聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!

山田みかん

文字の大きさ
16 / 241

モフモフは最高

 おっす!おら、異世界に落とされた斎藤莉緒! 25 歳!お一人様。只今、至福の時間を過ごしております。

「ほらほらほらほらほら、いいでしょ~~んふふふふふふ」

「─────くっ。そ、そんな大した事ないぞッ!」

 ─────この世界に来てから十日あまり。

 只今、息子ちゃんをスーパーモフテクでモフっております。
 最初は「モフり」が解らなかったらしく、お母さんフェンリルが「逆らえなくなる」って説明したら、そんな事になるもんかって、かわいい声で尻尾ビタンビタンするから、我慢できなくなってモフ攻撃しました。
  秒で落ちましたけど。
 あれから何度もモフられても、台詞と態度が一致しない。

「‥‥‥‥息子よ。説得力ないぞ」

 お母さんフェンリルの呆れた声が降ってきました。
 そうだよね~口では大したことないって言ってるけど、お腹見せてゴロンしちゃってるんだから。 どうよ私のモフりテクは。

「あ~にいたま。またリオにやられてる~」

「いいな~」

「わたちもやって~」

 新たに現れたのは、息子ちゃんより更に小っちゃい三つ子ちゃん。
 お母さんフェンリルは、今この子たちの子育て真っ最中だったのだ。
 
 真っ白な毛並みに、コロコロとしたフォルム。そして、きゅるるんとしたお目目。瞬殺されましたわ。
 最初会ったときは、息子ちゃん以上の変態行動に、お母さんフェンリルに止められた。  鼻から血を流し、荒い呼吸を繰り返す姿は、さすがに怖すぎると言われた。────ナゼ!ナゼダッ!!血の涙が流れました。
  しばらく三つ子ちゃん達には、遠巻きにされていたが、死ぬほどの我慢を重ねて、何とかナデナデできるまでになった。小っちゃい尻尾がぴるぴるしてる‥‥‥‥。んん゛っ!─────我、幸せ。

「リオ、お前また鼻から血が出ておるぞ‥‥‥‥」

「幸せの印です‥‥‥‥」

 息子ちゃんからドン引きの視線をいただいた。

 フェンリル親子に会った次の日、お母さんフェンリルから色々教えてもらった。
 ここは『深淵の森』と呼ばれる魔物と獣の森で、人族の町みたいなものはないらしい。たまに、命知らずの人族が迷い込んでくるぐらいだそう。─────だよね、『地図』緑色一杯だったからね。

 『仙桃の木』はランクアップの実がなると思われているらしく、人族からも魔物からも狙われるヤバい木だったらしい。見つかったら最後、ボロボロにされて枯れはてるらしい。
 あそこにあったのは崖だったのと、偶然窪みに隠れるようになっていたからだろう。近くまで行かないと、香りはしない不思議な木らしい。
 
 アイテムボックスに保護しているって言ったら、それでいいだろうって言われた。
 ここにあるとやっかいだから、逆にない方がいいんだって。
 ちなみに息子ちゃんに一つ上げてみが、お母さんフェンリルみたいに光らなかった。ちょっと元気になっただけでした。その時じゃない時に食べても、ただの甘い実で進化はしないらしい。人族が他にもいろいろ研究していたらしいが、解明までには至ってないらしい。 息子ちゃんちょっと落ち込んでた。ゴメンね

 それからの十日間は、フェンリル母さんのブートキャンプでした。
 Gをやった時の岩飛ばし、それからの炎と風。
 川原に着いた時の『火災現場』。

 お母さんフェンリル曰く、魔力のコントロールが下手すぎるらしい。
 
─────荒すぎるっ! もっと押さえろっ! 美しくないっ(?)!!って厳しいご指導をいただいております。
 
 なんだかんだ付き合わされてる、息子ちゃん。「なんで俺まで‥‥」て呟いてる。
 
 他にもいろいろ環境破壊しているけど、黙っていよう─────うん。

あなたにおすすめの小説

【短編】「中身はいいけど顔がなぁ」と笑った侯爵令息。美人の姉目当てに地味ブスな私を利用したこと、謝られても手遅れです

恋せよ恋
恋愛
「……結局、男の人は、顔しか見ていないのね」 絶世の美女である姉エリザベスを狙う男たちから 「地味ブス」と蔑まれてきた伯爵家の養子アイリス。 そんな彼女に、幼馴染のアレンからの頼み事が。 友人レオナルドの「女嫌い」克服のため 彼と文通を重ね、アイリスは生まれて初めての恋を知る。 しかし、文通で育んだ絆は、すべて彼の「暇つぶし」と 「美貌の姉への足がかり」に過ぎなかった。 「アイリス? 中身はいいけど、顔がなぁ」 「俺、面食いなんだよ。あの子、おしゃれする気ないのかな」 冷めた令嬢と、後悔に悶える貴公子の、すれ違いロマンス! 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

