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第1章
第30話 真性M女エミリア
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テュルダ村に戻り、役所にゴブリン討伐の報告をすると、オレたちは村に唯一ある酒場に向かう。エミリアが事情を説明すると、クレスウェルは非常に困った顔になる。
「うむ、戻りたいのは山々なのじゃ。だが今は戻れんのじゃよ。ゴブリンの集団やDランクモンスター1匹ならこいつらだけで、なんとかなるくらいわしが鍛えあげたのじゃ。だが今、テュルダ村の近郊には、ちと厄介なモンスターがいついているのでのう」
そう言うとクレスウェルは大ジョッキをグイっと飲みほすと真剣な顔になる。
「ランクA モンスター、マンティコアが出現するのじゃ」
「マンティコアっていうと、ライオンの体に人間の顔を持ち、尻尾はさそりの毒針というモンスターだったでしょうか?」
「そうじゃ。マンティコアというだけでもランクA モンスターじゃから、ちと苦労するのだが、今回のは稀少種じゃ。通常マンティコアは2メートルから3メートルじゃが、6メートルはある上に、ポイズンブレスを吐くのじゃ」
マンティコア稀少種という言葉に、エミリアの顔に緊張が走る。稀少種ということは、脅威度ランクが1個あがるからSランクモンスターになるということだ。
「もっと厄介なのは、このマンティコア稀少種は、なぜか3体のランクCモンスター、ライフスティーラーと行動を共にしておるのじゃ」
「ラ、ライフスティーラーというと、まさかあの能力を持っているという?」
エミリアがさらに顔色が青くなる。恐怖と驚きのあまり言葉がでてこないように見える。
「エミリアも知っておったか。そうじゃ、ライフスティーラーはレベル2ドレインを使う。麻痺と毒のおまけ付きじゃ。さらにはレベル3暗黒魔法も使うとなるとあなどれん」
レベル2ドレイン攻撃を使うライフスティーラー、レベル重視のこの異世界では冒険者の天敵だ。苦労してあげたレベルを2つも下げられてはため息がでる。VRMMOモンスターバスターでもドレイン使いのモンスターに出会うと、速攻で倒すか逃げていた記憶がある。何度か逃走を選択した時に、回り込まれて攻撃されてレベル2ドレインをくらった事も。頭にきてヘッド本体を床に叩きつけたこともあったな。
「この4体をMPが呪いで封印されていて、魔法を使うことができないわし1人だと、とても倒すことは無理じゃ。だが倒すのは無理でも森へ追いやることくらいはできる」
「オレがマンティコアを引き受けたら、その間にクレスウェルがライフスティーラーを倒すことはできるか?」
「そなたは誰じゃ。見たことがない騎士だが」
「クレスウェル様、このお方は……むぐむぐむぐ」
エミリアの可愛いお口を押さえる。エミリアが何をするのですか! という目をする。
「オレはエミリア様の護衛の聖騎士セシルだ。こっちは相棒の妖精族のパックだ。マンティコアは任せてくれ」
エミリアが自分の護衛だと言われて、驚いて目を大きく開いている。すっかり街に来た時の設定を忘れているようだ。
「任せてと言われてものう。お主死ぬぞ。脅威度ランクSじゃと、人類の最強パーティーでやっと倒せるものじゃ。1人で戦うとしたら……そうじゃの、ステュディオス王国の剣闘士王クラウス・オルドリッジ辺りを連れてこないとのう」
クレスウェルの横で飲んでいた女性が口を出してくる。さっきから実は気になっていたのだ。当たり前のようにクレスウェルの隣でお酒を飲んでいたからな。探査マップ/神愛でタップしてみると、パルマという名の女性だった。
●名前:パルマ
●年齢:28歳
●種族:ヒューマン
●所属:パルミラ教皇国、テュルダ村の犯罪奴隷
●身長/体重:164/44
●髪型:赤色セミショート
●瞳の色:黒色
●スリーサイズ:82/50/83
●カップ/形:Dカップ/皿型
●経験:多数
●状態:やや泥酔
●ベースレベル:28
●職業:レベル28戦士
●HP:609
●MP:521
●腕力:308
●体力:301
●敏捷:295
●知力:254
●魔力:267
●器用度:284
●スキル
戦棍術2、盾術3
●装備
メイス
パルマは赤髪のセミショートだ。サイドの髪の毛で耳を隠す程度まで切っている。瞳の色は黒だ。胸はDカップか意外にあるな。着やせするタイプだな。かなりの美女だ。赤髪って情熱的な感じがしていい!
