鬼ごっこ～あのこがほしい～

弥勒過去編(瑛二＆白銀)

お願い １

くちゅり

「ん、はじめてのときも、思ったけど
お前ン中、すぐ柔らかくなるな？」

グチュグチュと。
瑛二の唾液に濡れた指が僕の中を出入りする。
ローションを使おうとされて、それはいやだと拒否した。
もう、僕の身体に瑛二の体液以外入れたくない。

何も身につけていない状態で。
膝を立てて、自分でお尻を割ってその穴まで指で広げてみせて。
今まで考えたことすらない、恥部をさらけ出すポーズ。
でも、瑛二に美味しく食べてもらえるなら・・・

僕は、恥じらいもなく晒してしまう。
瑛二の指が、柔らかく優しく掻き回し。
絡まった唾液が僕の中に入って来る。

「あ・・・んんっ」

襞を一枚一枚、確かめるようになぞられて。
くすぐったいような、じれったいような。
不思議な感覚に、ブルブル身体が震えてしまう。

「二本目～」

鼻歌交じりに、瑛二は僕のお尻を撫で回し。
クチュリと指が増やされても。
抵抗もなく受け入れたソコは、ぐにぐに広げられても痛みはなかった。

「前立腺って、知ってるか？」
「ぜ、んりつ・・・？」
「ハッ、お前が、知るわけねーか。
このあた・・・」
「きっ、ゃああああっ！！」

突然、身体に電撃が走る。
瑛二の指が擦り上げたトコロから、発火して。
全身が焼け付くくらいに僕の身体を痺れさせる。
指をキュウキュウ絞めるのを止められない。

僕の膝は、ガクガク快感に細かく震えて堪えきれず。
僕は、チカチカ瞬く視界に戸惑いながら布団の上に倒れこんだ。

「はっ、ふっ・・・ふっ・・・はぁ・・・
い、今の、コワイ・・・」

「いや、コワイのは、お前だろ？」

抜けた指と僕とを比べ。
瑛二の喉がゴクリと音を立てる。
僕の身体を仰向けにして。

ギュッ

「ひゃっ」

すでに完勃ちの僕を無造作に掴み。
瑛二はその先端を親指で捏ね繰り回す。

「あ、も、離してっ」
「なんて身体してんだよ、白銀。
経験無いって、信じらんねー
ホントに、俺としかやってないの？
指、二本も余裕で呑み込んで。
軽く擦れただけで、もう、先走りヤバいんだけど？」

瑛二の手の中にある僕自身。
グチュリと水音を立てて。
更に膨張、収まる気配は無い。
まだ、この大きさになれない。
自分のおへそより更に上まで反り返る、太さも長さも、怖い。
それを、瑛二に触れられてるなんて！

「白銀、そこの壁にもたれて、足広げてさ。
俺にソレ舐めて飲んでって、かわいーくお願いしてみ？」

俯いた僕の耳が。
瑛二がささやいた言葉を捕らえ。
ギクリと身体がこわばる。

「え、じ・・・？」
「白銀、さ。
俺咥えながら射精した後、自分の手に付いた精液と俺をどんな目で見てるか自覚ねーの？
あんな分かりやすい光線出されたら、俺だって応えてーっておもうし」
「こんな、なのに？」

人間だったときより、一回り、いや、それ以上に大きいのに？
これを、瑛二の口が・・・想像しただけで、先走りが溢れる。
僕の足を汚していく。

「白銀の、だろ？」

目線を上げた僕の先に、僕自身を両手で扱く瑛二の姿。
唇の隙間から見え隠れする舌に、頭の中が真っ白になった。

・・・プツリと、僕の記憶は飛んでいた。