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しおりを挟む坂道を登ると、
見えてきたのは、赤い髪
いい目印。
「お前ら、遅いぞ」
「こいつがトロいからだにゃ~」
「‥すいません」
お前も同じスピードだったろ
俺は溜息をついて、赤髪の隣へと視線を移す。
「チッ、使えない野郎が」
俺をみて舌打ちをする筋肉バカ。
お前の筋肉改造の荷物が多いからだ
体中がズキズキと痛む
辿り着いた崖から見えるのは、
森、森、森‥
次の町まで
どのくらいだろうか‥
俺は目眩がする頭をなんとか動かし、
また一歩を踏ん張る。
「‥少し休憩するか」
目を細めて俺を無表情で見つめる赤髪。
ナイスアイデアだ。
それがいい、そうしてくれ
俺はコクコクと頷いた。
助かった
もうクタクタだ。
「は?!」
「限界の奴がいる」
「ッ、~!チッ!」
筋肉バカが、離れていくのを合図に
俺はドサっと大量の荷物を降ろし、
その場に倒れむ。
「ハッ、は、」
空気がうまい、
どこまでも続きそうな青い空が、視界に広がる。
〝真っ赤な海は、人も家も何もかもを飲み込んで苦痛と叫びを与えた
だけど、この青は、
飲み込まれたらこの空の青の一部になるような、そんな気がした。
『〝どうして、どうしてなのーーー?』
頭の片隅で、誰かが俺を呼ぶ。
どうして?
どうして、俺は生きているんだろうーー
このまま俺も飲み込んでくれたら
「‥ねえ、ライ」
ふと、俺の隣に座る魔道士の声で、
現実に連れ戻される。
淡い水色の髪が、サラリと揺れる。
宝石みたいに大きな紫の瞳が、
不安げに、俺を映した。
「‥‥はい。なんですか」
この人も物好きだ。
勇者や猫豚のところへ行けばいいものを
役立たずの俺に優を与える。
意味不明。
今度はなんだ
また言い返せとか説教されるのだろうか
戸惑うような視線に、首をかしげる
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