【完結】恋した君は別の誰かが好きだから

海月 ぴけ

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俺から見たお前

自分の気持ち

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男が何か喚いてくる。俺は言い返そうと早川の腰を引き寄せて口を開いた。

刹那、

早川がその体重が一気に俺に預けてきて、一瞬戸惑うもその体を支える。

早川‥?

金髪がまだ抗議してくるが、俺は早川の異変に胸がざわついた。触れた箇所。体温が、いつもより熱い。


「っ、はやかわっ!」


ぐらりと力が抜ける早川の体。俺は咄嗟に抱き止める。

やはりすごい熱だ。その顔色は青白い。なぜすぐに気づかなかった。

俺はすぐさま早川をおぶって、財布にある札を何枚かレジに置くと、そのまま店を飛び出す。


「え?は、早川!?と、スナ‥?なに、どうしたの?!大丈夫?!」

「てめえ!恋人のくせに何してんだよ!」

「っ、」

俺の大きな声に怯えたように体を固まらせる夏樹。
違う‥今はこいつに怒ってる場合じゃねえ。早川を早く

「チッ、‥」

「す、スナ‥!早川‥?夏樹も‥なんで?」

「ハチ、すまん、俺帰るわ。」

店から急いで出てきたであろう八谷に俺はそう声をかける。

「っ、なんで!、夏樹が‥送るべきだろ‥」

「、うん、そうだよね‥俺が送るよ‥救急の病院空いてるかな」

それは俺の役目じゃないと、当たり前のように二人が動き出して。今はただこの立場にどうしようもなく腹が立った。

俺の腕をハチが掴んで、戻ろうーーとそう言う。

夏樹は俺の背の早川に手を伸ばそうとしていている。

まるで時間が止まったみたいに感じた。

元に戻るなら‥これが、正しいのか‥?
早川が幸せになれるなら‥

違う。そうじゃない。俺は‥

ふと、早川の苦しそうな息遣いが聞こえてきて、俺はハッとして本能で二人の手を振り払った。


「俺がこいつを連れて帰るーー。」


俺は背後で固まってる2人を置いて歩き出す。

誰が幸せにするんじゃなくて、俺は‥


早川を幸せにしてえんだーー。


「っ、スナ!」

「は?ちょ!‥もう、本当に‥なんなんの、あの二人‥。」

俺は道路ですぐにタクシーを拾って、緊急病院に早川を連れて行った。

疲労からくる風邪のようで、軽く点滴を打った後薬をもらい、そのまま意識のない早川をおぶって、俺の家へと向かう。

昨日俺が雨の中に当たらせたから。

ベッドにゆっくりと早川を寝かせて、その辛そうな頬を撫でた。

早川、苦しそうだ。

タオルを濡らして、額の汗を拭いてやる。

近くのスーパーにダッシュして、熱さまシートと飲料とゼリーやお粥を買って、すぐにまた帰宅する。

早川が苦しそうに唸るたびに、汗を拭いてシートを変えた。

震える手を握って、大丈夫だと声をかけ続ける。

数時間経つと早川の顔が少し穏やかになった。俺は安堵する。

早川、早く良くなれ。


早川、

ごめんなーー。



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