なぜ吟遊詩人は殺したか

一条りん

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第二章 仲間とともに

作戦会議 1

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 テオたちは酒場の丸テーブルを囲み、初対面の挨拶代わりにひとまず乾杯をした。

「改めまして、テオ・ミゼルです。今回、パーティを募集したのは……」

「宝探しのためでしょう?」

 と遮ったのはココだ。

 ココは澱みのない口調で、

「ギルドの方から聞いて知っています。できるだけ価値の高い宝を見つけたいということで合っていますよね」

「え……あ、まあ……」

「それなら、中世の海賊がマカラ海峡のどこかに隠したとされる秘宝はどうでしょう。王家の紋章が入った剣や金塊、宝飾品など、併せて五千万ギルは下らないと見積もられていますが」

「五千万ギル!」

 テオたちは揃って生唾を吞んだ。

「それだけありゃあ、一生遊んで暮らせるな」

 ギザがにやにやと笑いながら言い、テオもすっかり乗り気になった。

 五千万ギル。それだけあれば酒場の借金を完済できることは勿論、ギザの言う通り、冒険者なんかとっと廃業して遊んで暮らすことができる。
 冒険者になって即、宝を発見。莫大な富を手にして、あとは自由に生きられる。冒険者を志す者なら誰でも一度は夢見るシナリオだ。

 しかし、ギザとテオが夢心地になっている一方で、リーナは難しい顔をしていた。
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