2 / 2
公共配信は踊る
しおりを挟む
『ダンジョン』と共存する世界が浸透して数十年─────。
探索用に開発された追跡型ドローンを使い、ダンジョン攻略をする姿をライブ配信するダンジョン配信者なる者が世界中で流行り始めた世界。
トップクラスの配信者は、世界で活躍するスポーツ選手や俳優より認知度が高いという常識が定着してしまった昨今。
基本「いいひと」「場所が限定」「地味」と揶揄される「日本ダンジョン」。
世界から見れば地味と言われ、映えない─────が。
天上天下唯我独尊、そんなの関係ねぇ!と独自路線を走るところも、やっぱり「日本」であった。
バーチャルという名の皮を付け、自分好みの姿、形を作り出し、活動するという『Vダンジョン配信者』
自分事「黒崎悠馬」は、ダンジョン冒険者になる選択肢もなく、新卒の社員という立場でありながら、新人ではまず会えないであろう会社のお偉方の面々に面談という名の集まりの中、公開処刑という名の会議に振り回された後─────。
「はい、みんな皆ちゅうもーく。映像オーケー?音声バランスいいかな~」
映像の中ではどこにでもある三階建ての建物上部と、青空だけが映っている。
人はだれ一人映ってはおらず、女性の声と遠くの方からピィピィと鳥の鳴き声だけが聞こえる。
うん、のどかだ。─────ではなく、手元に用意したモニターのコメント欄に注意を向ける。
:はーい。
:大丈夫です。
:聞こえる~
:おれ音声聞こえない
:それオマカンな
:そこどこですか~?
よしよし、問題なくコメント欄が流れている。
配信開始は上手くいったようだ。一部聞こえてないようだが、それは織り込み済みだ。 それを確認した後、隣にいた人物にオッケーを出す。
俺の合図に、その人物は続きを話し出した。
「はいはい。大体大丈夫のようね。講習はすぐには始まらないので、調子の悪い人は今のうちに調整してね」
:五枠の講習会場はここですか?
:あってる
:そうだよ
:そ
:ライブなんだ
:特別講習枠なの?
「いつもは収録したものを視聴してもらうんだけどね、何というか別口からリクエストがね‥‥‥‥。自分も雇われだからな‥‥‥‥」
─────察してくれ。
建物だけが映る画面から、何とも言えない空気が駄々漏れした。
:おん
:なるほど?
:どういう事?
:収録のでエエやん
:メンドイ
:しっ!
:黙れ
:しぃ!黙っとけよ!
社会の柵の一端を知っている一部視聴者は、己の境遇と照らし合わせて涙した。
空気を読めない視聴者とコメント欄でバトルが始まりそうなので、先に進めようと促す。
~~~~
ゆっくり進行の見切り発車です。
ひと手間のエールボタンでテンションが上がるかもです。
探索用に開発された追跡型ドローンを使い、ダンジョン攻略をする姿をライブ配信するダンジョン配信者なる者が世界中で流行り始めた世界。
トップクラスの配信者は、世界で活躍するスポーツ選手や俳優より認知度が高いという常識が定着してしまった昨今。
基本「いいひと」「場所が限定」「地味」と揶揄される「日本ダンジョン」。
世界から見れば地味と言われ、映えない─────が。
天上天下唯我独尊、そんなの関係ねぇ!と独自路線を走るところも、やっぱり「日本」であった。
バーチャルという名の皮を付け、自分好みの姿、形を作り出し、活動するという『Vダンジョン配信者』
自分事「黒崎悠馬」は、ダンジョン冒険者になる選択肢もなく、新卒の社員という立場でありながら、新人ではまず会えないであろう会社のお偉方の面々に面談という名の集まりの中、公開処刑という名の会議に振り回された後─────。
「はい、みんな皆ちゅうもーく。映像オーケー?音声バランスいいかな~」
映像の中ではどこにでもある三階建ての建物上部と、青空だけが映っている。
人はだれ一人映ってはおらず、女性の声と遠くの方からピィピィと鳥の鳴き声だけが聞こえる。
うん、のどかだ。─────ではなく、手元に用意したモニターのコメント欄に注意を向ける。
:はーい。
:大丈夫です。
:聞こえる~
:おれ音声聞こえない
:それオマカンな
:そこどこですか~?
よしよし、問題なくコメント欄が流れている。
配信開始は上手くいったようだ。一部聞こえてないようだが、それは織り込み済みだ。 それを確認した後、隣にいた人物にオッケーを出す。
俺の合図に、その人物は続きを話し出した。
「はいはい。大体大丈夫のようね。講習はすぐには始まらないので、調子の悪い人は今のうちに調整してね」
:五枠の講習会場はここですか?
:あってる
:そうだよ
:そ
:ライブなんだ
:特別講習枠なの?
「いつもは収録したものを視聴してもらうんだけどね、何というか別口からリクエストがね‥‥‥‥。自分も雇われだからな‥‥‥‥」
─────察してくれ。
建物だけが映る画面から、何とも言えない空気が駄々漏れした。
:おん
:なるほど?
:どういう事?
:収録のでエエやん
:メンドイ
:しっ!
:黙れ
:しぃ!黙っとけよ!
社会の柵の一端を知っている一部視聴者は、己の境遇と照らし合わせて涙した。
空気を読めない視聴者とコメント欄でバトルが始まりそうなので、先に進めようと促す。
~~~~
ゆっくり進行の見切り発車です。
ひと手間のエールボタンでテンションが上がるかもです。
1
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
暁刀魚
ファンタジー
社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。
食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。
そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」
コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~
仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる