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番外編 ティーグレ目線
一番のハッピーエンドとは 終
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使い魔が言うことを聞かないなんて初めてのことだった。
(……俺の、メンタルが乱れた……?なんで……っ)
魔力と精神は深く関わっているから、原因は間違いなくティーグレにあるはずだ。
でもティーグレはわけが分からなかった。そのままホワイトタイガーにしがみつき、ふらつくピングの腰に腕を回して支える。
「どこへ行くんだ!?」
「分かりません……!」
戸惑いを隠さず振り返ってくるピングの髪がティーグレの鼻先に掠める。ふわりと漂う花のような香りに、全くそんな場合ではないのに胸が高鳴った。
その間にも、2人を乗せたホワイトタイガーはどんどん校門から離れていく。
(ダメだ……! 早く行かないと! 行かないとアトヴァルが先に……っ)
焦る頭と裏腹に、どこか心が軽くなるのを感じる自分がいた。
大空で風に吹かれながら眉間に深く皺を刻んでいると、ピングが眉を下げて覗き込んできた。
「大丈夫か? こんなにホワイトタイガーが言うことを聞かないなんて、何か嫌なことがあったのか?」
本気で心配そうな声にハッとする。
ティーグレは、使い魔が精神の乱れで言うことを聞かないだけでなく、使い手の願いを叶えようとすることがあるのを思い出した。
「嫌、なのか……俺……」
「ティーグレ?」
「いや、まさか……」
「何かあったなら私に言ってみろ」
腰に回したティーグレの手を、温かい手がギュッと握ってくる。真剣そのものな青空色の瞳が、いつも以上に煌めいて見えた。
その色は紫の瞳に、言い逃れできないほど美しく映る。
ティーグレは色素の薄いまつ毛を眩しそうに伏せ、そして開いた。
何度見直しても、宝物のように輝く存在が腕の中にいる。
「すみません、ピング殿下」
「な、何がだ?」
空を駆けるホワイトタイガーが動きを止めた。
頭は妙にスッキリしていて、心が凪いでいる。風で乱れた髪を掻き上げたティーグレは、戸惑った表情のピングに微笑みかけた。
「なんか、渡せねぇわ」
「え? えと……なんの話だ?」
「いいえ、なんでも。じゃあ俺は用事ができたので、ピング殿下は先に教室へどうぞ!」
「え、え? 一緒に行かないのか? お前は大丈夫か? おい! ……あれ? 転入生は!?」
ホワイトタイガーはいつも通り手足のように動き始めた。目に映る景色がビュンビュン飛ぶほどの猛スピードで教室の前まで移動する。
慌てるピングを宥める間もなく廊下におろし、改めてホワイトタイガーで学園内を駈け抜ける。
ホワイトタイガーの足よりも、ティーグレの頭はフル回転していた。
(アトヴァルの次に俺が会わねぇと……! なんて台詞だったかな……それから次は)
こうなったら、困難な道でもアトヴァルとの和解ルートにするしかない。
一歩でも間違えれば、ピングが死んでしまう恐ろしい選択を自分はしてしまった。
でも、とティーグレは優秀な使い魔の白い毛を握る。
自分の望みに気づいた紫の瞳に、もう迷いはない。
ピングの命もピングの心も、どちらも手に入れる方法は一つしかないのだから。
大変だなんて言っていられない。必ず達成しなければ。
ティーグレは実るはずのない恋をするピングを見守りながら、とにかく走り回った。
優秀な攻略対象者たちは下手に追跡魔術を施すわけにもいかず、偶然を装ったり何か話題を考えたりしてリョウイチと必要以上に接近しないようにした。
意外とすんなりことが運んだのは、ピングによるアトヴァルへの嫌がらせだ。
ゲームよりも素直に育ったピングがアトヴァルを攻撃するとは思えなかったので、ティーグレは自分がペンギンに魔術をかけて動かそうと考えていた。
だが意外にも、ペンギンが勝手に動いたために何もする必要がなかった。
ゲーム中のピングは「わざとじゃない」としらばってくれている風だったが、本当にわざとじゃなかったのかもしれないと思ってしまうほど実際のペンギンは自由だった。
