをしてあげればよかったのに……と、ちょっと反省もしています。けれど、それでもこうして生き生きと葉を広げてくれている姿を見ると、来年もいけるんじゃない？　って思います。
植物って本当にたくましいですよね。

いつかここが、アナベルやシダたちがのびのび育つ日陰の庭になったら、どんなに素敵だろう。白い花玉とシルバーリーフが並ぶ光景を想像するだけで、わくわくしてしまいます。きっとそこには、静かなのに心が華やぐような、癒しの時間が流れているはず。

庭作りって、一気に完成させるものじゃなくて、こうして少しずつ積み重ねていくものなんだなあと感じます。

これから先、毎年ほんの少しずつでも、この仲間たちが勢力を広げていってくれたら嬉しい。
きっと数年後には、今よりずっと見応えのあるシェードガーデンになっているはず。
そう思うと、雑草との戦いさえも、ちょっと楽しみに感じられるから不思議です。
なんてね。それは嘘です。雑草よりがんばって育ってほしい！
今年～来年も何か仲間を増やそうかな？
ゆっくり考えてみます。
それではまた！