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8話 城下町にて
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冷たく澄んだ空の下で、ルカは緊張の面持ちで歩いていた。
ここは雪に覆われたウルスス帝国辺境の地、ハーレスピス領城下町。
雪が落ちやすいための三角屋根が並ぶ街並みは、絵本に出てくるような可愛らしさだ。
だが街の人々は今、動きを止めて礼をとっていた。
この領を治める皇子、グンナルとその伴侶になるルカが視察にきたからだ。
畏まった中で歩くルカは、顔に皇族らしい微笑みを浮かべる。
内心では、思ってたのと違う!!と叫びながら。
(普段の街の様子を見られると思ったのに......みんな全然動かない!)
さすが大国だ。
領民たちは皇族に畏敬の念を示しており、一線を引いていた。
王族と国民が友人のように接していたルカの国とは、全然違う。
隣を歩くグンナルは、相変わらずの無表情で今の状態に違和感などなさそうだ。
薄手の茶色いコートをたなびかせて颯爽と歩き、城下町の人々に涼しい目線を送っている。
対照的に毛皮の外套や分厚い手袋をしたルカは、グンナルの一歩後ろをモタモタと歩いていた。
履き慣れない分厚いブーツが雪に沈んで歩きにくい。
手間取りながらも、この重苦しい雰囲気がなんとかならないかとルカは街に視線を巡らせた。
(みんな、やっぱり薄着だなぁ)
完璧に防寒している自分の姿と、薄手の毛織りの服に身を包んでいるだけの領民たちを見比べる。
この国はクマ獣人が治めているだけあって、住んでいる人のほとんどが獣人だ。
特にハーレスピス領は過酷な寒さのため、人間は住みにくい。
そのため、寒冷地に強い獣人たちが住んでいるのである。
(俺はこれだけ着てても寒いのに......あ)
道を開けて畏まっている人々の中の一人に、ルカは目を留めた。
少し前を歩くグンナルの腕をクイクイと軽く引く。
「グンナル、城下町の人たちに話しかけてもいいか?」
ルカの問いに、グンナルは少し目を見開く。
が、すぐに静かに頷いてくれた。
「ああ、もちろんだ」
「よかった! ......なぁなぁ、君!」
許可を得たルカは、すぐに気になったものを持っている人のところへ足を進めた。
ザクザクと雪を踏み、少しよろけながら相手の目線に合わせてしゃがみ込む。
「......っ!」
話しかけた相手は小さな女の子だった。
余所者のルカに話しかけられて、凍ったみたいにカチコチになってしまう。
隣に立っていた親らしき大人は、もっと緊張したのが空気でわかった。
けれどもルカはあくまで明るく、にこやかに、その小さな手元を指差す。
「その花、かわいいな。なんて名前なんだ?」
「こ、これ?」
「うん。雪の中で咲いてたのか?」
「あっちで、いっぱい......おはな......」
あっち、と教えてくれたけれど、指の先には細い路地しかなかった。
持っている桃色の花は、道に普通に咲いている雑草なのだろう。
女の子は花の名前を知らなかったようで、チュンっと唇を閉ざしてしまった。
ルカはポンとその子の頭を撫でる。
「咲いてるところ、教えてくれてありがとう!俺、この国に来たばっかりで何も知らないんだ。......みんなも、色々教えてくれると嬉しいな」
朗らかな声と笑顔が周辺に響き、緊張していた街の空気が和らいだ。
ルカが欲しかったのは花の名前ではなく、会話のきっかけだ。
この会話を皮切りに、ルカはいろんな人に声を掛けて回った。
「いい匂いだな! ここはパン屋さんか?」
「はちみつを使った焼き菓子の店なんですよ」
「この織物、綺麗だなー。ウルスス帝国の民芸品だっけ」
「ええ、この土地では難しいんですが、私の地元から良い糸が仕入れられるので......」
「宿のご主人、兵士みたいに逞しいな」
「魔獣が多い地域なんでね。来る客が特殊なんで......」
ルカの懐こさに戸惑いながらも、人々は応えてくれた。
