北のポタジェから

2025年9月

返り咲きかわいい

秋になって、庭の花たちが最後の復活祭を見せてくれています。
夏の間に、もう終わりかな？　と思っていた花が、ここへきてまた咲き始める姿。なんだかサプライズみたいで嬉しくなります。

今日の写真はスイートアリッサム。
通路を挟んで左右にアリッサムを植えてあるのですが、片方はピンクから黄色へと移ろうようなかわいいグラデーションで咲いています。
小さな花がぎゅっとまとまって咲く姿は、まるで小さな花束が地面に並んでいるみたい。ひとつひとつは小さな花なのに、集まるとこんなに華やかになるんだなあと感心します。

ところが反対側を見てみると、なんとそこには真っ白なアリッサムが。
あれれ？　春に同じ色のものを植えたつもりだったのに、色違いが出てくるなんてちょっと不思議。けれども結果的に、両側で違う色が咲いてくれて、まるで計算して植えたみたいになっています。
こういう予想外の展開も、家庭の庭ならではの楽しみですね。まあいっか（笑）

アリッサムに限らず、盛夏の間はちょっと元気がなかった花たちも、秋風に吹かれてふたたび咲き始めています。
気温が落ち着いてくると、植物たちにとっても過ごしやすいんでしょうね。
庭を歩いていると、あ、これも咲いてきた。こっちもまだいける！」　と発見があって、毎日がちょっと得した気分です。

ただ、やっぱり秋の庭は少し寂しい気持ちになるのも正直なところ。
夏のあの爆発的な華やかさには及ばないし、冬が近づくにつれて少しずつ色が減っていくのを感じます。
だからこそ、来年は秋の花ももっと意識して植えてみようかなと考えています。
コスモスやセージ、パンジーやビオラもいいですね。

小さな花が返り咲いてくれる姿に励まされながら、また次の季節に向けての計画を立てる。
こういう循環が、庭づくりの楽しみなのかもしれません。
それでは次回もお楽しみに！