ヘタレαにつかまりまして ２

27 学園祭準備

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身体を離し、震える指で服の裾に手をかける。
発情を抑え、俺の答えを待ち、至近距離で黙って見ているヤマの眼差しでジリジリ肌が焼けそうだ。
俺のことなんて気にせず、その床にでも組み敷いて腰が跳ねるくらいに打ち込んでくれていいのに・・・


「んんッ」


ビクッと腰が揺れ、ヤマが驚いたのが見なくてもわかる。
自分の顔が赤く染まり、視界の中央で染みが広がったのも確認できた。

そ、想像だけで、イキそうになった！

ヤマに抱き止められた段階で、下着を押し上げ勃っていた先端からトプリと熱を吐き出してしまった。
こんな、ヤマの膝の上で！

ら、ら、乱暴にされたいわけじゃないぞっ
その、ちょっと、いつもと違うαなヤマが、そのアレなだけでっ

俺の戸惑いの原因は、どうやらヤマには気付かれなかったようだ。
心配して名前を呼ばれるが、逆に居たたまれない。
ヤマが発情を抑えたからか、少し冷静に考える余裕が出来てしまいこの場から逃げ出してしまいたくなる。

でも。

冷めても、ヤマと今、抱き合いたい気持ちは消えていない。
俺は、毎日だってヤマに求められたいし、ヤマを求めてる。
二年生になってから、垣根を飛び越えて俺達に話し掛けてくるクラスメートが増えて。
それは喜ばしいことなんだが、僅かではあるがヤマを一人占め出来る時間が減ってる。

一年生の頃みたいに、鬱陶しいくらい常に俺ばかり気にかけて欲しいなんて言えないが。
東の離れでは、それが許されても良いだろう？

服の裾を持ち上げ、ヤマの目の前で肌を晒す。
俺の身体を俺以上に知り尽くして、さっきまで一緒にお風呂にも入っていたヤマにこの手法が有効なのかわからないが。
ここにもキスをとねだる前に、ヤマの舌が固く尖った蕾に触れ、ジュッと強く吸われていた。


「ヒャアッ」


期待以上の強い刺激に、指の合間から服が滑り落ちた。
それでもヤマの動きは止まらずに、チロチロと見えない場所で蕾を攻めて指で摘まむ。


「アッ、ま、待ってぇ」


同時に攻められ、腰が引ける。
ヤマから逃れようと肩に手をかけたが、びくともしない。
力が入らず、そのまま抱き締める形になってしまう。
チュウチュウ音をたてて吸われ、牙で先端を引っ掛かれた右側がじんじんと甘く痛む。
唾液を絡ませた指で何度もグルグル先端を弄られ、強い刺激に飢える左側が切なく痛む。


「ハッッ、や、そこばっか・・・」


全く違う二種類の痛みに涙が滲み、俺はヤマの背中に爪を立てていた。