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11 執着の王子様
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思った以上に、重い選択。
俺が、清人様に会うか会わないかだけじゃなくて。
俺なんかがそのどちらかを選ぶことで、清人様のこれからにも関わるなんて。
俺、益々自分で選べないよ...
目を閉じて、窓ガラスに映る清人様からも逃げてしまう。
清人様は、クスッと笑って指を退けた。
「今は、保留だな」
「......わかったわ。
まぁ、取り合えず、席はあっちに残しておくけど、もう一回、ちゃんと叔父に連絡いれなさい。
こっちは、時差も考えずに叩き起こされたんだから」
お姉さんは、運転手に高校に戻るよう指示してくれて。
俺がぼんやりしているうちに、車は校門前へ。
さっきみたいな人だかりは出来ていなかったけど、黒塗りの高級車から出てきた俺にたまたま居合わせた生徒はざわつき。
「いってらっしゃい、ハル」
開いた扉の内側。
後部座席の、俺がさっきまで座っていた場所まで移動した清人様。
微笑みながら鞄を差し出す姿を見た女子生徒が、悲鳴と歓声を上げて大騒ぎ。
鞄を受け取り、下駄箱まで走って逃げました。
俺が、清人様に会うか会わないかだけじゃなくて。
俺なんかがそのどちらかを選ぶことで、清人様のこれからにも関わるなんて。
俺、益々自分で選べないよ...
目を閉じて、窓ガラスに映る清人様からも逃げてしまう。
清人様は、クスッと笑って指を退けた。
「今は、保留だな」
「......わかったわ。
まぁ、取り合えず、席はあっちに残しておくけど、もう一回、ちゃんと叔父に連絡いれなさい。
こっちは、時差も考えずに叩き起こされたんだから」
お姉さんは、運転手に高校に戻るよう指示してくれて。
俺がぼんやりしているうちに、車は校門前へ。
さっきみたいな人だかりは出来ていなかったけど、黒塗りの高級車から出てきた俺にたまたま居合わせた生徒はざわつき。
「いってらっしゃい、ハル」
開いた扉の内側。
後部座席の、俺がさっきまで座っていた場所まで移動した清人様。
微笑みながら鞄を差し出す姿を見た女子生徒が、悲鳴と歓声を上げて大騒ぎ。
鞄を受け取り、下駄箱まで走って逃げました。
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