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修行編(瑠璃丸&京一郎) 4
惚気 4
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「京一郎も、瑛二さんもいいよな」
結構真剣な話をしているつもりだったんだけど。
雅は、神宮寺家より自分のことで精一杯。
瑛二さんとのやり取りを耳にしているはずなのに、それより重大なことがあるらしい。
「愛され具合が、半端ないっ」
「いや、白銀さんには負けるから」
即時、訂正させてもらう。
あんなに盲目的に琉璃丸から好かれてるなんて思えないから。
「ま、白銀は別格過ぎるだろうから比べんなよ」
瑛二さんも、雅の肩を叩き笑っている。
「そろそろ光も出てきてるし、ちゃんと飲む練習させてもらえよ。
来月からは御山を出るんだろ?
学校は、今のままか?」
「変わらないよな?」
「雅は、そのまま市立高校に通うことになります。
まだしばらく、雅のことは伏せるそうですから。
僕がそっちに転入すると、他の家が勘ぐりそうなのでお披露目までは現状維持ですね。
ただ、家については移るように昨日お師匠様から言われてたよね?」
「ばぁちゃんとこだと、万一襲ってきたときに被害が出るかも知れないから、学校近くの空家に行けって言われた」
「雅については黒曜様が守ってくれるけど、他の人にまで気を配ってもらえるか分からないしね。
万一何かあったら、私か瑛二さんに連絡するように」
何かあっては欲しくないけど・・・
雅の存在は、神宮寺家にとって諸刃の剣。
今でも禍根を残す前当主と現当主。
はじまりの鬼である黒曜様とも契っている。
派閥を一つにまとめてしまうことも。
どちらかに属して争いを煽ることも。
どちらにも属さず第三勢力となることも。
どれでも可能なのが雅なんだ。
御輿に担ぎたがる人間は、山ほど出てくるだろう。
「ま、しばらくお前らと顔あわせることも無いだろうし。
急な連絡がねーことを祈るわ。
俺も、秋からは臨床実習で仕事を減らしてもらう予定だしな。
ムリせずに、ヤれよ?」
瑛二さんは、雅の頭をクシャクシャかき回し。
最後の診察を終えて帰っていった。
来週からはGWに入る。
そろそろ、私も御山を出る準備に取り掛からないと。
結構真剣な話をしているつもりだったんだけど。
雅は、神宮寺家より自分のことで精一杯。
瑛二さんとのやり取りを耳にしているはずなのに、それより重大なことがあるらしい。
「愛され具合が、半端ないっ」
「いや、白銀さんには負けるから」
即時、訂正させてもらう。
あんなに盲目的に琉璃丸から好かれてるなんて思えないから。
「ま、白銀は別格過ぎるだろうから比べんなよ」
瑛二さんも、雅の肩を叩き笑っている。
「そろそろ光も出てきてるし、ちゃんと飲む練習させてもらえよ。
来月からは御山を出るんだろ?
学校は、今のままか?」
「変わらないよな?」
「雅は、そのまま市立高校に通うことになります。
まだしばらく、雅のことは伏せるそうですから。
僕がそっちに転入すると、他の家が勘ぐりそうなのでお披露目までは現状維持ですね。
ただ、家については移るように昨日お師匠様から言われてたよね?」
「ばぁちゃんとこだと、万一襲ってきたときに被害が出るかも知れないから、学校近くの空家に行けって言われた」
「雅については黒曜様が守ってくれるけど、他の人にまで気を配ってもらえるか分からないしね。
万一何かあったら、私か瑛二さんに連絡するように」
何かあっては欲しくないけど・・・
雅の存在は、神宮寺家にとって諸刃の剣。
今でも禍根を残す前当主と現当主。
はじまりの鬼である黒曜様とも契っている。
派閥を一つにまとめてしまうことも。
どちらかに属して争いを煽ることも。
どちらにも属さず第三勢力となることも。
どれでも可能なのが雅なんだ。
御輿に担ぎたがる人間は、山ほど出てくるだろう。
「ま、しばらくお前らと顔あわせることも無いだろうし。
急な連絡がねーことを祈るわ。
俺も、秋からは臨床実習で仕事を減らしてもらう予定だしな。
ムリせずに、ヤれよ?」
瑛二さんは、雅の頭をクシャクシャかき回し。
最後の診察を終えて帰っていった。
来週からはGWに入る。
そろそろ、私も御山を出る準備に取り掛からないと。
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