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第一章 聖域の主
愚者達の最後
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「おらぁぁぁっ‼」
リーダーの男の咆哮と共に放たれた剣の一撃で狼の魔物は首を断ち切られ息絶える。
他の場所でも2~3人のチームを組んで少し前に遭遇した狼の魔物の群れと戦っていた。
1体1体の戦闘力は魔物の方が上だったが、数ではわずかだが男達の方が多く多対一になるように徹底することで優位に進んでいた。
それでも今までのように全員が無傷とはいかない。すでに戦闘が始まって10分は経つが全員が掠り傷は当たり前で、中には足や腕を噛まれて動かすことがままならない者も数人いた。
「くっ!さすがに数も強さも段違いだな‼」
苦戦している仲間を助けながらリーダーの男は苦し気な表情を浮かべる
奥へと進むみだして1時間絶え間なく魔物が襲い掛かってきている。その事も問題だったがなによりも最大の障害は強さが上がりすぎていることだ。
ここまでの魔物は1人でも苦労はするが確実に1体倒すことができる程度の強さであった。
しかし現在は1体倒すのに2~3人がかりでギリギリ倒せるというありさまで、リーダーはかろうじて1人で倒せているが体力も消耗してきていつ拮抗が崩れてもおかしくなかった。
「はぁ…はぁ…」
「いてぇ!」
「おい!ポーションないか⁉」
「こっちに余ってるぞ‼」
なんとか狼型魔物の群れを倒し切った男達は周囲に敵がいないことを確認して治療をしていた。
そこでは怒声が飛び交いながら的確に治療を続けるが、すでに血を流しすぎている者も多く持ってきている薬だけで治療するのも限界になってきていた。
「もうポーション類も底をつきそうですぜ!?」
「どうしますかリーダー⁉」
「……」
幹部格の奴等を集めてリーダーの男は今後の方針を話し合おうとしていたが、すでに全員が満身創痍と言った様子で何より心が折れていた。
最初が順調に進めていただけに現状のような苦境に立たされるとは思っていなかった男達は耐えられなかったのだ。その頭には『こんな話聞いていない!』『宝があるはずじゃないのか⁉』『死にたくない‼』といったマイナスな思いで満ちて、とても続けて戦えるような精神状況ではない。
改めて仲間達の現状を確認したリーダーの男は血が出るほど悔しそうに決断する。
「撤退だ…」
「は、はい!」
「わかりました‼」
撤退の判断を口にすると仲間達は嬉しそうに帰り支度を始め。離れた所で治療していた者達すら話が聞こえたようで安どしているのが見て分かった。
そんな仲間達の様子を脇目にしながらリーダーの男は苛立っていた。
「ちっ…」
苛立ちの理由は単純だった。
普段の男達であればこの程度の窮地は過去に乗り越えたこともあった。
そのはずだったのに…
(いつから、こいつらは腑抜けになり下がった!まだやろうと思えば戦えたはずだったんだぞ⁉)
普段ならポーションが少なくても薬草なんかを現地調達して継続戦闘も可能だった。
武器の手入れも小さなひびなら直せる程度には技術は持っていたし、矢などの消耗品も回収して使いまわす事もよくやってきていた。更には指や片目の欠損なども街へと戻れば大金は必要だが治せる。
いままでは気にすることなくダンジョンに潜り、遺跡を探索して、時には死に欠けながらも最後には笑い乗り越えてきた。
そんな幾つもの戦場を共に乗り越えてきた仲間の心が聖域手前の森林で心が折れている。
こんな現実をリーダーの男は受け入れたくなかったのだ。
しかし現実として誰も聖域を目指し続ける気力を失い、生きて帰れるという希望に安堵すら覚えている始末だ。
完全に戦士としての力強さも失っている仲間の姿にリーダーの男は諦めのような感情を覗かせ、空を見上げた。
「これが最後になるかもな…」
今の仲間達は次の冒険にはついてこれない。いや、着いてこないだろうな…と哀愁に満ちた表情で過去の楽しかった光景を思い出し撤退準備が整うのを待つ…つもりだった。
「っ⁉全員立て⁉」
「「「「「っ!」」」」」
リーダーの叫び声に気の抜けていた仲間達も瞬時に反応し戦闘態勢に入った。
そして何事かと周囲を見回せば森林の更に奥、聖域の方向から巨大な気配が近づいてきたのだ。
距離はまだ遠い、だというのに全身を押し潰そうとするように強力で圧倒的。
すでに疲労が限界に達して心も折れている男達は動く気力すら失い。
これから現れるであろう絶望に見逃される事だけを祈り続けていた。
