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4 笹部家食卓
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αは、基本α至上主義である。βやΩを下に見ることは無意識の認識領域であり共通認識だ。二人を引き合わせた場合、千里に悪気は無くても発した言葉が刃となってこころを傷付けることは大いに考えられる。笹部一族のαは、自分が作った変異種Ωは勿論、番になった生まれつきのΩも身内として扱う。こころへの冒涜は、自分への冒涜と鈴は捉えるのでそんなことが起これば許すことは出来ず、会うだけでは済まなくなる。
また、α至上主義の中にはαの血統を重んじ、孕親Ωから生まれたαを同じαとは認めず蔑む過激思想の一派もいる。流石に、国ごと一つの群れとして統べた始祖神の子孫を名乗る恐れ知らずはいないが、名前さえ伝承されていない始祖神の守護を務めた御三家の末裔だと堂々と自称している輩だ。その真偽を確かめる史料は公式に発見されていないため血脈を疑うαも多い。しかし、長年名乗り続けている自称末裔の一族はそれを真実として疑わず、血を濁すΩを特に忌み嫌い人間扱いしない。
鈴は、売られた喧嘩は大小関わらず全て残さず買う主義だが、中でも孕親こころが存在していることさえ傷つけるこの血統尊重αは許せなかった。複数αの立会の元で行うタイマン形式、どちらかが自発的服従を示すか、牙を抜いて相手に強制支配を課すかまで戦い抜く『決闘』で相手をし徹底抗戦で負かしていた。
『決闘』は、プライドを掛けたα固有の戦い方だ。普段は勝利に拘り卑怯な手を使う人間も、こと『決闘』においては自分の能力で正面からぶつかる。『決闘』でルール違反を犯したαは、周りからαであることを捨てたと見做されそれ相応の扱いしかされなくなるのだ。
子ども同士のことだからと、過去、鈴が勝利した『決闘』に物言いをつけて勝敗をひっくり返そうとしてきた生徒の親がいた。立ち会った教師や買収に応じなかった他の生徒の証言により却下されたが、『決闘』を汚したとしてその生徒は次の日には学園から姿を消していた。親は、元々社会的地位が高かったようだが、その地位も即座に陥落したらしい。
学園からやり過ぎてしまう鈴関連の呼び出しを度々受ける福も、こと、血統尊重、自称御三家絡みになるとその鉄拳を封印し鈴を「よくやった!」と褒める。何事に於いても、笹部一族のαは身内のΩを大切に扱うのだ。
「えー、こころちゃん、会えないの?」
「んー、まぁ、そのうち?」
鈴は、見極めてからじゃないとなぁと答えを濁した。父親が血なまぐささとは縁遠いところで大切にしているこころに、本性剥き出しの『決闘』を見せるのは避けたい。
また、α至上主義の中にはαの血統を重んじ、孕親Ωから生まれたαを同じαとは認めず蔑む過激思想の一派もいる。流石に、国ごと一つの群れとして統べた始祖神の子孫を名乗る恐れ知らずはいないが、名前さえ伝承されていない始祖神の守護を務めた御三家の末裔だと堂々と自称している輩だ。その真偽を確かめる史料は公式に発見されていないため血脈を疑うαも多い。しかし、長年名乗り続けている自称末裔の一族はそれを真実として疑わず、血を濁すΩを特に忌み嫌い人間扱いしない。
鈴は、売られた喧嘩は大小関わらず全て残さず買う主義だが、中でも孕親こころが存在していることさえ傷つけるこの血統尊重αは許せなかった。複数αの立会の元で行うタイマン形式、どちらかが自発的服従を示すか、牙を抜いて相手に強制支配を課すかまで戦い抜く『決闘』で相手をし徹底抗戦で負かしていた。
『決闘』は、プライドを掛けたα固有の戦い方だ。普段は勝利に拘り卑怯な手を使う人間も、こと『決闘』においては自分の能力で正面からぶつかる。『決闘』でルール違反を犯したαは、周りからαであることを捨てたと見做されそれ相応の扱いしかされなくなるのだ。
子ども同士のことだからと、過去、鈴が勝利した『決闘』に物言いをつけて勝敗をひっくり返そうとしてきた生徒の親がいた。立ち会った教師や買収に応じなかった他の生徒の証言により却下されたが、『決闘』を汚したとしてその生徒は次の日には学園から姿を消していた。親は、元々社会的地位が高かったようだが、その地位も即座に陥落したらしい。
学園からやり過ぎてしまう鈴関連の呼び出しを度々受ける福も、こと、血統尊重、自称御三家絡みになるとその鉄拳を封印し鈴を「よくやった!」と褒める。何事に於いても、笹部一族のαは身内のΩを大切に扱うのだ。
「えー、こころちゃん、会えないの?」
「んー、まぁ、そのうち?」
鈴は、見極めてからじゃないとなぁと答えを濁した。父親が血なまぐささとは縁遠いところで大切にしているこころに、本性剥き出しの『決闘』を見せるのは避けたい。
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