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30 舞台
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舞台上に、飛鳥さん、清人さん、ヤマの菊川三姉弟が揃ったことで、会場からは「飛鳥様ーっ」「清人様ーっ」「倭人様ーっ」のコールが沸き上がる。
清人さんが一人目のモデルとして現れたときは、大歓声の直後の冷たい一瞥で静まり返り。
どうなることかと思ったが・・・
気温が一気に下がった会場に、冷笑さえ浮かべて歩きだした清人さんに観客は釘付け。
透き通るほどに真っ白な肌と冷たい美貌が、緩く着こんだ白のビッグTシャツとワイドパンツと合わさり胸に迫る。
シンプルな筈の服が、清人さんのためにあつらえたオートクチュールのような一体感と価値をもたらして見えた。
遥馬さんも隣で息を呑んで、膝で拳を握りながら近づいてくる清人さんに目を奪われていた。
ちょっと涙目になっていたくらいだ。
まさか、デザイナーが一人目で出てくるとは思わなかったから、会場の観客は皆、完全に意表を突かれていた。
俺達の婚約会見以降、髪も伸ばさず、整った顔を隠していなかった清人さん。
食堂で毎日出会うから、見慣れたと思っていたんだが・・・軽快なBGMに合わせ、ランウェイを優雅に歩く清人さんの凄みは今まで第一部を彩っていたモデルとは素人目にも格の違いを感じさせる。
芝浦や柴田には悪いが、ただ綺麗なだけじゃない。
人を惹き付けるだけじゃない。
惹き付けたその先に、心を捕らえる輝きを清人さんは内包していた。
本当にこの人は底知れないな。
広い会場を一瞬で支配したのは、フェロモン使用は禁じられているから、清人さんが自然に纏う空気なんだろうけど。
口から言葉を発することさえ許されない。
目を離すことなんて、考えられないくらいに吸い寄せられる。
二人目のヤマが、笑顔で手を振り登場すると。
やっと張り詰めていた空気が緩やかに抜けて、会場からは溜め息のあとに拍手の嵐。
清人さんは、たった一人目で会場に自分のブランドを浸透させてしまった。
清人さんが一人目のモデルとして現れたときは、大歓声の直後の冷たい一瞥で静まり返り。
どうなることかと思ったが・・・
気温が一気に下がった会場に、冷笑さえ浮かべて歩きだした清人さんに観客は釘付け。
透き通るほどに真っ白な肌と冷たい美貌が、緩く着こんだ白のビッグTシャツとワイドパンツと合わさり胸に迫る。
シンプルな筈の服が、清人さんのためにあつらえたオートクチュールのような一体感と価値をもたらして見えた。
遥馬さんも隣で息を呑んで、膝で拳を握りながら近づいてくる清人さんに目を奪われていた。
ちょっと涙目になっていたくらいだ。
まさか、デザイナーが一人目で出てくるとは思わなかったから、会場の観客は皆、完全に意表を突かれていた。
俺達の婚約会見以降、髪も伸ばさず、整った顔を隠していなかった清人さん。
食堂で毎日出会うから、見慣れたと思っていたんだが・・・軽快なBGMに合わせ、ランウェイを優雅に歩く清人さんの凄みは今まで第一部を彩っていたモデルとは素人目にも格の違いを感じさせる。
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本当にこの人は底知れないな。
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口から言葉を発することさえ許されない。
目を離すことなんて、考えられないくらいに吸い寄せられる。
二人目のヤマが、笑顔で手を振り登場すると。
やっと張り詰めていた空気が緩やかに抜けて、会場からは溜め息のあとに拍手の嵐。
清人さんは、たった一人目で会場に自分のブランドを浸透させてしまった。
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