「クレスウェル様、このお方はゴブリンとの戦いで、数百匹を瞬く間に魔法で瞬殺させました。実力は確かかと。クレスウェル様と私、エミリア様とセシル様の4人で行けば4体を倒せるのではないでしょうか?」
「お主はダメじゃ。もし、パルマに何かあったら、そこで寝ているソフィアはどうするのじゃ? 3人で行くぞ」
パルマはチラッと寝ている娘を見ると、目に悲しい影がよぎる。すぐにクレスウェルを見ると、同行を拒否されて青筋を立てて怒る。
「私たちはクレスウェル様に鍛えていただき、この地獄を生き抜くことができました。そのご恩を今返さずしていつ返すのですか? しかもクレスウェル様の左腕がないのは、私のせいです……から」
パルマはそう言うと両手で顔をおおって、身を震わせながらすすり泣く。クレスウェルの腕がないのはパルマの責任とは、どういうことなのだろう?
「クレスウェル様の左腕はどうされたのですか? あなたほどの強者がそれほどの敵に出会ったのですか?」
エミリアが質問をすると、クレスウェルは黙り込んだが、部下の1人が首を左右に降る。
「強者だったらまだ諦めもつくかもしれないがそうではなく、パルマの容姿がもともとの原因なのです」
「パルマの容姿の何が問題なのだ? かなりの美女じゃないか」
パルマはかなりの美女ではある。それが何でクレスウェルが腕を失ったのと関係があるのかつながらない。
「そうなのです。パルマはこの容姿でしょう。故郷のアレクシス市で美しいと評判になり、アレクシス市を統べる司教の目に止まったのです。
アレクシス市では処女を領主である司教に差し出さなくてはならない法律があり、それをたてに取り、パルマに処女を差し出すよう迫ったのです。
ところがその誘いをパルマは拒否しました。怒った領主はパルマを罪人奴隷に落とし、この地獄に送り出したのです」
「ちっちゃ! 随分、器の小さな男だね!」
女に振られて拒否をされ、怒りのあまりに罪人奴隷とは了見の狭い司教だな。そいつも改革の対象リストに入れておこう。
「罪人の村テュルダでは、容姿の良い者は看守か護衛兵の慰め者になると決まっております。そのような中、誰が父親か分からないまま産まれたのがソフィアです。そんなソフィアも13歳になりました。パルマに負けず可愛い女の子に成長しました。
ある日、監守に犯されそうになっているところをクレスウェル様が見つけて止めました。
怒り狂った看守は、クレスウェル様とのレベル差がありすぎて傷つけることができなかったので、崖から落とした岩で左腕を潰してしまった!」
「ううっ、パルマとソフィアが可哀想だよ」
パルマは泣きやむと、クレスウェルを見つめる。とても強い眼差しだ。クレスウェルのために己の命をかけるという決意を感じとることができる。
「私の責任です。娘のために大切な腕を失ってしまった。私は、あなたのために命をかけてお守りいたします」
クレスウェルは、少し困った顔をする。こういう表情はアリシアそっくりだな。やはり父親といったところか。
「良いのじゃ良いのじゃ。ソフィアの貞操がワシの腕1本で守れたのじゃからのう。ソフィアは未来がある大事な子供じゃ。守ってやらにゃいかんからのう」
「「「クレスウェル様! 俺たちはあなたのためなら命をかけます!」」」
クレスウェルの言葉を聞き、彼に忠誠を誓った部下たちは感激して号泣している。この部下たちも犯罪奴隷だが、クレスウェルに惚れ込んで、彼から学ぶことで正しい人間に成長することができたのだろう。
アリシアの父親はこんな偉大な男だったのか。自分の身よりも子供の未来を選ぶ。
やはりここで死なすには惜しい人材だ。ロックウェルたちが慕っていたことも分かるな。
ここはオレの出番だ。エミリアはレベル3神聖魔法まで使えるが、部位欠損はレベル5神聖魔法のフルリカバリー/フル回復魔法からだ。
「クレスウェル、手を出してくれ」
クレスウェルは、キョトンとしたような顔で素直に応じ手を出してくる。めっちゃ素直だな。
《フルリカバリー/フル回復魔法》
ついでだ。ここにいるやつらを、オレはすっかり気に入ってしまっていた。この地獄から助けてやろう。
《リムーブカース/解呪×20》
