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修行編(瑠璃丸&京一郎) 1
責任2
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「もぅ、かわいい顔せんといて。
体中がほんのり色づいて、今の京ちゃん食べごろ過ぎるっ
身体中、汗でしっとり包まれてたまらんわっ
香り出たまんまやし、余計食べたくなるやん!」
「ま、まだ満腹にならないのか!?」
「ならへんよ?」
キョトンと、当たり前のように答えられ驚く。
怖い、瑠璃丸の食欲の上限が見えない・・・
今までよく血だけで我慢してたな。
瑠璃丸の食欲を煽らないよう。
せめて光を抑えたいところだが・・・・気持ちがふわふわしすぎて難しい。
集中できない。
「でも、無限に出てくるわけちゃうから、ほどほどにしとかなあかんねんやろ?」
ほどほどって曖昧すぎる。
瑠璃丸のほとほどと、私のほどほどには差があるぞ!
「わ、私は・・・」
「うん、こんなに出したン初めてやろ?
京ちゃんは毎回一回しか出してなかったもんな」
ケロッと答えて、この確信犯め。
「あんま無茶して、京ちゃんからもうあげへんって言われたら困るしなぁ。
今日はもうやめとくわ。
そんかし、また、ちょうだいな?
もう、ひとりでほかしたらあかんで?
京ちゃん、めっちゃかわいいし、全然恥ずかしくないし。
血よりもとろみがあって、舌に絡み付いてきて味わえて・・・・」
まだ話そうとするので慌てて止める。
「もう、十分だから!」
「京ちゃん、かわいい~
大好きやで」
真っ赤に染まる私に、瑠璃丸は頬擦りしてくる。
もう、本当に、いろいろと、もう、だ!
抱き上げるで?と優しく微笑まれ。
瑠璃丸は、私を軽々と横抱きにして階段を降り始める。
痙攣は収まったけど。
全身の疲労がものすごくて、指一本動かす気力も出てこない。
「瑠璃丸、どこに・・・?」
「ん~、風呂ぉ。
身体洗ったほうが、寝やすいやろ?
あと、寝る前に氷で目ぇもひやさんとな。
京ちゃん、啼きすぎて腫れてるもん。
あぁ、でも夕飯食べな京ちゃん夜中に起きるかな?
あの、お湯いれるやつでいい?」
甲斐甲斐しく世話を焼く瑠璃丸。
私にとっては予想外だったことだけど。
瑠璃丸にとってはずっとお預けだったこと。
いつもより、その、た、食べれて満足しているのが伝わってくる。
瑠璃丸に、ゆとりを感じる。
初めて、瑠璃丸でヌイてしまったとき。
自分の契った鬼相手に、何してるんだと罪悪感で泣いていた。
神宮寺家では現当主に代わるまで。
鬼落ちした元家族でさえ、鬼よりも優先して殺す対象だった。
鬼の美しさに惹かれて、自分を見失う人間も見ていた。
現当主に代わってからも。
まだ、角無し鬼を便利な道具としてみる捕縛師の方が多い。
とても、周りに相談できることじゃなくて。
それでも、自分の”好き”がそのとき変わってしまった自覚はあった。
まさか、唾液と精液も食糧になるなんて思って無かったけれど。
嬉しいと思う、ズルイ自分がいる。
それを喜んでる瑠璃丸に、安心している自分がいる。
瑠璃丸の好きは、このおかずが好きだというレベルかもしれない。
でも、もう、ココまでされてしまったら。
「責任は、とってもらうからな」
ボソッと、聞こえないように小声の決意。
雅もそうだが、自分ももっと修行しないと。
雅の補助のために、瑠璃丸ばかりに頼りたくない。
でも、今は。
「瑠璃丸」
「ん?