陽気な国から来た王子だから、ウルスス帝国の皇族とは雰囲気が違うのだと思ってくれたのかもしれない。
グンナルはルカを止めず、たまに話を振られると答え、見守ってくれている。
そうしているうちに、広場にたどり着いた。
すっかりルカに懐いた子どもたちが、広々とした雪の中を楽しそうに駆け回る。
寒さなんて感じさせない様子を羨ましく感じながら、ルカはグンナルを見た。
「みんな、優しくていい人たちだな! 領主様がいい人だからだ」
「いや、ルカのおかげだ。こんなに城下町の人々と話したのは初めてだ。ありがとう。
柔らかく目を細めるグンナルに、ルカの胸が飛び跳ねる。美形の笑顔は刺激が強い。
すぐにグンナルから目を逸らしたルカは、へらりと笑う。
「領の人たちは心に余裕があるから、他所者の俺に合わせてくれたんだ。グンナルのおかげだよ。一緒にこの幸せを守らせてもらえるんだって思ったら嬉しいよ」
「......温かいな」
「うん? そうか? 天気はいいけど寒い......あ、グンナルにとっては今日、暖かい日なのか」
「そうではなく」
「ルカさまー! あそんでー!」
グンナルが何かを言いかけていたが、無邪気な声が割り込んできた。
子どもは心を開くと馴染むのが早い。
小さな手を一生懸命振って満面の笑顔を浮かべる男の子に、ルカはすぐに意識を移す。
「わかった! 待ってろー......っわぁ!」
軽やかに返事をして駆け出そうとしたルカだったが、雪で足を滑らせた。
ぐらりと体が後ろに傾き、咄嗟に受け身を取ろうと体を丸める。
「......っ! ......?」
ゾクっと背筋を襲う落下感の後にくるはずの衝撃がこない。代わりに、ポスンッと肩を支えられた。
ドッドッと嫌な音を立てる胸を抑えながら顔を上げれば、グンナルがしっかりと体を支えてくれていた。
「グンナル......!」
「大丈夫か、ルカ」
「あ、ああ。ありがとうな!」
ルカが力の抜けた顔で笑えば、グンナルもホッとしたような表情になる。
転けそうになったルカを心配して走ってきた数人の子どもたちが、集まってきた。
「ルカさま、大丈夫?」
「ねぇグンナルさま!ルカさま、ずっと歩きにくそうだよー!」
「そうだよ! かわいそう! 歩く時は手、つないであげて!」
「............なんだと?」
子どもたちの声に、グンナルが本物の彫刻のように固まった。
予想外の言葉を聞いて、ルカも目を瞬かせる。それから、肩を震わせて笑った。
確かにルカは足元が不安定だった。
でもまさか、子どもたちに心配されていたなんて。
「大丈夫大丈夫! すぐ慣れるから!」
「ダメだよ! あぶないもん! ほらー」
一人の女の子が、ルカとグンナルの手をとって触れ合わせた。丁寧に手を握らされて、ルカは笑うしかない。
「じゃあ、雪道になれるまでグンナルにお願いしようかな。頼んだぞグンナル」
領主が伴侶と仲がいいところを見せるのも大事だろうと、ルカはグンナルを覗き込んでみる。
手袋越しに手を何度もギュっギュッと握った。
だが、グンナルからはなんの反応もない。
「......グンナル?」
「グンナルさま、動かなくなっちゃったねぇ」
「あ」
繋いでいた手が、ボンっと白いもふもふに変わる。
子どもたちに見上げられる中で、グンナルがシロクマになってしまったのだ。
ルカは思わずのけぞった。
声を上げるのを我慢しただけで御の字だ。
(手を繋いで、表情が取り繕えないくらい照れちゃったのかー! 見た目によらず、本当に純情だよなぁ)
シロクマ姿になったグンナルを見上げて、ルカは口元を緩める。
怖いけれど、微笑ましくも思う。
だが、子どもたちの顔には緊張が走った。
「え!? グンナルさまがシロクマになった!」
「どうしよう......!」
ざわつく子どもたちの声には、明らかな恐怖が混ざっていた。
城の人たちはグンナルのシロクマ姿に慣れていたようだが、子どもたちは違うらしい。
ルカはシロクマ姿のグンナルに抱きついた。
白いふわふわに頬を擦り寄せ、怖くないとアピールする。
「グンナル、楽しくてシロクマになっちゃったな! みんなはどんな動物になれるんだ?
