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9 特別棟
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笹部の手を払い、椅子と机を踏み台にしてヤマの止まらない身体を腕ごと抱き寄せても歯が立たない。
振り払われはしないけど、笹部の首から軌道が外れた掌は肩をとらえ力を込めていく。
「・・・ハッ、まぢかよっ」
笹部の肩に食い込む指。
痛みで我に返った笹部は、ヤマの手から逃れようと腕を取り外しにかかるが叶わない。
片手で押されてるだけなのに、すでに笹部の膝は床につき更に力を加えられ呻いた。
「さーさーべー、この状況どうするつもりだっ」
笹部がどうなろうと自業自得だが、抱きついたくらいでは正気に戻らないヤマに頭が痛い。
発散している威圧フェロモンに反して、ヤマの瞳は不気味なくらい穏やかで、感情が感じられない。
逆に恐いわっ
振り払われはしないけど、笹部の首から軌道が外れた掌は肩をとらえ力を込めていく。
「・・・ハッ、まぢかよっ」
笹部の肩に食い込む指。
痛みで我に返った笹部は、ヤマの手から逃れようと腕を取り外しにかかるが叶わない。
片手で押されてるだけなのに、すでに笹部の膝は床につき更に力を加えられ呻いた。
「さーさーべー、この状況どうするつもりだっ」
笹部がどうなろうと自業自得だが、抱きついたくらいでは正気に戻らないヤマに頭が痛い。
発散している威圧フェロモンに反して、ヤマの瞳は不気味なくらい穏やかで、感情が感じられない。
逆に恐いわっ
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