強烈な光が天井から降りてくると、対象となった人が全員、その光に包まれる。クレスウェルの左腕も光を発し、出現していた。
部位欠損はこんな感じで治るのか。強い光が切断部位からにょきっと伸びてきて腕の形になり、光がおさまると腕になった。犯罪奴隷の証である、首輪がガチャッと鍵が外れて落ちる。
「「「おおおおぉぉぉぉぉ!」」」
クレスウェルを慕ってここにいるものたちは、良いやつしかいない。きっと冤罪とか、ガチ宗教国家にありがちな些細なことで犯罪者になったのだろう。
「お前たちは神に許されたようだ。これからは自由に暮らすがいい、オレが保証しよう。みんなレベルも高いようだし、希望者は騎士として雇ってやろう」
「「「うおおおおおおおおおおお!」」」
「そなたの権限で、この場にいる者たちを解放してしまって良いのか?」
「ああ、いいとも。オレたちは神都ベネベントに降臨した神の化身から、その権限を貰っているからな。だが、クレスウェルにはその代わり、2つの頼み事をしたい?」
「もちろんじゃ、部下を助けてくれた礼に、ワシの出来ることなら何でもやろう」
「1つ目はアンカスタードの司教になり、さらには枢機卿として、パルミラ教皇国の方向性を正しく導いて欲しい。
2つ目はパルマとソフィアをアンカスタードに連れていって養子にしてあげてほしい。騎士に登用してもよい。彼女がそれを希望すればな。
彼女たちは、この国の負の被害者だ。今後、このような事がないように、この国をいずれオレは変えていくつもりだ。その協力をクレスウェルに依頼したい。この件が終わったら、まずはアレクシス市に行くことにする。処女権など、恋心と性愛の神エロース様は許さないだろう」
「承知した! パルミラ教皇国のためとなったら、断るなど出来ないのじゃ。ワシに出来ることは何でもやろう」
さっきまで泣いていたパルマは、何が起こったの? という顔をしている。
「おし! これで明日、マンティコアを倒してすべて解決だ。
エミリア、明日のライフスティーラー3体の討伐に、守備兵5人の性犯罪者を先鋒で戦わせる。ここにいるものから他にも守備兵で性犯罪者がいたら名前を聞き、朝に門前に連れて来てくれ」
「はい、承知いたしました。セシル様」
「セシル、これでアリシアとの約束も果たせるね」
ーーーラヴィアンローズ内お仕置き部屋
ラヴィアンローズの一室にお仕置き用の部屋を作った。そこにはクリエイトシリコン/創造で作った数々のアダルト器具が一杯並べられている。
この魔法は本当に便利だ。固さの調整、形も創造力で自在に作れる。今回はシリコンロープとシリコンムチを作ったから、緊縛とムチ打ちいうことをメインで試してみよう。今日のテーマは縛りとムチ、言葉責め。
このムチで叩かれると、ビシャンッと大きな音がする。しかし、大事なエミリアの肌を傷つけないように柔らかく創造した。どんなに叩いても傷つけることはないから安心だ。万一傷ついてもリカバリー/回復魔法があるから安心だしな。他のアダルト器具もすべて柔らかいのだ。
ぐふふっ♪ 準備万端だ。あとは色気系美少女で真性M女のエミリアを呼んであるから、来るのを待つのみだ。お! 来たか。
『コンコンガチャ』
「エミリアです。セシル様、え?……こ、これは?」
アダルト器具をみて、ビックリして声をあげそうになるのを、両手で口元を押さえる。
「悪い娘のエミリアに罰を与える。それでははじめるから来なさい」
「……はい、セシル様お願いします。悪い娘のエミリアにお仕置きしてください」
微笑が口角に浮かんでいるのをオレは見逃さなかった。いつもの生真面目で一生懸命なエミリアと違い、若い女のしたたるような匂いをかもしだし、ゆるんで少し開いた唇とエロチックな視線が射るようにオレを圧迫してくる。やはり彼女も与えられる罰を望んでいる。
「やっぱりエミリアは真性M女だったね。数々の魔道具エルティコを見て喜んでいるよ!」
『キリキリキリキリッ』
エミリアの両手を、天井から吊るしてフックにかけてあるロープに縛り付ける。諸手上げ縛りだ。このあと、オレが好きな胡座縛りで神液吸収させよう。
『ビシャッビシャッビシャッビシャッ!』
シリコンムチでエミリアを叩く。太もも、胸、背中、お尻とムチは派手な音をたてる。
