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アレント公爵家の娘、コリー・アレントは、前世記憶も地の転生者である。
そしてこの世界は、乙女ゲームの世界で私は嫌だ、モブのほうがいい。と思えるような役割。
そう、悪役令嬢である。
乙女ゲームの内容は定番のヒロインと王子が結ばれ、悪役令嬢、断罪である。
私が前世を思い出したのは、13歳。
もう、王子との婚約が決まっていた。
…こうなったら、旅行して気分を変えよう。
そう思い、今に至る。
ここは家から少し離れた街。
「お嬢様、帰りましょう。」
そう言っているのは私の侍女。
「そうですよ。帰った方がいいです!」
そう言っているのももう一人の私の侍女。
計:3名 の旅行である。
護衛はいるが、途中交代なのでずっと一緒に行動するのは計:3名だ。
「いいえ、帰らないわ。まずは港に向かいましょう。」
「「なんでですか⁉」」
仲がいいですね。。はい。
なんで、帰りましょう。とわめいている二人を港に引っ張っていく。
家から街に出た私たちはさっそく、港に向かった。
港は街からすぐ歩いてついた。
港には、丁度大きい船があった。
「さあ、船に乗るわよ。」
私が勢いよく言うと。。。
「お願いします帰りましょう。」
「せめて、許可を貰ってからにしてください。」
そう、私は親、いわゆるお父様、お母様から旅行の許可をもらっていない。
忙しそうだったので声をかけなかったというのもある。
「それに、、」
と侍女Aが口ごもる。
侍女が二人いるので侍女A、侍女Bと呼ぶことにした。
侍女の二人は別にいいですよ、というのでそう呼ぶことにした。
「勝手に乗ってもいいんですか?」
フッ、今の私は公爵家の娘。
「大丈夫。お金で解決するから。」
と言って私はお金のポーズを手で作る。
「……何ですか?そのポーズは?」
今度は侍女Bの質問だ。
あれ?お金のポーズ、知らないのかな?
前世の記憶だからこの世界では知らないのか。
「これは、いわゆるお金のポーズよ!!」
と張り切って言うと、はあという顔をされてしまった。
「お嬢様はこの国の王子の婚約者なんですよ!お嬢様のしたことが私たちにも響きます。私たちのほうがひどい罰を食らうかもしれないんですよ!」
「それは大丈夫。私が何とかするから。」
と言ってグッとサインを送ると、
「余計不安ですね。」
と言われてしまった。
失礼な。私はそこまで、頼りない人ではない。
「とりあえず、行くわよ!!旅行よ!!楽しみなさい!!」
と言って、嫌がり、しまいには泣き出す二人を連れて船に乗り込んだ。
そしてこの世界は、乙女ゲームの世界で私は嫌だ、モブのほうがいい。と思えるような役割。
そう、悪役令嬢である。
乙女ゲームの内容は定番のヒロインと王子が結ばれ、悪役令嬢、断罪である。
私が前世を思い出したのは、13歳。
もう、王子との婚約が決まっていた。
…こうなったら、旅行して気分を変えよう。
そう思い、今に至る。
ここは家から少し離れた街。
「お嬢様、帰りましょう。」
そう言っているのは私の侍女。
「そうですよ。帰った方がいいです!」
そう言っているのももう一人の私の侍女。
計:3名 の旅行である。
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「いいえ、帰らないわ。まずは港に向かいましょう。」
「「なんでですか⁉」」
仲がいいですね。。はい。
なんで、帰りましょう。とわめいている二人を港に引っ張っていく。
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「さあ、船に乗るわよ。」
私が勢いよく言うと。。。
「お願いします帰りましょう。」
「せめて、許可を貰ってからにしてください。」
そう、私は親、いわゆるお父様、お母様から旅行の許可をもらっていない。
忙しそうだったので声をかけなかったというのもある。
「それに、、」
と侍女Aが口ごもる。
侍女が二人いるので侍女A、侍女Bと呼ぶことにした。
侍女の二人は別にいいですよ、というのでそう呼ぶことにした。
「勝手に乗ってもいいんですか?」
フッ、今の私は公爵家の娘。
「大丈夫。お金で解決するから。」
と言って私はお金のポーズを手で作る。
「……何ですか?そのポーズは?」
今度は侍女Bの質問だ。
あれ?お金のポーズ、知らないのかな?
前世の記憶だからこの世界では知らないのか。
「これは、いわゆるお金のポーズよ!!」
と張り切って言うと、はあという顔をされてしまった。
「お嬢様はこの国の王子の婚約者なんですよ!お嬢様のしたことが私たちにも響きます。私たちのほうがひどい罰を食らうかもしれないんですよ!」
「それは大丈夫。私が何とかするから。」
と言ってグッとサインを送ると、
「余計不安ですね。」
と言われてしまった。
失礼な。私はそこまで、頼りない人ではない。
「とりあえず、行くわよ!!旅行よ!!楽しみなさい!!」
と言って、嫌がり、しまいには泣き出す二人を連れて船に乗り込んだ。
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