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18 巡回
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三枝の仕事は、カーテンを潜り抜け入ってくる客を席に案内し、食券を預り実験準備室から食券のメニューを運んでくる、この繰り返しのようだ。
その間に空いた席があれば、食器を片付け机を拭く。
接客を担当している部員は、猫耳やシルクハットを被ったり、中には三枝と同じ女装姿のコスプレが必須らしい。
王冠に赤のワンピースは、赤の女王か?
白地に手書きのトランプ柄シャツを来ている部員が圧倒的に多い。
「やっぱりカナの方が・・・」
動き回る三枝の後ろ姿にボソッと呟くヤマを睨む。
バカっ、不用意な発言をするな。
コスプレ趣味を疑われるぞ。
三枝には、飛鳥さんの知り合いから借りたことにしてるんだから。
ヤマは俺に睨まれていることに気付き、カプチーノと一緒に言葉を飲み込んだ。
いつもは耳が良い笹部を盗み見るが、最後の一口を舌先で転がすのに夢中で気付いてないようだ。
目を細め、満足そうに喉を鳴らしている。
そう言えば、ヤマの番になってから昼食はカフェテリアで一緒に食べるようになったが・・・外見からは不釣り合いな、季節限定パフェやケーキが出る度にトレイに載せていたな。
誰も突っ込まないから、あまり気に止めてなかった。
その間に空いた席があれば、食器を片付け机を拭く。
接客を担当している部員は、猫耳やシルクハットを被ったり、中には三枝と同じ女装姿のコスプレが必須らしい。
王冠に赤のワンピースは、赤の女王か?
白地に手書きのトランプ柄シャツを来ている部員が圧倒的に多い。
「やっぱりカナの方が・・・」
動き回る三枝の後ろ姿にボソッと呟くヤマを睨む。
バカっ、不用意な発言をするな。
コスプレ趣味を疑われるぞ。
三枝には、飛鳥さんの知り合いから借りたことにしてるんだから。
ヤマは俺に睨まれていることに気付き、カプチーノと一緒に言葉を飲み込んだ。
いつもは耳が良い笹部を盗み見るが、最後の一口を舌先で転がすのに夢中で気付いてないようだ。
目を細め、満足そうに喉を鳴らしている。
そう言えば、ヤマの番になってから昼食はカフェテリアで一緒に食べるようになったが・・・外見からは不釣り合いな、季節限定パフェやケーキが出る度にトレイに載せていたな。
誰も突っ込まないから、あまり気に止めてなかった。
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