「ああっ! セシル様ぁ~いい! ああああ! もっと! もっと私にお仕置きをしてください!」
エミリアから艶かしい声がする。妖艶な目がオレの心をとろけさせ、狂おしく感じる。
「うむ、戻りたいのは山々なのじゃ。だが今は戻れんのじゃよ。ゴブリンの集団やDランクモンスター1匹ならこいつらだけで、なんとかなるくらいわしが鍛えあげたのじゃ。だが今、テュルダ村の近郊には、ちと厄介なモンスターがいついているのでのう」
そう言うとクレスウェルは大ジョッキをグイっと飲みほすと真剣な顔になる。
「ランクA モンスター、マンティコアが出現するのじゃ」
「マンティコアっていうと、ライオンの体に人間の顔を持ち、尻尾はさそりの毒針というモンスターだったでしょうか?」
「そうじゃ。マンティコアというだけでもランクA モンスターじゃから、ちと苦労するのだが、今回のは稀少種じゃ。通常マンティコアは2メートルから3メートルじゃが、6メートルはある上に、ポイズンブレスを吐くのじゃ」
マンティコア稀少種という言葉に、エミリアの顔に緊張が走る。稀少種ということは、脅威度ランクが1個あがるからSランクモンスターになるということだ。
「もっと厄介なのは、このマンティコア稀少種は、なぜか3体のランクCモンスター、ライフスティーラーと行動を共にしておるのじゃ」
「ラ、ライフスティーラーというと、まさかあの能力を持っているという?」
エミリアがさらに顔色が青くなる。恐怖と驚きのあまり言葉がでてこないように見える。
「エミリアも知っておったか。そうじゃ、ライフスティーラーはレベル2ドレインを使う。麻痺と毒のおまけ付きじゃ。さらにはレベル3暗黒魔法も使うとなるとあなどれん」
レベル2ドレイン攻撃を使うライフスティーラー、レベル重視のこの異世界では冒険者の天敵だ。苦労してあげたレベルを2つも下げられてはため息がでる。VRMMOモンスターバスターでもドレイン使いのモンスターに出会うと、速攻で倒すか逃げていた記憶がある。何度か逃走を選択した時に、回り込まれて攻撃されてレベル2ドレインをくらった事も。頭にきてヘッド本体を床に叩きつけたこともあったな。
「この4体をMPが呪いで封印されていて、魔法を使うことができないわし1人だと、とても倒すことは無理じゃ。だが倒すのは無理でも森へ追いやることくらいはできる」
「オレがマンティコアを引き受けたら、その間にクレスウェルがライフスティーラーを倒すことはできるか?」
「そなたは誰じゃ。見たことがない騎士だが」
「クレスウェル様、このお方は……むぐむぐむぐ」
エミリアの可愛いお口を押さえる。エミリアが何をするのですか! という目をする。
「オレはエミリア様の護衛の聖騎士セシルだ。こっちは相棒の妖精族のパックだ。マンティコアは任せてくれ」
エミリアが自分の護衛だと言われて、驚いて目を大きく開いている。すっかり街に来た時の設定を忘れているようだ。
「任せてと言われてものう。お主死ぬぞ。脅威度ランクSじゃと、人類の最強パーティーでやっと倒せるものじゃ。1人で戦うとしたら……そうじゃの、ステュディオス王国の剣闘士王クラウス・オルドリッジ辺りを連れてこないとのう」
クレスウェルの横で飲んでいた女性が口を出してくる。さっきから実は気になっていたのだ。当たり前のようにクレスウェルの隣でお酒を飲んでいたからな。探査マップ/神愛でタップしてみると、パルマという名の女性だった。
●名前:パルマ
●年齢:28歳
●種族:ヒューマン
●所属:パルミラ教皇国、テュルダ村の犯罪奴隷
●身長/体重:164/44
●髪型:赤色セミショート
●瞳の色:黒色
●スリーサイズ:82/50/83
●カップ/形:Dカップ/皿型
●経験:多数
●状態:やや泥酔
●ベースレベル:28
●職業:レベル28戦士
●HP:609
●MP:521
●腕力:308
●体力:301
●敏捷:295
●知力:254
●魔力:267
●器用度:284
●スキル
戦棍術2、盾術3
●装備
メイス
パルマは赤髪のセミショートだ。サイドの髪の毛で耳を隠す程度まで切っている。瞳の色は黒だ。胸はDカップか意外にあるな。着やせするタイプだな。かなりの美女だ。赤髪って情熱的な感じがしていい!
