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3 お花畑
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途中、ソファの上にあったクッションを抱えながら追いかけ、まだ逃げようとする菊川の進行方向目掛けて投げつけ足止め。
反撃してこない菊川を、やっと部屋の角に追い詰めることに成功した。
お腹や腕を壁にべったり張り付け、少しでも俺から遠ざかろうと背を向ける姿からはほど遠すぎる。
「なぁ、今すぐじゃなくても良いだろう?
桜宮に、俺のこと、ちゃんと好きになって欲しいんだよ」
「ヤり放題のαのくせに、なに恋愛脳ぶちかましてるんだ?
お前の頭は、お花畑が広がっているのか?」
俺の隙をついて逃げようとするので、右足を勢いよく壁にドンッとつき退路を防ぐ。
さっきとは、体勢が逆だな。
それにしても、なんだ、このヘタレ具合は?
顔を寄せて見上げれば、つま先立ちで視線ごと顔が逃げていく。
逃げの一手なコイツからは、社長相手に強めていたフェロモンが欠片も感じられない。
今の俺は無防備だ。
威嚇フェロモンを使えば、Ωの俺はお前に近づくことも出来なくなるし、動きを封じて意識を飛ばすことだって簡単なのに。
「な、なぁ、桜宮。
ちょっと落ち着こう、なっ」
視線を宙にさ迷わせながら、上ずってる声でなんとかこの場を切り抜けようとしている。
お前が落ち着け。
ヤル気がない相手を、その気にさせる方法はさすがに習ってないな。
相手が決まってからは、当日は経験者の飛鳥さんが優しくリードしてくれますよと言われていたし。
萩野は、俺が服を脱げばどんなαも襲いたくなるから大丈夫とも言っていたんだが。
やはり、そんな魅力は俺には無かったようだ。
目の前の菊川から、俺を襲ってくる気配がまるで無い。
菊川の前ではずっとαを擬態していたから、Ωとして見ろという方が難しいんだろう。
反撃してこない菊川を、やっと部屋の角に追い詰めることに成功した。
お腹や腕を壁にべったり張り付け、少しでも俺から遠ざかろうと背を向ける姿からはほど遠すぎる。
「なぁ、今すぐじゃなくても良いだろう?
桜宮に、俺のこと、ちゃんと好きになって欲しいんだよ」
「ヤり放題のαのくせに、なに恋愛脳ぶちかましてるんだ?
お前の頭は、お花畑が広がっているのか?」
俺の隙をついて逃げようとするので、右足を勢いよく壁にドンッとつき退路を防ぐ。
さっきとは、体勢が逆だな。
それにしても、なんだ、このヘタレ具合は?
顔を寄せて見上げれば、つま先立ちで視線ごと顔が逃げていく。
逃げの一手なコイツからは、社長相手に強めていたフェロモンが欠片も感じられない。
今の俺は無防備だ。
威嚇フェロモンを使えば、Ωの俺はお前に近づくことも出来なくなるし、動きを封じて意識を飛ばすことだって簡単なのに。
「な、なぁ、桜宮。
ちょっと落ち着こう、なっ」
視線を宙にさ迷わせながら、上ずってる声でなんとかこの場を切り抜けようとしている。
お前が落ち着け。
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