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35 隔離の王子様
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ひえぇぇっ
それって、本当に着替えだけで済みますかぁ??
控え室は二人きりじゃなくて、陽太様も部屋にいるのにね。
清人様の囁きに、その現実がぽーんって頭から出ていってしまっていた。
清人様に、このままガウンを脱がされ、触れられ、押し倒されて、さっきより凄いことをされるんじゃないかって。
その詳細な想像をするには、知識が足りなくて、ぼんやり霞んでるんだけど。
とっても、イヤらしいことをされちゃう妄想で頭はパンパンに膨れていく。
しかも、清人様のエッチな声が何度もこだましちゃって、魂が、スーって抜けちゃうよ。
清人様は、固まってしまった俺の手からあっさりと制服を抜き取ってね。
唸ってる陽太様から、御自分の身体で俺が見えないようにわざわざ遮られて。
俺が正気を取り戻す前に、ガウンも脱がされていた。
え、あれ、裸っ
我に返ったときには、清人様の前で裸で棒立ち。
新しい衣装を身に付けられた、隙なんて欠片もない完璧な清人様が。
俺が三着千円以下で買ってきた、量販物のワイシャツをまるで高級品のように手にされていてね。
半袖カッターシャツとズボンは、肩に掛けてね。
俺を着替えさせるための準備は万端になっていたよ。
人にかしずかれることが当たり前の王子様な清人様が、ちんちくりんβの俺のために、って。
不釣り合いだって、誰が見てもわかるシチュエーション。
清人様から、この貧相な身体を隠したいし、逃げたいよ!
でも、清人様は俺がそこから動くのだって許してくださらなくて。
流れるような、無駄がない手に腕をとられて誘導され。
気がついたら、上半身はワイシャツの上から夏の半袖シャツ姿を第一ボタンまでしっかりととめているのに、下半身はなんにも身に付けていないアンバランスな格好になっていたよ。
そ、そう言えば、清人様と遊んでいただいていたとき、飛鳥様にいろんな無茶ぶりをされたり。
おやつを御一緒して食べてたときにね。
服を汚しちゃうと、いつも清人様に着替えを手伝って頂いてたんだった。
とても慣れていらっしゃる筈だよ。
っていうか、小さい頃の俺、清人様になんてことさせてたんだろう!
清人様は、制服のズボンを肩に掛けたまま、部屋を見渡して。
俺の手を取って、壁際の作り付け机の前まで移動。
机の上の、濡れてベットリ汚れた下着を持ち上げて尋ねてこられました。
「ねぇ、ハル。
これを身に付けるのと、ノーパン。
どっちにしようか?」
それって、本当に着替えだけで済みますかぁ??
控え室は二人きりじゃなくて、陽太様も部屋にいるのにね。
清人様の囁きに、その現実がぽーんって頭から出ていってしまっていた。
清人様に、このままガウンを脱がされ、触れられ、押し倒されて、さっきより凄いことをされるんじゃないかって。
その詳細な想像をするには、知識が足りなくて、ぼんやり霞んでるんだけど。
とっても、イヤらしいことをされちゃう妄想で頭はパンパンに膨れていく。
しかも、清人様のエッチな声が何度もこだましちゃって、魂が、スーって抜けちゃうよ。
清人様は、固まってしまった俺の手からあっさりと制服を抜き取ってね。
唸ってる陽太様から、御自分の身体で俺が見えないようにわざわざ遮られて。
俺が正気を取り戻す前に、ガウンも脱がされていた。
え、あれ、裸っ
我に返ったときには、清人様の前で裸で棒立ち。
新しい衣装を身に付けられた、隙なんて欠片もない完璧な清人様が。
俺が三着千円以下で買ってきた、量販物のワイシャツをまるで高級品のように手にされていてね。
半袖カッターシャツとズボンは、肩に掛けてね。
俺を着替えさせるための準備は万端になっていたよ。
人にかしずかれることが当たり前の王子様な清人様が、ちんちくりんβの俺のために、って。
不釣り合いだって、誰が見てもわかるシチュエーション。
清人様から、この貧相な身体を隠したいし、逃げたいよ!
でも、清人様は俺がそこから動くのだって許してくださらなくて。
流れるような、無駄がない手に腕をとられて誘導され。
気がついたら、上半身はワイシャツの上から夏の半袖シャツ姿を第一ボタンまでしっかりととめているのに、下半身はなんにも身に付けていないアンバランスな格好になっていたよ。
そ、そう言えば、清人様と遊んでいただいていたとき、飛鳥様にいろんな無茶ぶりをされたり。
おやつを御一緒して食べてたときにね。
服を汚しちゃうと、いつも清人様に着替えを手伝って頂いてたんだった。
とても慣れていらっしゃる筈だよ。
っていうか、小さい頃の俺、清人様になんてことさせてたんだろう!
清人様は、制服のズボンを肩に掛けたまま、部屋を見渡して。
俺の手を取って、壁際の作り付け机の前まで移動。
机の上の、濡れてベットリ汚れた下着を持ち上げて尋ねてこられました。
「ねぇ、ハル。
これを身に付けるのと、ノーパン。
どっちにしようか?」
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