ティーグレはここに至るまでのことをベッドの上で思い出しながら、腕に乗る金色の髪をふわりと撫でた。
幼い頃と変わらぬあどけない寝顔に、心が温かくなる。
「いっぱい泣かす羽目になったよなぁ」
今、腕枕なんてしていられる奇跡を噛み締めた。
予定通りにアトヴァルより先にリョウイチに会わせられていたら今頃は、と想像するだけでも胸の奥が騒つくようだ。
後悔はない。それでも、ピングのことが好きならばピングの幸せを1番に願って行動すべきだったかもしれないと頭を過ることがある。
今夜はそういう日だった。
「……ごめんな。どうしても、誰にも渡せなかった」
「ん……」
そっと薔薇色の頬に口付ければ、隣の体が身じろいだ。
成人男性にしては高い声と共に、うっすらと空色の瞳が覗く。
「起こしちゃったか?」
「てぃーぐれ」
疲れて寝ているピングが起きるのは珍しい。少し触り過ぎてしまったかと思うティーグレだったが、寝ぼけた声を聞いてピングの額に自分のそれを合わせる。
静かに、柔らかい囁き声で言葉を紡いだ。
「まだ寝てて良いぞ」
「……そう、か?」
ピングの瞳が再びとろりと閉じる。同時に、額がティーグレの胸に擦り寄ってきた。顎に触れる金の髪が心地よく擽ったい。
目尻を下げたティーグレは、だらしなく緩んだ唇でふんわりとした髪に口付けた。
「かわいい」
「おまえも、ねろ」
「ん、そうする」
ギシリと音を立てて、ティーグレはピングの体を改めて抱きしめる。自分よりも一回り小柄で細くて、でも強く抱き締めても壊れないしっかりとした男の体だ。
柔らかいとは言い難いが抱き心地が良くて、腕に収めるとしっくりとくる。
温もりが腕の中で完全に力を抜くのを感じながら、ティーグレは再び口を動かした。
「ピング、愛してる」
「わた、し……も……てぃ……ぐれ、がいちばん……」
ピングはほぼ無意識に返事をしてくれた。
すぐに聞こえてくる安らかな寝息も含めて、全てが愛おしい。
力の限り抱きしめたい気持ちを、グッと堪える。
「完璧、ではないかもしれないけど」
ティーグレは起こさないように、慎重にピングの背を撫でた。
「一緒に幸せになりましょうね」
言った本人以外の誰にも聞こえない呟きを闇に落とし、紫色の瞳はゆっくりと瞼の奥に消える。
おしまい
(……俺の、メンタルが乱れた……?なんで……っ)
魔力と精神は深く関わっているから、原因は間違いなくティーグレにあるはずだ。
でもティーグレはわけが分からなかった。そのままホワイトタイガーにしがみつき、ふらつくピングの腰に腕を回して支える。
「どこへ行くんだ!?」
「分かりません……!」
戸惑いを隠さず振り返ってくるピングの髪がティーグレの鼻先に掠める。ふわりと漂う花のような香りに、全くそんな場合ではないのに胸が高鳴った。
その間にも、2人を乗せたホワイトタイガーはどんどん校門から離れていく。
(ダメだ……! 早く行かないと! 行かないとアトヴァルが先に……っ)
焦る頭と裏腹に、どこか心が軽くなるのを感じる自分がいた。
大空で風に吹かれながら眉間に深く皺を刻んでいると、ピングが眉を下げて覗き込んできた。
「大丈夫か? こんなにホワイトタイガーが言うことを聞かないなんて、何か嫌なことがあったのか?」
本気で心配そうな声にハッとする。
ティーグレは、使い魔が精神の乱れで言うことを聞かないだけでなく、使い手の願いを叶えようとすることがあるのを思い出した。
「嫌、なのか……俺……」
「ティーグレ?」
「いや、まさか……」
「何かあったなら私に言ってみろ」
腰に回したティーグレの手を、温かい手がギュッと握ってくる。真剣そのものな青空色の瞳が、いつも以上に煌めいて見えた。
その色は紫の瞳に、言い逃れできないほど美しく映る。
ティーグレは色素の薄いまつ毛を眩しそうに伏せ、そして開いた。
何度見直しても、宝物のように輝く存在が腕の中にいる。
「すみません、ピング殿下」
「な、何がだ?」
空を駆けるホワイトタイガーが動きを止めた。
頭は妙にスッキリしていて、心が凪いでいる。風で乱れた髪を掻き上げたティーグレは、戸惑った表情のピングに微笑みかけた。
「なんか、渡せねぇわ」
「え? えと……なんの話だ?」
