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第2章 勇者降臨編
覚醒
しおりを挟む俺の言う通りジッと大人しくしている黒髪くんに安心する。
よし、次は時間稼ぎだな
「他も動くなよ‥妙な真似をしたら、
一瞬でコイツの首をはねる‥。」
固まったように、動かなくなる帝達や、
ざわざわし出す後ろの人々。
まあ、正直、一瞬は盛りましたさーせん。
でも焦ったような反応を見る限り、騙されてくれてるし
後は、いつまで持つかだよな
頼んだぞハゲさん達っ
「くっ、どうすればっ」
「ライト‥やはりお前はッ‥なぜ‥」
青と白の2人の帝が頭を抱えだす。
うん。君達ずっとそのままで居てくれたらすげえ助かる。
俺も黒髪くんを殺すつもりはないし、
目的の為に利用させてもらっている。ただそれだけ
だけど
青マントさんの後ろに並ぶ色とりどりの仮面野郎達に目を向ける。
冷や汗が額から流れ落ち、震えが止まらないっす。まじちびりそう
帝が動き出したら勝てる気がしない。
いくら不死身に近い体でも死にそう
とりあえず、深呼吸をしようと、
息を大きく吸ったところで、
目の前から急に異様なオーラを感じて、
息が止まる。やめて、急にやめてほんと。
茶髪の髪が、ボスのようにふわりと揺れていて、
ゾッとする背筋。
うわ、あいつ
やばいタイプのやつですやん
逃げろと本能が告げる。
逃げなければ、
命はないと
「アサヒを‥俺の親友を‥離せ‥」
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