先に御飯食べたい??」
階段を降り、風呂場とキッチンのどちらに進もうか迷っている瑠璃丸。
それよりも、それよりも。
「あの、先にキス、して?」
---今まで、隠そうとしていた気持ちに正直になってみよう。
体中がほんのり色づいて、今の京ちゃん食べごろ過ぎるっ
身体中、汗でしっとり包まれてたまらんわっ
香り出たまんまやし、余計食べたくなるやん!」
「ま、まだ満腹にならないのか!?」
「ならへんよ?」
キョトンと、当たり前のように答えられ驚く。
怖い、瑠璃丸の食欲の上限が見えない・・・
今までよく血だけで我慢してたな。
瑠璃丸の食欲を煽らないよう。
せめて光を抑えたいところだが・・・・気持ちがふわふわしすぎて難しい。
集中できない。
「でも、無限に出てくるわけちゃうから、ほどほどにしとかなあかんねんやろ?」
ほどほどって曖昧すぎる。
瑠璃丸のほとほどと、私のほどほどには差があるぞ!
「わ、私は・・・」
「うん、こんなに出したン初めてやろ?
京ちゃんは毎回一回しか出してなかったもんな」
ケロッと答えて、この確信犯め。
「あんま無茶して、京ちゃんからもうあげへんって言われたら困るしなぁ。
今日はもうやめとくわ。
そんかし、また、ちょうだいな?
もう、ひとりでほかしたらあかんで?
京ちゃん、めっちゃかわいいし、全然恥ずかしくないし。
血よりもとろみがあって、舌に絡み付いてきて味わえて・・・・」
まだ話そうとするので慌てて止める。
「もう、十分だから!」
「京ちゃん、かわいい~
大好きやで」
真っ赤に染まる私に、瑠璃丸は頬擦りしてくる。
もう、本当に、いろいろと、もう、だ!
抱き上げるで?と優しく微笑まれ。
瑠璃丸は、私を軽々と横抱きにして階段を降り始める。
痙攣は収まったけど。
全身の疲労がものすごくて、指一本動かす気力も出てこない。
「瑠璃丸、どこに・・・?」
「ん~、風呂ぉ。
身体洗ったほうが、寝やすいやろ?
あと、寝る前に氷で目ぇもひやさんとな。
京ちゃん、啼きすぎて腫れてるもん。
あぁ、でも夕飯食べな京ちゃん夜中に起きるかな?
あの、お湯いれるやつでいい?」
甲斐甲斐しく世話を焼く瑠璃丸。
私にとっては予想外だったことだけど。
瑠璃丸にとってはずっとお預けだったこと。
いつもより、その、た、食べれて満足しているのが伝わってくる。
瑠璃丸に、ゆとりを感じる。
初めて、瑠璃丸でヌイてしまったとき。
自分の契った鬼相手に、何してるんだと罪悪感で泣いていた。
神宮寺家では現当主に代わるまで。
鬼落ちした元家族でさえ、鬼よりも優先して殺す対象だった。
鬼の美しさに惹かれて、自分を見失う人間も見ていた。
現当主に代わってからも。
まだ、角無し鬼を便利な道具としてみる捕縛師の方が多い。
とても、周りに相談できることじゃなくて。
それでも、自分の”好き”がそのとき変わってしまった自覚はあった。
まさか、唾液と精液も食糧になるなんて思って無かったけれど。
嬉しいと思う、ズルイ自分がいる。
それを喜んでる瑠璃丸に、安心している自分がいる。
瑠璃丸の好きは、このおかずが好きだというレベルかもしれない。
でも、もう、ココまでされてしまったら。
「責任は、とってもらうからな」
ボソッと、聞こえないように小声の決意。
雅もそうだが、自分ももっと修行しないと。
雅の補助のために、瑠璃丸ばかりに頼りたくない。
でも、今は。
「瑠璃丸」
「ん?
先に御飯食べたい??」
階段を降り、風呂場とキッチンのどちらに進もうか迷っている瑠璃丸。
それよりも、それよりも。
「あの、先にキス、して?」
---今まで、隠そうとしていた気持ちに正直になってみよう。
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