「クレスウェル様、このお方はゴブリンとの戦いで、数百匹を瞬く間に魔法で瞬殺させました。実力は確かかと。クレスウェル様と私、エミリア様とセシル様の4人で行けば4体を倒せるのではないでしょうか?」
「お主はダメじゃ。もし、パルマに何かあったら、そこで寝ているソフィアはどうするのじゃ? 3人で行くぞ」
パルマはチラッと寝ている娘を見ると、目に悲しい影がよぎる。すぐにクレスウェルを見ると、同行を拒否されて青筋を立てて怒る。
「私たちはクレスウェル様に鍛えていただき、この地獄を生き抜くことができました。そのご恩を今返さずしていつ返すのですか? しかもクレスウェル様の左腕がないのは、私のせいです……から」
パルマはそう言うと両手で顔をおおって、身を震わせながらすすり泣く。クレスウェルの腕がないのはパルマの責任とは、どういうことなのだろう?
「クレスウェル様の左腕はどうされたのですか? あなたほどの強者がそれほどの敵に出会ったのですか?」
エミリアが質問をすると、クレスウェルは黙り込んだが、部下の1人が首を左右に降る。
「強者だったらまだ諦めもつくかもしれないがそうではなく、パルマの容姿がもともとの原因なのです」
「パルマの容姿の何が問題なのだ? かなりの美女じゃないか」
パルマはかなりの美女ではある。それが何でクレスウェルが腕を失ったのと関係があるのかつながらない。
「そうなのです。パルマはこの容姿でしょう。故郷のアレクシス市で美しいと評判になり、アレクシス市を統べる司教の目に止まったのです。
アレクシス市では処女を領主である司教に差し出さなくてはならない法律があり、それをたてに取り、パルマに処女を差し出すよう迫ったのです。
ところがその誘いをパルマは拒否しました。怒った領主はパルマを罪人奴隷に落とし、この地獄に送り出したのです」
「ちっちゃ! 随分、器の小さな男だね!」
女に振られて拒否をされ、怒りのあまりに罪人奴隷とは了見の狭い司教だな。そいつも改革の対象リストに入れておこう。
「罪人の村テュルダでは、容姿の良い者は看守か護衛兵の慰め者になると決まっております。そのような中、誰が父親か分からないまま産まれたのがソフィアです。そんなソフィアも13歳になりました。パルマに負けず可愛い女の子に成長しました。
ある日、監守に犯されそうになっているところをクレスウェル様が見つけて止めました。
怒り狂った看守は、クレスウェル様とのレベル差がありすぎて傷つけることができなかったので、崖から落とした岩で左腕を潰してしまった!」
「ううっ、パルマとソフィアが可哀想だよ」
パルマは泣きやむと、クレスウェルを見つめる。とても強い眼差しだ。クレスウェルのために己の命をかけるという決意を感じとることができる。
「私の責任です。娘のために大切な腕を失ってしまった。私は、あなたのために命をかけてお守りいたします」
クレスウェルは、少し困った顔をする。こういう表情はアリシアそっくりだな。やはり父親といったところか。
「良いのじゃ良いのじゃ。ソフィアの貞操がワシの腕1本で守れたのじゃからのう。ソフィアは未来がある大事な子供じゃ。守ってやらにゃいかんからのう」
「「「クレスウェル様! 俺たちはあなたのためなら命をかけます!」」」
クレスウェルの言葉を聞き、彼に忠誠を誓った部下たちは感激して号泣している。この部下たちも犯罪奴隷だが、クレスウェルに惚れ込んで、彼から学ぶことで正しい人間に成長することができたのだろう。
アリシアの父親はこんな偉大な男だったのか。自分の身よりも子供の未来を選ぶ。
やはりここで死なすには惜しい人材だ。ロックウェルたちが慕っていたことも分かるな。
ここはオレの出番だ。エミリアはレベル3神聖魔法まで使えるが、部位欠損はレベル5神聖魔法のフルリカバリー/フル回復魔法からだ。
「クレスウェル、手を出してくれ」
クレスウェルは、キョトンとしたような顔で素直に応じ手を出してくる。めっちゃ素直だな。
《フルリカバリー/フル回復魔法》
ついでだ。ここにいるやつらを、オレはすっかり気に入ってしまっていた。この地獄から助けてやろう。
《リムーブカース/解呪×20》
強烈な光が天井から降りてくると、対象となった人が全員、その光に包まれる。クレスウェルの左腕も光を発し、出現していた。