追放されたお茶係の令嬢ですが、辺境で開いた茶館が『本音で話せる唯一の場所』として大繁盛しています

歩人
ファンタジー
「お茶を淹れるだけの令嬢に、婚約者の資格はない」——宮廷お茶会の筆頭給仕だった伯爵令嬢ユーフィリア は追放された。翌月から宮廷は混乱する。約束は破られ、密約は露見し、外交は紛糾する。 実はユーフィリアのお茶には「真実の一煎」の加護が宿っていた。一煎目で本音がこぼれ、二煎目で嘘が 苦しくなり、三煎目で心の底が溢れ出す。辺境で開いた茶館「一煎堂」は「ここで話すと夫婦喧嘩が 解決する」と評判に。そして最後のお茶会で、三煎目が全てを暴く——。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

ハズレスキル『自動販売機』を授かって婚約破棄されましたが、 実は回復薬も魔力食も出せる最強スキルでした

暖夢 由
ファンタジー
十八歳の成人儀式で授かったのは、誰も聞いたことのない《自動販売機スキル》。 役立たずと嘲られ、婚約者レオンには即座に婚約を破棄され、人生が崩れ落ちたように思えた。 だがそのスキルには、食べ物を作り、摂取すれば魔力を増やし、さらに“治癒効果”を付与できるという隠された力があった。 倒れた母を救い、王都の名門・ヴァルセイン伯爵夫人を救ったことで、カミーラは“呪詛”という闇の存在を知る。伯爵邸で出会った炎の力を持つ公爵家次男レグナスとの出会いが、彼女の運命を大きく変えていく。 やがて王都全体に“謎の病”が蔓延。カミーラは治癒スープの炊き出しを行い、人々を次々と回復へ導く。 一方、病の裏で糸を引いていたのは………。 “無価値”と嘲られたスキルが、いま世界を癒し、未来を照らす光となる――。

『教育係など誰でもできる』と私を捨てた婚約者だけが、誰にも教わらなかった

歩人
ファンタジー
頭上に才能値が見える加護を持つ伯爵令嬢セシリアは、貴族子弟の家庭教師として十年を捧げた。 「教育係など誰でもできる」——婚約者の侯爵嫡男に捨てられた翌年、異変が起きる。 宰相の息子が「セシリア先生のおかげです」と宣言し、騎士団長の娘が「戦術は先生から」と語り、 第三王子が即位演説で頭を下げた。王国の未来を作った女性が名もなき家庭教師として捨てられていたと 知ったとき——教えを拒んだたった一人の男だけが、取り残された。

もふもふ精霊に愛された召喚士、実はエルフだった!? ~精霊の森の生き残りはやがて英雄となる~

しゃぼてん
ファンタジー
すぐに精霊と仲良しになれる孤児のイーアは、召喚術の才能を最強の召喚士に認められ、帝国の名門魔術学校グランドールに入学した。召喚術だけはすごいけどほかはだめ、そんなイーアは、万能天才少年な幼なじみや、いいところも悪いところもある同級生たちといっしょに学園生活を楽しんでいた。だけど、なぜかいつもイーアのことを見守る黄金色の霊獣がいる。  実はイーアは帝国の魔導士に滅ぼされた精霊とともに生きる民の生き残りだった。記憶がもどったイーアは、故郷を滅ぼした白装束の魔導士たちの正体、そして、学校の地下にかくされた秘密を追う。その結果、自分が世界を大きく変えることになるとは知らずに。 (ゆっくり成長。召喚獣は多いけど、バトルは少なめ、10万字に1回くらい戦闘しますが、主人公が強くなるのはだいぶ後です) 小説家になろう、カクヨムにも投稿しました。

【完結】巻き込まれたけど私が本物 ~転移したら体がモフモフ化してて、公爵家のペットになりました~

千堂みくま
ファンタジー
異世界に幼なじみと一緒に召喚された17歳の莉乃。なぜか体がペンギンの雛(?)になっており、変な鳥だと城から追い出されてしまう。しかし森の中でイケメン公爵様に拾われ、ペットとして大切に飼われる事になった。公爵家でイケメン兄弟と一緒に暮らしていたが、魔物が減ったり、瘴気が薄くなったりと不思議な事件が次々と起こる。どうやら謎のペンギンもどきには重大な秘密があるようで……? ※恋愛要素あるけど進行はゆっくり目。※ファンタジーなので冒険したりします。

転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~

結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』 『小さいな』 『…やっと…逢えた』 『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』 『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』 地球とは別の世界、異世界“パレス”。 ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。 しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。 神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。 その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。 しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。 原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。 その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。 生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。 初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。 阿鼻叫喚のパレスの神界。 次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。 これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。 家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待! *:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈ 小説家になろう様でも連載中です。 第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます! よろしくお願い致します( . .)" *:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