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両想いとわかってから、変わったのはヤマもだが。
俺も負けず劣らず変わってしまった自覚がある。
ヤマから向けられる笑顔。
それがやけに色っぽく映るから困ってしまう。
番になるまでは、大抵眠い目をこすってあくびを殺したり、話しかけられても気遣う程度の笑顔しか見せてこなかったヤマ。
番になってからは、俺に向かってなら満面の笑顔を向けてきて。
好きだと自覚するまで、それになんの感慨も産まれずおかしなαと流していられた・・・んだ。
それなのに。
ハッキリ言ってしまえば。
ヤマのこの笑顔を周りに見せたくない、とか。
余りにも強すぎる独占欲が、今朝からぐるぐる頭の中でわめいていている。
俺、どんどん我が儘になってるよな。
こうなる前は、ヤマが他の誰かと結婚しても、Ωとして一歩引いて生きていこうと割りきっていたのに。
周りに見せるなと無言で睨み返した俺に、笑顔を引っ込めて戸惑うヤマ。
もっとしっかりして欲しいとあんなに思っていたのに、俺が睨んだだけで簡単に自信が揺らいでしまうヤマに安心している。
・・・今の俺は、番としてはダメ過ぎるんじゃないか。
俺も負けず劣らず変わってしまった自覚がある。
ヤマから向けられる笑顔。
それがやけに色っぽく映るから困ってしまう。
番になるまでは、大抵眠い目をこすってあくびを殺したり、話しかけられても気遣う程度の笑顔しか見せてこなかったヤマ。
番になってからは、俺に向かってなら満面の笑顔を向けてきて。
好きだと自覚するまで、それになんの感慨も産まれずおかしなαと流していられた・・・んだ。
それなのに。
ハッキリ言ってしまえば。
ヤマのこの笑顔を周りに見せたくない、とか。
余りにも強すぎる独占欲が、今朝からぐるぐる頭の中でわめいていている。
俺、どんどん我が儘になってるよな。
こうなる前は、ヤマが他の誰かと結婚しても、Ωとして一歩引いて生きていこうと割りきっていたのに。
周りに見せるなと無言で睨み返した俺に、笑顔を引っ込めて戸惑うヤマ。
もっとしっかりして欲しいとあんなに思っていたのに、俺が睨んだだけで簡単に自信が揺らいでしまうヤマに安心している。
・・・今の俺は、番としてはダメ過ぎるんじゃないか。
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