部位欠損はこんな感じで治るのか。強い光が切断部位からにょきっと伸びてきて腕の形になり、光がおさまると腕になった。犯罪奴隷の証である、首輪がガチャッと鍵が外れて落ちる。
「「「おおおおぉぉぉぉぉ!」」」
クレスウェルを慕ってここにいるものたちは、良いやつしかいない。きっと冤罪とか、ガチ宗教国家にありがちな些細なことで犯罪者になったのだろう。
「お前たちは神に許されたようだ。これからは自由に暮らすがいい、オレが保証しよう。みんなレベルも高いようだし、希望者は騎士として雇ってやろう」
「「「うおおおおおおおおおおお!」」」
「そなたの権限で、この場にいる者たちを解放してしまって良いのか?」
「ああ、いいとも。オレたちは神都ベネベントに降臨した神の化身から、その権限を貰っているからな。だが、クレスウェルにはその代わり、2つの頼み事をしたい?」
「もちろんじゃ、部下を助けてくれた礼に、ワシの出来ることなら何でもやろう」
「1つ目はアンカスタードの司教になり、さらには枢機卿として、パルミラ教皇国の方向性を正しく導いて欲しい。
2つ目はパルマとソフィアをアンカスタードに連れていって養子にしてあげてほしい。騎士に登用してもよい。彼女がそれを希望すればな。
彼女たちは、この国の負の被害者だ。今後、このような事がないように、この国をいずれオレは変えていくつもりだ。その協力をクレスウェルに依頼したい。この件が終わったら、まずはアレクシス市に行くことにする。処女権など、恋心と性愛の神エロース様は許さないだろう」
「承知した! パルミラ教皇国のためとなったら、断るなど出来ないのじゃ。ワシに出来ることは何でもやろう」
さっきまで泣いていたパルマは、何が起こったの? という顔をしている。
「おし! これで明日、マンティコアを倒してすべて解決だ。
エミリア、明日のライフスティーラー3体の討伐に、守備兵5人の性犯罪者を先鋒で戦わせる。ここにいるものから他にも守備兵で性犯罪者がいたら名前を聞き、朝に門前に連れて来てくれ」
「はい、承知いたしました。セシル様」
「セシル、これでアリシアとの約束も果たせるね」
ーーーラヴィアンローズ内お仕置き部屋
ラヴィアンローズの一室にお仕置き用の部屋を作った。そこにはクリエイトシリコン/創造で作った数々のアダルト器具が一杯並べられている。
この魔法は本当に便利だ。固さの調整、形も創造力で自在に作れる。今回はシリコンロープとシリコンムチを作ったから、緊縛とムチ打ちいうことをメインで試してみよう。今日のテーマは縛りとムチ、言葉責め。
このムチで叩かれると、ビシャンッと大きな音がする。しかし、大事なエミリアの肌を傷つけないように柔らかく創造した。どんなに叩いても傷つけることはないから安心だ。万一傷ついてもリカバリー/回復魔法があるから安心だしな。他のアダルト器具もすべて柔らかいのだ。
ぐふふっ♪ 準備万端だ。あとは色気系美少女で真性M女のエミリアを呼んであるから、来るのを待つのみだ。お! 来たか。
『コンコンガチャ』
「エミリアです。セシル様、え?……こ、これは?」
アダルト器具をみて、ビックリして声をあげそうになるのを、両手で口元を押さえる。
「悪い娘のエミリアに罰を与える。それでははじめるから来なさい」
「……はい、セシル様お願いします。悪い娘のエミリアにお仕置きしてください」
微笑が口角に浮かんでいるのをオレは見逃さなかった。いつもの生真面目で一生懸命なエミリアと違い、若い女のしたたるような匂いをかもしだし、ゆるんで少し開いた唇とエロチックな視線が射るようにオレを圧迫してくる。やはり彼女も与えられる罰を望んでいる。
「やっぱりエミリアは真性M女だったね。数々の魔道具エルティコを見て喜んでいるよ!」
『キリキリキリキリッ』
エミリアの両手を、天井から吊るしてフックにかけてあるロープに縛り付ける。諸手上げ縛りだ。このあと、オレが好きな胡座縛りで神液吸収させよう。
『ビシャッビシャッビシャッビシャッ!』
シリコンムチでエミリアを叩く。太もも、胸、背中、お尻とムチは派手な音をたてる。
「ああっ! セシル様ぁ~いい! ああああ! もっと! もっと私にお仕置きをしてください!」
エミリアから艶かしい声がする。妖艶な目がオレの心をとろけさせ、狂おしく感じる。
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