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修行編(瑠璃丸&京一郎) 3
鬼隠しの夜 side 雅 3
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「あの、黒曜は・・・?」
「あー、いる、よ。
・・・会う?」
そんな目にあったのにと、京一郎が訴えてるのがわかる。
そんな目にあわせたのは俺の方なんだ。
会って、謝らないと。
頷いた俺を、京一郎はしばらく見ていたけど。
階段を下りていった。
そのあと。
ゆっくりと、ゆっくりと。
思い足取りで階段を上がる音。
黒い髪が、まず見えて。
そのあとに顔が・・・
「な!?」
いつもは、皮膚ががちがちに固まってるんじゃないかと心配になるくらい、たまにしか笑わない。
でも、俺にはやわらかい表情をしてくれるように変わってきていたのに。
見えたのは、真っ青な黒曜の顔。
俺を組伏せた時の黒曜を思いだし、一瞬身体が硬直してしまったけど。
あぁ、なんて顔、させてんだよっ
駆け寄ろうとしたのに。
マットの上で崩れてしまう。
ヤバイ、痛すぎる・・・
想像以上に、キツイ。
「雅、すまない」
階段を上がってすぐに。
深々と頭を下げる。
そんなこと、なんでお前がっ!
自由が利かない身体に、イライラする。
自分で望んだことなのに、なに、へばってんだよ、俺!
なに、怖がってんだよ!
かっこ悪かったけど、マットの上を這い進んで。
なんとか黒曜の近くに寄る。
全然黒曜からは近寄ってきてくれない。
頭を下げたまま、微動だにしない。
「あー、いる、よ。
・・・会う?」
そんな目にあったのにと、京一郎が訴えてるのがわかる。
そんな目にあわせたのは俺の方なんだ。
会って、謝らないと。
頷いた俺を、京一郎はしばらく見ていたけど。
階段を下りていった。
そのあと。
ゆっくりと、ゆっくりと。
思い足取りで階段を上がる音。
黒い髪が、まず見えて。
そのあとに顔が・・・
「な!?」
いつもは、皮膚ががちがちに固まってるんじゃないかと心配になるくらい、たまにしか笑わない。
でも、俺にはやわらかい表情をしてくれるように変わってきていたのに。
見えたのは、真っ青な黒曜の顔。
俺を組伏せた時の黒曜を思いだし、一瞬身体が硬直してしまったけど。
あぁ、なんて顔、させてんだよっ
駆け寄ろうとしたのに。
マットの上で崩れてしまう。
ヤバイ、痛すぎる・・・
想像以上に、キツイ。
「雅、すまない」
階段を上がってすぐに。
深々と頭を下げる。
そんなこと、なんでお前がっ!
自由が利かない身体に、イライラする。
自分で望んだことなのに、なに、へばってんだよ、俺!
なに、怖がってんだよ!
かっこ悪かったけど、マットの上を這い進んで。
なんとか黒曜の近くに寄る。
全然黒曜からは近寄ってきてくれない。
頭を下げたまま、微動だにしない。
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