「いいえ、なんでも。じゃあ俺は用事ができたので、ピング殿下は先に教室へどうぞ!」
「え、え? 一緒に行かないのか? お前は大丈夫か? おい! ……あれ? 転入生は!?」
ホワイトタイガーはいつも通り手足のように動き始めた。目に映る景色がビュンビュン飛ぶほどの猛スピードで教室の前まで移動する。
慌てるピングを宥める間もなく廊下におろし、改めてホワイトタイガーで学園内を駈け抜ける。
ホワイトタイガーの足よりも、ティーグレの頭はフル回転していた。
(アトヴァルの次に俺が会わねぇと……! なんて台詞だったかな……それから次は)
こうなったら、困難な道でもアトヴァルとの和解ルートにするしかない。
一歩でも間違えれば、ピングが死んでしまう恐ろしい選択を自分はしてしまった。
でも、とティーグレは優秀な使い魔の白い毛を握る。
自分の望みに気づいた紫の瞳に、もう迷いはない。
ピングの命もピングの心も、どちらも手に入れる方法は一つしかないのだから。
大変だなんて言っていられない。必ず達成しなければ。
ティーグレは実るはずのない恋をするピングを見守りながら、とにかく走り回った。
優秀な攻略対象者たちは下手に追跡魔術を施すわけにもいかず、偶然を装ったり何か話題を考えたりしてリョウイチと必要以上に接近しないようにした。
意外とすんなりことが運んだのは、ピングによるアトヴァルへの嫌がらせだ。
ゲームよりも素直に育ったピングがアトヴァルを攻撃するとは思えなかったので、ティーグレは自分がペンギンに魔術をかけて動かそうと考えていた。
だが意外にも、ペンギンが勝手に動いたために何もする必要がなかった。
ゲーム中のピングは「わざとじゃない」としらばってくれている風だったが、本当にわざとじゃなかったのかもしれないと思ってしまうほど実際のペンギンは自由だった。
ティーグレはここに至るまでのことをベッドの上で思い出しながら、腕に乗る金色の髪をふわりと撫でた。
幼い頃と変わらぬあどけない寝顔に、心が温かくなる。
「いっぱい泣かす羽目になったよなぁ」
今、腕枕なんてしていられる奇跡を噛み締めた。
予定通りにアトヴァルより先にリョウイチに会わせられていたら今頃は、と想像するだけでも胸の奥が騒つくようだ。
後悔はない。それでも、ピングのことが好きならばピングの幸せを1番に願って行動すべきだったかもしれないと頭を過ることがある。
今夜はそういう日だった。
「……ごめんな。どうしても、誰にも渡せなかった」
「ん……」
そっと薔薇色の頬に口付ければ、隣の体が身じろいだ。
成人男性にしては高い声と共に、うっすらと空色の瞳が覗く。
「起こしちゃったか?」
「てぃーぐれ」
疲れて寝ているピングが起きるのは珍しい。少し触り過ぎてしまったかと思うティーグレだったが、寝ぼけた声を聞いてピングの額に自分のそれを合わせる。
静かに、柔らかい囁き声で言葉を紡いだ。
「まだ寝てて良いぞ」
「……そう、か?」
ピングの瞳が再びとろりと閉じる。同時に、額がティーグレの胸に擦り寄ってきた。顎に触れる金の髪が心地よく擽ったい。
目尻を下げたティーグレは、だらしなく緩んだ唇でふんわりとした髪に口付けた。
「かわいい」
「おまえも、ねろ」
「ん、そうする」
ギシリと音を立てて、ティーグレはピングの体を改めて抱きしめる。自分よりも一回り小柄で細くて、でも強く抱き締めても壊れないしっかりとした男の体だ。
柔らかいとは言い難いが抱き心地が良くて、腕に収めるとしっくりとくる。
温もりが腕の中で完全に力を抜くのを感じながら、ティーグレは再び口を動かした。
「ピング、愛してる」
「わた、し……も……てぃ……ぐれ、がいちばん……」
ピングはほぼ無意識に返事をしてくれた。
すぐに聞こえてくる安らかな寝息も含めて、全てが愛おしい。
力の限り抱きしめたい気持ちを、グッと堪える。
「完璧、ではないかもしれないけど」
ティーグレは起こさないように、慎重にピングの背を撫でた。
「一緒に幸せになりましょうね」
言った本人以外の誰にも聞こえない呟きを闇に落とし、紫色の瞳はゆっくりと瞼の奥に消える。
おしまい
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