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33 指輪
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「ちょっと、トイレ」と、明らかに疑われるような理由で一先ず部屋からヤマと二人で脱出。
扉を開けた僅かな時間でも、廊下にまで清人さんのフェロモンが溢れてきている・・・が、部屋に比べたら身体が軽く感じるな。
「みどりさんが来るって先にわかってたら、絶対来なかった・・・」
ヤマは、廊下に出た途端、壁に凭れて天を仰ぐ。
俺も気休めにしかならないが、取り合えず深呼吸。
「なんで、あそこまでされているのにみどりさんは平気なんだ?
見えてない・・・あぁ、清人さんが見せてないのか?」
「ん、そう。
流石の兄貴も、遥馬さんの身内にはフェロモンでの威嚇は控えてるんだよ。
あの人以外は使用人だし、遠慮して離れにはあんまり来てないみたいなんだけど。
みどりさんは、そうでもないみたいで・・・
兄貴は兄貴で、みどりさんが元々遥馬さんに近かったって言うのもあってか、抑制出来ないものがあるみたいでさ・・・」
ヤマは、頭を抱えて深々と溜め息。
昨日今日始まったことではなく、遥馬さんが番になってからずっと続いているんだろう。
「兄貴、フェロモンコントロールはかなり上手くて、遥馬さんとみどりさんには完璧に見えないよう調整するんだよ。
その憂さ晴らしか・・・みどりさんが見えてないフェロモンを俺に見せてくるんだよな。
そんなことするくらいなら、誰にも見えないようにして欲しい。
いや、せめて、カナには見えないよう調整して欲しい」
扉を開けた僅かな時間でも、廊下にまで清人さんのフェロモンが溢れてきている・・・が、部屋に比べたら身体が軽く感じるな。
「みどりさんが来るって先にわかってたら、絶対来なかった・・・」
ヤマは、廊下に出た途端、壁に凭れて天を仰ぐ。
俺も気休めにしかならないが、取り合えず深呼吸。
「なんで、あそこまでされているのにみどりさんは平気なんだ?
見えてない・・・あぁ、清人さんが見せてないのか?」
「ん、そう。
流石の兄貴も、遥馬さんの身内にはフェロモンでの威嚇は控えてるんだよ。
あの人以外は使用人だし、遠慮して離れにはあんまり来てないみたいなんだけど。
みどりさんは、そうでもないみたいで・・・
兄貴は兄貴で、みどりさんが元々遥馬さんに近かったって言うのもあってか、抑制出来ないものがあるみたいでさ・・・」
ヤマは、頭を抱えて深々と溜め息。
昨日今日始まったことではなく、遥馬さんが番になってからずっと続いているんだろう。
「兄貴、フェロモンコントロールはかなり上手くて、遥馬さんとみどりさんには完璧に見えないよう調整するんだよ。
その憂さ晴らしか・・・みどりさんが見えてないフェロモンを俺に見せてくるんだよな。
そんなことするくらいなら、誰にも見えないようにして欲しい。
いや、せめて、カナには見えないよう調整して欲しい」
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