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section Magic(魔術)
呪いって出来るの?その2
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前回までのお話
人を呪いたいマルガレーテ。
彼女の勢いに負けたヨハンはマルガレーテにとある資料を提示した。
その資料に書かれていた物とは・・・?
「人を呪う時のターゲットを定める方法はこの資料で理解したけど・・・
これ・・何?ろうそくにも意味があるの?」
「みたいなんだよねぇ・・・蝋燭は蝋燭でもその蝋燭に相乗効果をつけるみたいなんだ。」
「で、蝋燭に付ける相乗効果って何?釘・・・とか?」
「そういうのもあるみたいだけど、今回調べた資料にはね、
そんな案件は2つか3つ程度。もうちょっとあってもいいんじゃぁないかなぁ、とか思ったんだけど、
蝋燭を人に見立てるよりも人形とかを人に見立てるほうが一般的だしね。
そういう考え方があまりなかったのかも。」
「でも釘の文化は昔からあったんでしょ?」
「磔刑の時に使うのは釘なんだからあったとは思うよ。」
「じゃあ何を蝋燭に・・?」
「何。というより今回調べてみた場合はね『色』や『形』だったんだ」
「色と形・・・?」
「まず形だけどね。形・・・というより対象の名前を彫る・・とか蝋を溶かして
よくわからない混合物を入れるとかそういうのが多かったよ。」
「よくわからない混合物・・・?」
「作り方はわかってもそれを作るチャンスが年に数回しかないとか、
まずその混ぜる物質自体よくわからないとか」
「そんなのがあるんだ・・・」
「魔術なんてそんなものだよ特に中世とかね。多分書いた人も
『なんかこういう名前なんで察してそれっぽいの作ってね』みたいなテンションなんだと思うよ。」
「でも他に方法は・・・」
「そんな中でもドクロの形に蝋燭を彫るとかもあったよ。
これなら簡単かつ手っ取り早いんじゃあないかい?」
「ヨハンが教えてくれるの?」
「あ~あいにく芸術スキルは自分にとっては魔法レベルでね・・・
ドクロの蝋燭とか型とか最近の100円均一とかに売っていないの?」
「・・・形については遠慮しておきます、あと色。色が何とかなればいいんでしょ?」
「まぁ色が何とかなればいいわけではないのだけども・・・その蝋燭の『形』×『色』の
相乗効果でやっと本領発揮って感じだと自分は思うのだけどねえ・・・
まぁ肘電気位の呪いなら色だけでもいける・・・かなぁ?まぁいいや
そして色についてだけどもね一番多かったのは何だと思う?」
「黒でしょ?」
「う~ん半分正解。答えは紫と黒の蝋燭を燃やして~っていうのが一番多かったんだ。」
「色的に不吉な色だからかな・・・?」
「まぁ紫は日本では高貴な色だったりするし外国でも高貴なイメージがある
みたいだけども、他にもスピリチュアル的な意味合いを占めるものも多いみたいだよ。」
「黒はカラスとかそういうののイメージで不幸を運ぶとか思ったのかな」
「黒は昔の中国なんかでは重要視されていたみたいだよ、現代でも高級感と言ったら黒だよね、
でも今の中国や世界でもマイナスイメージのほうが多いのも確か。
マルガレーテも『黒』って言ったでしょ?
だから黒の方が案外最近の魔術的意味合いを含んでいたりもするのかもしれないよ。」
「黒の蝋燭は最近作られた魔術が多い、紫は古くから受け継がれている可能性がある・・・と言う事?」
「そこはあくまで推測だよ。」
「紫のほうが確実かもしれないのか・・・ドクロ・・美術部のあの子に・・
いやいっそ大量に作って肘電気を骨折まで・・・」
(呪いに確実性を求めたらアウトな気がするけどなぁ・・・
でもまぁあながち考え方的には間違ってはいないか・・・
古くから伝わってきた物っていうのは文献が残ったり実績が伴っていないと
恐れられたり後世に伝わったりはしないワケだし・・・
やっぱ県内トップクラスの高校に通っているだけはあるなぁ)
「でもヨハン、他の・・・燃やす以外の魔術ではどんなものを使うの?」
「え?あ、あぁ今から説明するよ、マルガレーテ。」
(でもマルガレーテはもう少し、人から教わるんじゃあなくて自分で学ぶっていうのも大切なんだよ。
その事をもう少し。学校で学べない事を教えなきゃいけないのかな?)