グンナルみたいにみせてくれよ!」
楽しげに弾むルカの声に、子どもたちは誤魔化されてくれた。
「ぼく、シロオオカミ!」
「ユキリスだよ!」
「コオリダヌキ!」
「わたしオコジョ!」
みんな次々と名乗りをあげて獣化して見せてくれる。
愛らしい動物の子どもたちが広場でぴょこぴょこと跳ねて存在を主張する。
小さく息を吐いたグンナルは、ルカにだけ聞こえる声でボソボソと呟いた。
「すまないルカ......」
「気にするなって。......みんな、かわいいなー!」
ルカはポンっとシロクマの背中を叩き、子どもたちを撫でに行くのだった。
ここは雪に覆われたウルスス帝国辺境の地、ハーレスピス領城下町。
雪が落ちやすいための三角屋根が並ぶ街並みは、絵本に出てくるような可愛らしさだ。
だが街の人々は今、動きを止めて礼をとっていた。
この領を治める皇子、グンナルとその伴侶になるルカが視察にきたからだ。
畏まった中で歩くルカは、顔に皇族らしい微笑みを浮かべる。
内心では、思ってたのと違う!!と叫びながら。
(普段の街の様子を見られると思ったのに......みんな全然動かない!)
さすが大国だ。
領民たちは皇族に畏敬の念を示しており、一線を引いていた。
王族と国民が友人のように接していたルカの国とは、全然違う。
隣を歩くグンナルは、相変わらずの無表情で今の状態に違和感などなさそうだ。
薄手の茶色いコートをたなびかせて颯爽と歩き、城下町の人々に涼しい目線を送っている。
対照的に毛皮の外套や分厚い手袋をしたルカは、グンナルの一歩後ろをモタモタと歩いていた。
履き慣れない分厚いブーツが雪に沈んで歩きにくい。
手間取りながらも、この重苦しい雰囲気がなんとかならないかとルカは街に視線を巡らせた。
(みんな、やっぱり薄着だなぁ)
完璧に防寒している自分の姿と、薄手の毛織りの服に身を包んでいるだけの領民たちを見比べる。
この国はクマ獣人が治めているだけあって、住んでいる人のほとんどが獣人だ。
特にハーレスピス領は過酷な寒さのため、人間は住みにくい。
そのため、寒冷地に強い獣人たちが住んでいるのである。
(俺はこれだけ着てても寒いのに......あ)
道を開けて畏まっている人々の中の一人に、ルカは目を留めた。
少し前を歩くグンナルの腕をクイクイと軽く引く。
「グンナル、城下町の人たちに話しかけてもいいか?」
ルカの問いに、グンナルは少し目を見開く。
が、すぐに静かに頷いてくれた。
「ああ、もちろんだ」
「よかった! ......なぁなぁ、君!」
許可を得たルカは、すぐに気になったものを持っている人のところへ足を進めた。
ザクザクと雪を踏み、少しよろけながら相手の目線に合わせてしゃがみ込む。
「......っ!」
話しかけた相手は小さな女の子だった。
余所者のルカに話しかけられて、凍ったみたいにカチコチになってしまう。
隣に立っていた親らしき大人は、もっと緊張したのが空気でわかった。
けれどもルカはあくまで明るく、にこやかに、その小さな手元を指差す。
「その花、かわいいな。なんて名前なんだ?」
「こ、これ?」
「うん。雪の中で咲いてたのか?」
「あっちで、いっぱい......おはな......」
あっち、と教えてくれたけれど、指の先には細い路地しかなかった。
持っている桃色の花は、道に普通に咲いている雑草なのだろう。
女の子は花の名前を知らなかったようで、チュンっと唇を閉ざしてしまった。
ルカはポンとその子の頭を撫でる。
「咲いてるところ、教えてくれてありがとう!俺、この国に来たばっかりで何も知らないんだ。......みんなも、色々教えてくれると嬉しいな」
朗らかな声と笑顔が周辺に響き、緊張していた街の空気が和らいだ。
ルカが欲しかったのは花の名前ではなく、会話のきっかけだ。
この会話を皮切りに、ルカはいろんな人に声を掛けて回った。
「いい匂いだな! ここはパン屋さんか?」
「はちみつを使った焼き菓子の店なんですよ」
「この織物、綺麗だなー。ウルスス帝国の民芸品だっけ」
「ええ、この土地では難しいんですが、私の地元から良い糸が仕入れられるので......」
「宿のご主人、兵士みたいに逞しいな」
「魔獣が多い地域なんでね。来る客が特殊なんで......」
ルカの懐こさに戸惑いながらも、人々は応えてくれた。
陽気な国から来た王子だから、ウルスス帝国の皇族とは雰囲気が違うのだと思ってくれたのかもしれない。
グンナルはルカを止めず、たまに話を振られると答え、見守ってくれている。
そうしているうちに、広場にたどり着いた。
すっかりルカに懐いた子どもたちが、広々とした雪の中を楽しそうに駆け回る。
寒さなんて感じさせない様子を羨ましく感じながら、ルカはグンナルを見た。
「みんな、優しくていい人たちだな! 領主様がいい人だからだ」
「いや、ルカのおかげだ。こんなに城下町の人々と話したのは初めてだ。ありがとう。
柔らかく目を細めるグンナルに、ルカの胸が飛び跳ねる。美形の笑顔は刺激が強い。
すぐにグンナルから目を逸らしたルカは、へらりと笑う。
「領の人たちは心に余裕があるから、他所者の俺に合わせてくれたんだ。グンナルのおかげだよ。一緒にこの幸せを守らせてもらえるんだって思ったら嬉しいよ」
「......温かいな」
「うん? そうか? 天気はいいけど寒い......あ、グンナルにとっては今日、暖かい日なのか」
「そうではなく」
「ルカさまー! あそんでー!」
グンナルが何かを言いかけていたが、無邪気な声が割り込んできた。
子どもは心を開くと馴染むのが早い。
小さな手を一生懸命振って満面の笑顔を浮かべる男の子に、ルカはすぐに意識を移す。
「わかった! 待ってろー......っわぁ!」
軽やかに返事をして駆け出そうとしたルカだったが、雪で足を滑らせた。
ぐらりと体が後ろに傾き、咄嗟に受け身を取ろうと体を丸める。
「......っ! ......?」
ゾクっと背筋を襲う落下感の後にくるはずの衝撃がこない。代わりに、ポスンッと肩を支えられた。
ドッドッと嫌な音を立てる胸を抑えながら顔を上げれば、グンナルがしっかりと体を支えてくれていた。
「グンナル......!」
「大丈夫か、ルカ」
「あ、ああ。ありがとうな!」
ルカが力の抜けた顔で笑えば、グンナルもホッとしたような表情になる。
転けそうになったルカを心配して走ってきた数人の子どもたちが、集まってきた。
「ルカさま、大丈夫?」
「ねぇグンナルさま!ルカさま、ずっと歩きにくそうだよー!」
「そうだよ! かわいそう! 歩く時は手、つないであげて!」
「............なんだと?」
子どもたちの声に、グンナルが本物の彫刻のように固まった。
予想外の言葉を聞いて、ルカも目を瞬かせる。それから、肩を震わせて笑った。
確かにルカは足元が不安定だった。
でもまさか、子どもたちに心配されていたなんて。
「大丈夫大丈夫! すぐ慣れるから!」
「ダメだよ! あぶないもん! ほらー」
一人の女の子が、ルカとグンナルの手をとって触れ合わせた。丁寧に手を握らされて、ルカは笑うしかない。
「じゃあ、雪道になれるまでグンナルにお願いしようかな。頼んだぞグンナル」
領主が伴侶と仲がいいところを見せるのも大事だろうと、ルカはグンナルを覗き込んでみる。
手袋越しに手を何度もギュっギュッと握った。
だが、グンナルからはなんの反応もない。
「......グンナル?」
「グンナルさま、動かなくなっちゃったねぇ」
「あ」
繋いでいた手が、ボンっと白いもふもふに変わる。
子どもたちに見上げられる中で、グンナルがシロクマになってしまったのだ。
ルカは思わずのけぞった。
声を上げるのを我慢しただけで御の字だ。
(手を繋いで、表情が取り繕えないくらい照れちゃったのかー! 見た目によらず、本当に純情だよなぁ)
シロクマ姿になったグンナルを見上げて、ルカは口元を緩める。
怖いけれど、微笑ましくも思う。
だが、子どもたちの顔には緊張が走った。
「え!? グンナルさまがシロクマになった!」
「どうしよう......!」
ざわつく子どもたちの声には、明らかな恐怖が混ざっていた。
城の人たちはグンナルのシロクマ姿に慣れていたようだが、子どもたちは違うらしい。
ルカはシロクマ姿のグンナルに抱きついた。
白いふわふわに頬を擦り寄せ、怖くないとアピールする。
「グンナル、楽しくてシロクマになっちゃったな! みんなはどんな動物になれるんだ?
グンナルみたいにみせてくれよ!」
楽しげに弾むルカの声に、子どもたちは誤魔化されてくれた。
「ぼく、シロオオカミ!」
「ユキリスだよ!」
「コオリダヌキ!」
「わたしオコジョ!」
みんな次々と名乗りをあげて獣化して見せてくれる。
愛らしい動物の子どもたちが広場でぴょこぴょこと跳ねて存在を主張する。
小さく息を吐いたグンナルは、ルカにだけ聞こえる声でボソボソと呟いた。
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