1 / 1
好きな人
しおりを挟む
僕はあの日君に出会った。
僕は、小学1年生の3学期が始まる前に、親の仕事の都合で中国の日本人学校へ転校することになった。
僕の小学校での僕はどこでもいる明るい子だった。
只々、友達と遊び、学校で勉強を学ぶ日々だった。
しかし、小学4か5年生の時、ある少女と出会った。
その子とは、同じ学校でマンションだった。
学校に行く時に乗るスクールバスでも席が近かったこともあり、一緒に話すことが多くなっていった。
時には、その子に送られてきたラブレターを一緒に見たり。
時には、その子が一緒の塾に来たので毎日一緒に喋りながら帰るようになったり。
時には、雨の日に、その子の傘に入れてもらい一緒に帰ったり。
時には、学校で手を繋いで話していたら、クラスの女子に「付き合ってるの?」とからかわれたり。
時には、その子の落し物をその子に届けにいったり。
そういうその子といる日々が楽しかった。
だけど、ある出来事があった。
それは、僕が5年生の2学期で帰ることになってしまった。
僕は、その子に出会ってからの日々で気付いていた・・・僕がその子のことが好きだと。
いつからその子のことが好きだったとかは、分からない。只々、その子と話す日々の中で、その子に惹かれて行った。その子と話すのが好きだった。その子の笑顔が好きだった。その子と話すのだけで、心が落ち着いた。
それは、僕にとっては初恋だった。
それまでは、あの子かわいいなー。とかは、あったけれどもこんな気持ちになるのは初めてだった。
僕が帰ることが決まった後のある日の塾の帰り道、その子は言った。
「2学期の終業式の帰りに好きな人を言い合おう」と。
その時僕も「分かった」と言った。
そして、終業式当日
僕は、終業式が終わり、その子に会おうと思った。
しかし、親がいきなり弟のサッカーのチームで弟のお別れ会でお店に行くからついて来いと言われた。
小学生の僕は、親に逆らえるはずもなく、少し待ってもその子は見つけれなかったため親について行った。
その後、その子に会うことはなかった。
僕は、とても後悔した。
何故!あの時じゃなくても僕は告白できたはずだ。何で・・何で・・こんなことになってしまったんだと。もっと自分に勇気があれば。
僕は、帰国してから今でも思い出すたびに涙がこぼれる。
そして、その度に、何故・・何故・・僕は告白しなかったんだ。と思ってしまう。
僕は、あの時から、まだその子のことが好きだ。
もし僕が次に好きになる人が出て来たなら、もう同じことを繰り返すのだけは嫌だ。
僕は学んだ。
好きになった子に、告白して振られるのが怖いなんてバカバカしい。好きになった子に、思いも伝えられずに離れて行ってしまうことの方が何倍も怖く、心が苦しい。
そしてそれは、後悔という言葉しか残らない。
好きな人ができたら絶対に何もせずに、誰かにゆずるなんてことはしちゃだめだ
僕は、小学1年生の3学期が始まる前に、親の仕事の都合で中国の日本人学校へ転校することになった。
僕の小学校での僕はどこでもいる明るい子だった。
只々、友達と遊び、学校で勉強を学ぶ日々だった。
しかし、小学4か5年生の時、ある少女と出会った。
その子とは、同じ学校でマンションだった。
学校に行く時に乗るスクールバスでも席が近かったこともあり、一緒に話すことが多くなっていった。
時には、その子に送られてきたラブレターを一緒に見たり。
時には、その子が一緒の塾に来たので毎日一緒に喋りながら帰るようになったり。
時には、雨の日に、その子の傘に入れてもらい一緒に帰ったり。
時には、学校で手を繋いで話していたら、クラスの女子に「付き合ってるの?」とからかわれたり。
時には、その子の落し物をその子に届けにいったり。
そういうその子といる日々が楽しかった。
だけど、ある出来事があった。
それは、僕が5年生の2学期で帰ることになってしまった。
僕は、その子に出会ってからの日々で気付いていた・・・僕がその子のことが好きだと。
いつからその子のことが好きだったとかは、分からない。只々、その子と話す日々の中で、その子に惹かれて行った。その子と話すのが好きだった。その子の笑顔が好きだった。その子と話すのだけで、心が落ち着いた。
それは、僕にとっては初恋だった。
それまでは、あの子かわいいなー。とかは、あったけれどもこんな気持ちになるのは初めてだった。
僕が帰ることが決まった後のある日の塾の帰り道、その子は言った。
「2学期の終業式の帰りに好きな人を言い合おう」と。
その時僕も「分かった」と言った。
そして、終業式当日
僕は、終業式が終わり、その子に会おうと思った。
しかし、親がいきなり弟のサッカーのチームで弟のお別れ会でお店に行くからついて来いと言われた。
小学生の僕は、親に逆らえるはずもなく、少し待ってもその子は見つけれなかったため親について行った。
その後、その子に会うことはなかった。
僕は、とても後悔した。
何故!あの時じゃなくても僕は告白できたはずだ。何で・・何で・・こんなことになってしまったんだと。もっと自分に勇気があれば。
僕は、帰国してから今でも思い出すたびに涙がこぼれる。
そして、その度に、何故・・何故・・僕は告白しなかったんだ。と思ってしまう。
僕は、あの時から、まだその子のことが好きだ。
もし僕が次に好きになる人が出て来たなら、もう同じことを繰り返すのだけは嫌だ。
僕は学んだ。
好きになった子に、告白して振られるのが怖いなんてバカバカしい。好きになった子に、思いも伝えられずに離れて行ってしまうことの方が何倍も怖く、心が苦しい。
そしてそれは、後悔という言葉しか残らない。
好きな人ができたら絶対に何もせずに、誰かにゆずるなんてことはしちゃだめだ
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる