77 / 195
修行編(瑠璃丸&京一郎) 2
光の抑制 2
しおりを挟む
「その人の力量、光の量に、真名を明かされ契れる許容量は比例してる。
まぁ、雅の場合は検討がつかないけど、かなり真名を預かっても自分を保っていられるかな?
真名を明かされると、その角無し鬼と魂がリンクする。
増やしすぎると、角無し鬼の魂に引きずられて自分が鬼になる。
鬼落ちって言うんだけど、ね。
その人の魂、力に沿った形に変貌するんだ。
人間の記憶を維持してる鬼もいれば、完全に忘れる鬼もいる。
身内から鬼落ちを出すのは不吉で災いとされているから、判明した時点で抹殺対象。
一体例外はいるけど、あとは全部殺されてるはず。
殺すことが常識化してるから、このあたりはまだリアン当主もきっちり定めてない。
ちなみに、契った相手が鬼落ちした場合。
その角無し鬼は、死んだり、鬼に戻ったり、個体差があるそうだ」
「あのさ、京一郎。
別に無理に角無し鬼を増やさなくても良いんだろ?
俺、黒曜だけがいいんだけど」
「それは自由。
黒曜様なら、雅を守れるだろうしね。
むやみに増やす必要は無いよ」
よしよし、と嬉しそうにうなづいている。
本当に、雅は黒曜様が好きなんだな・・・
ただ純粋に、口にするのも躊躇がない。
神宮寺家のフィルターがない分、ちょっと変わった人くらいに思えているのも。
黒曜様の力は、最強。
神宮寺家をあっという間に潰されるくらい。
恐ろしい角無し鬼、のはずなんだ。
今朝みた黒曜様の意外な一面は。
意外すぎて、コントを見ているようだった。
「まぁ、知識はその辺にして、コントロールの仕方なんだけど」
本題なんだけど。
「私の場合は、自分の中に箱をイメージして、そこに自分を閉じ込め鍵をかけてる。
人によっては、水中にもぐって貝の中に閉じこもったり、木の中に隠れたり。
コンロの火とか、電気のスイッチとかいろいろ」
まぁ、なんでも、いいんだよね。
イメージしやすければ。
勝手に開いたり、点火、点灯するものでなければ。
「開閉したり、明滅したり、切り替えるイメージ。
自分の光を抑制しやすいイメージを、作り上げるしかないんだ」
雅の目が、戸惑っている。
そうなるよな~
本当に、何も知らないんだし。
かくれんぼで遊びながら。
自分の光を消すとか。
私のように神宮寺家内にいれば。
物心つく前に、身体で覚える。
イメージは、後付け。
寝ているとき、気を失っているときの対策用なんだよね。
雅にはまず、土台がない。
これで、私にどうしろと・・・お師匠様、難しすぎます。
まぁ、雅の場合は検討がつかないけど、かなり真名を預かっても自分を保っていられるかな?
真名を明かされると、その角無し鬼と魂がリンクする。
増やしすぎると、角無し鬼の魂に引きずられて自分が鬼になる。
鬼落ちって言うんだけど、ね。
その人の魂、力に沿った形に変貌するんだ。
人間の記憶を維持してる鬼もいれば、完全に忘れる鬼もいる。
身内から鬼落ちを出すのは不吉で災いとされているから、判明した時点で抹殺対象。
一体例外はいるけど、あとは全部殺されてるはず。
殺すことが常識化してるから、このあたりはまだリアン当主もきっちり定めてない。
ちなみに、契った相手が鬼落ちした場合。
その角無し鬼は、死んだり、鬼に戻ったり、個体差があるそうだ」
「あのさ、京一郎。
別に無理に角無し鬼を増やさなくても良いんだろ?
俺、黒曜だけがいいんだけど」
「それは自由。
黒曜様なら、雅を守れるだろうしね。
むやみに増やす必要は無いよ」
よしよし、と嬉しそうにうなづいている。
本当に、雅は黒曜様が好きなんだな・・・
ただ純粋に、口にするのも躊躇がない。
神宮寺家のフィルターがない分、ちょっと変わった人くらいに思えているのも。
黒曜様の力は、最強。
神宮寺家をあっという間に潰されるくらい。
恐ろしい角無し鬼、のはずなんだ。
今朝みた黒曜様の意外な一面は。
意外すぎて、コントを見ているようだった。
「まぁ、知識はその辺にして、コントロールの仕方なんだけど」
本題なんだけど。
「私の場合は、自分の中に箱をイメージして、そこに自分を閉じ込め鍵をかけてる。
人によっては、水中にもぐって貝の中に閉じこもったり、木の中に隠れたり。
コンロの火とか、電気のスイッチとかいろいろ」
まぁ、なんでも、いいんだよね。
イメージしやすければ。
勝手に開いたり、点火、点灯するものでなければ。
「開閉したり、明滅したり、切り替えるイメージ。
自分の光を抑制しやすいイメージを、作り上げるしかないんだ」
雅の目が、戸惑っている。
そうなるよな~
本当に、何も知らないんだし。
かくれんぼで遊びながら。
自分の光を消すとか。
私のように神宮寺家内にいれば。
物心つく前に、身体で覚える。
イメージは、後付け。
寝ているとき、気を失っているときの対策用なんだよね。
雅にはまず、土台がない。
これで、私にどうしろと・・・お師匠様、難しすぎます。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる