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体は12歳、心は20歳
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突然だが、人生の成功法とは何だろうか。金?権力?運?どれにも当てはまらない…そもそも、人生の成功とは何だろうか。思考の海に溺れそうになる人生の成功は言わば人類の課題と言ってもいい。
さて、本題だ。
突然手に入れた力を使い、人生の成功をした場合…それは人生の成功法と呼べるのだろうか。
俺の目の前に現れたRPGゲームで良く見るメニュー画面は、俺の頭がおかしくなったのなら納得だが…俺は正常だと認識している。
俺の名前と、様々な項目の横に数字。魅力と書かれている項目が他の項目より低いのが癪に障るが、まあそこは良い。Lvと書かれた項目は1だ。
普通に考えれば、これは俺のステータスと分かるのだが…自分の能力を数字にされると信じたくない気持ちが出てくる。
メニューに目を走らせると、ギフトと書かれた項目があった。ギフトを押してみると初回ログインボーナスと出た後に三つのアイテムがギフトに入った。それぞれをタッチしてみた。
「タイムリープ」
指定した年齢と日付にタイムリープ出来る(使い捨て)
「経験値50倍」
10分間取得する経験値を50倍にする(使い捨て)
「ユーザー第1号記念袋」
このゲームのユーザー第1号に記念袋をプレゼント(使い捨て)
ユーザー?これはゲームなのか…俺は軽い気持ちでタイムリープをタッチした。
「年齢と日付を指定して下さい」
指を走らせ、12歳をタッチした。俺は一番楽しかったと思える年齢を指定した。個人差はあるが、俺は12歳の頃が一番楽しかったと言える。そして、中学入学日に設定した。当時は夢を語り、夢に溺れてたあの頃「タイムリープを開始します」本当に楽しかっ…
「タイムリープが成功しました」
「啓太ー!起きなさい!」
懐かしい母の声が聞こえる。大学に入ってから聞くことの無かったうるさくて、安心する声。起き上がり周りを見ると、勉強机や本棚など実家の俺の部屋に似ている。と言うより俺の部屋だ。何故、実家に居るんだ?と疑問を抱きつつ先程から寝ているベッドから起き上がると、視点が低くなっていた。まさか、と思い部屋から出て洗面所へと向かった。階段をドンドンと駆け下り、扉を勢い良く開く。洗面所の鏡を見ると、そこには幼い頃の俺が居た。放心状態になり、思わずペタペタと顔を触ってしまう。俺は洗面所を急いで去ると、台所へと向かった。
台所で料理してる母さんに俺は後ろから聞いた。
「母さん!今って何年だっけ!?」
母さんは不思議な物を見る様な目をした後に、2010年と言った。つまり、7年前だ。母さんに「熱でもあるの?」と心配されたが、今はそんな事を気にしてる場合じゃない。俺は階段を駆け上がり、自分の部屋へと入った。部屋に付けてるカレンダーを見ると4月だった。
これで、確信した…タイムリープしたんだ。俺は。
さて、本題だ。
突然手に入れた力を使い、人生の成功をした場合…それは人生の成功法と呼べるのだろうか。
俺の目の前に現れたRPGゲームで良く見るメニュー画面は、俺の頭がおかしくなったのなら納得だが…俺は正常だと認識している。
俺の名前と、様々な項目の横に数字。魅力と書かれている項目が他の項目より低いのが癪に障るが、まあそこは良い。Lvと書かれた項目は1だ。
普通に考えれば、これは俺のステータスと分かるのだが…自分の能力を数字にされると信じたくない気持ちが出てくる。
メニューに目を走らせると、ギフトと書かれた項目があった。ギフトを押してみると初回ログインボーナスと出た後に三つのアイテムがギフトに入った。それぞれをタッチしてみた。
「タイムリープ」
指定した年齢と日付にタイムリープ出来る(使い捨て)
「経験値50倍」
10分間取得する経験値を50倍にする(使い捨て)
「ユーザー第1号記念袋」
このゲームのユーザー第1号に記念袋をプレゼント(使い捨て)
ユーザー?これはゲームなのか…俺は軽い気持ちでタイムリープをタッチした。
「年齢と日付を指定して下さい」
指を走らせ、12歳をタッチした。俺は一番楽しかったと思える年齢を指定した。個人差はあるが、俺は12歳の頃が一番楽しかったと言える。そして、中学入学日に設定した。当時は夢を語り、夢に溺れてたあの頃「タイムリープを開始します」本当に楽しかっ…
「タイムリープが成功しました」
「啓太ー!起きなさい!」
懐かしい母の声が聞こえる。大学に入ってから聞くことの無かったうるさくて、安心する声。起き上がり周りを見ると、勉強机や本棚など実家の俺の部屋に似ている。と言うより俺の部屋だ。何故、実家に居るんだ?と疑問を抱きつつ先程から寝ているベッドから起き上がると、視点が低くなっていた。まさか、と思い部屋から出て洗面所へと向かった。階段をドンドンと駆け下り、扉を勢い良く開く。洗面所の鏡を見ると、そこには幼い頃の俺が居た。放心状態になり、思わずペタペタと顔を触ってしまう。俺は洗面所を急いで去ると、台所へと向かった。
台所で料理してる母さんに俺は後ろから聞いた。
「母さん!今って何年だっけ!?」
母さんは不思議な物を見る様な目をした後に、2010年と言った。つまり、7年前だ。母さんに「熱でもあるの?」と心配されたが、今はそんな事を気にしてる場合じゃない。俺は階段を駆け上がり、自分の部屋へと入った。部屋に付けてるカレンダーを見ると4月だった。
これで、確信した…タイムリープしたんだ。俺は。
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