人を呪いたいマルガレーテ。
彼女の勢いに負けたヨハンはマルガレーテにとある資料を提示した。
その資料に書かれていた物とは・・・?
「人を呪う時のターゲットを定める方法はこの資料で理解したけど・・・
これ・・何?ろうそくにも意味があるの?」
「みたいなんだよねぇ・・・蝋燭は蝋燭でもその蝋燭に相乗効果をつけるみたいなんだ。」
「で、蝋燭に付ける相乗効果って何?釘・・・とか?」
「そういうのもあるみたいだけど、今回調べた資料にはね、
そんな案件は2つか3つ程度。もうちょっとあってもいいんじゃぁないかなぁ、とか思ったんだけど、
蝋燭を人に見立てるよりも人形とかを人に見立てるほうが一般的だしね。
そういう考え方があまりなかったのかも。」
「でも釘の文化は昔からあったんでしょ?」
「磔刑の時に使うのは釘なんだからあったとは思うよ。」
「じゃあ何を蝋燭に・・?」
「何。というより今回調べてみた場合はね『色』や『形』だったんだ」
「色と形・・・?」
「まず形だけどね。形・・・というより対象の名前を彫る・・とか蝋を溶かして
よくわからない混合物を入れるとかそういうのが多かったよ。」
「よくわからない混合物・・・?」
「作り方はわかってもそれを作るチャンスが年に数回しかないとか、
まずその混ぜる物質自体よくわからないとか」
「そんなのがあるんだ・・・」
「魔術なんてそんなものだよ特に中世とかね。多分書いた人も
『なんかこういう名前なんで察してそれっぽいの作ってね』みたいなテンションなんだと思うよ。」
「でも他に方法は・・・」
「そんな中でもドクロの形に蝋燭を彫るとかもあったよ。
これなら簡単かつ手っ取り早いんじゃあないかい?」
「ヨハンが教えてくれるの?」
「あ~あいにく芸術スキルは自分にとっては魔法レベルでね・・・
ドクロの蝋燭とか型とか最近の100円均一とかに売っていないの?」
「・・・形については遠慮しておきます、あと色。色が何とかなればいいんでしょ?」
「まぁ色が何とかなればいいわけではないのだけども・・・その蝋燭の『形』×『色』の
相乗効果でやっと本領発揮って感じだと自分は思うのだけどねえ・・・
まぁ肘電気位の呪いなら色だけでもいける・・・かなぁ?まぁいいや
そして色についてだけどもね一番多かったのは何だと思う?」
「黒でしょ?」
「う~ん半分正解。答えは紫と黒の蝋燭を燃やして~っていうのが一番多かったんだ。」
「色的に不吉な色だからかな・・・?」
「まぁ紫は日本では高貴な色だったりするし外国でも高貴なイメージがある
みたいだけども、他にもスピリチュアル的な意味合いを占めるものも多いみたいだよ。」
「黒はカラスとかそういうののイメージで不幸を運ぶとか思ったのかな」
「黒は昔の中国なんかでは重要視されていたみたいだよ、現代でも高級感と言ったら黒だよね、
でも今の中国や世界でもマイナスイメージのほうが多いのも確か。
マルガレーテも『黒』って言ったでしょ?
だから黒の方が案外最近の魔術的意味合いを含んでいたりもするのかもしれないよ。」
「黒の蝋燭は最近作られた魔術が多い、紫は古くから受け継がれている可能性がある・・・と言う事?」
「そこはあくまで推測だよ。」
「紫のほうが確実かもしれないのか・・・ドクロ・・美術部のあの子に・・
いやいっそ大量に作って肘電気を骨折まで・・・」
(呪いに確実性を求めたらアウトな気がするけどなぁ・・・
でもまぁあながち考え方的には間違ってはいないか・・・
古くから伝わってきた物っていうのは文献が残ったり実績が伴っていないと
恐れられたり後世に伝わったりはしないワケだし・・・
やっぱ県内トップクラスの高校に通っているだけはあるなぁ)
「でもヨハン、他の・・・燃やす以外の魔術ではどんなものを使うの?」
「え?あ、あぁ今から説明するよ、マルガレーテ。」
(でもマルガレーテはもう少し、人から教わるんじゃあなくて自分で学ぶっていうのも大切なんだよ。
その事をもう少し。学校で学べない事を教えなきゃいけないのかな?)
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