そんな中でリーダーの男だけは諦めることなく対処しようと思考を巡らせていた。
(クソッ!本当に今回は最悪だ‼これまでやってきた仲間は使い物にならなくなるし、持ってきた装備も半分以上は使い物にならなくなった。戦うにしても逃げるにしても、現状で取れるのは見捨てる事だけか……しかたないな)
今後もはや戦うことなどできない者達を仲間だと認識はできないし、そんな者達のために自分の命を懸けるつもりはなかったリーダーの男は自分だけの撤退を決断した。
普通なら20人以上に囲まれた状態で自分だけ裏切って逃げるなど容易ではないが、リーダーの男には自分だけは絶対に逃げられるという自信があった。そのために必要な魔法が宿ったアイテムを数か月かけて用意していたのだ。
つまりはリーダーの男は最初から緊急時には自分だけで逃げるつもりだったという事だ。
それでも高価なアイテムだけにできれば使いたくはなかった。
ゆえに苦渋の決断でもあったが命と代えてまで取っておきたいような物でもない。
(タイミングは混乱した瞬間…)
アイテムの効果発動には時間が掛かるのでリーダーの男はタイミングを慎重にうかがっていた。
しばらくしてそれが現れると場は世界が静止したように静寂が支配した。
そこにいたのは白銀に輝く毛をなびかせ威風堂々たる王者の姿で配下を率いる狼の『王』がいた。
静かに一歩踏み出すたびに配下の狼達が頭を垂れ、王への忠誠を示す。
ゆっくりと確実に自分達へと近づく絶対的強者たる存在に男達は顔を上げる事すらできなかった。
『愚かな侵入者共よ。己の愚行を後悔しながら自然へと返れ』
荘厳で不思議な魅力と力を感じさせる声が狼の王から発せられ、声に乗せられて不思議な力が駆け巡り近くにいた者から力を失ったように倒れ伏し始めた。
1人、1人と倒れていく光景に余裕を持っていたリーダーの男もついに限界に達してしまった。
「ふざけるな!こんなところでっ死んでたまるか‼【起動しろ!】」
目前まで迫っている得体の知れない何かの力に恐怖し冷静さを失ったリーダーの男は隠し持っていたアイテムを起動させようとした。
小さな指輪のようにしか見えないが込められた魔法は【転移】事前に登録した場所に瞬時に移動できる魔法だ。しかし破格の効果ゆえに一度使えば砕け散ってしまうが、緊急時に使う分には問題はないので王族や貴族を中心に人気があって一つで平民が10年は豪勢に生活できるだけの金額だった。
そしてリーダーの男が発動した転移魔法は……不発に終わった。
「…は?」
自分の手の中で効果を発揮して砕け散った指派の破片を見てリーダーの男は唖然としていた。
『やはり愚者…この聖域に欲望を向けた愚か者、そんな者を逃がすはずもない。転移などさせるはずもなかろうよ』
唖然とする愚かな人間に狼の王は見下し、呆れたように吐き捨てる。
だが声は聞こえていても現実を受け止める事の出来ないリーダーの男は何も反応する事はなく、そのことにより狼の王は呆れ果てる。
『現実すら見えぬ愚者よ。苦痛から解放され、自然へと返れ』
「あ…」
先ほどよりも力が込められた言葉にリーダーの男は抵抗することなく倒れた。
動かなくなった侵入者たる人間達を確認すると狼の王は興味をなくしたように元来た方向へと帰って行った。
その場に残され倒れている人間達は数分後に包み込むように光を放ち始め、光が収まると人の姿は何処にもなく大きく立派な樹が21本生えていた。彼らの身に付けていた装備品は土へと返ってしまい、ここに誰かが来た痕跡は完全に消えてしまった。
自分の力が確かに発動したのを感じた狼の王は少し歩みを止める。
『これで聖域の、主の安寧は守られる…』
どこか遠くを見つめながらどこか安心したように小さく息を吐き、少しして聖域のさらに奥へ向けて歩みを進めていく。なんだか嬉しそうに尻尾を振り回しながら。
リーダーの男の咆哮と共に放たれた剣の一撃で狼の魔物は首を断ち切られ息絶える。
他の場所でも2~3人のチームを組んで少し前に遭遇した狼の魔物の群れと戦っていた。
1体1体の戦闘力は魔物の方が上だったが、数ではわずかだが男達の方が多く多対一になるように徹底することで優位に進んでいた。
それでも今までのように全員が無傷とはいかない。すでに戦闘が始まって10分は経つが全員が掠り傷は当たり前で、中には足や腕を噛まれて動かすことがままならない者も数人いた。
「くっ!さすがに数も強さも段違いだな‼」
苦戦している仲間を助けながらリーダーの男は苦し気な表情を浮かべる
奥へと進むみだして1時間絶え間なく魔物が襲い掛かってきている。その事も問題だったがなによりも最大の障害は強さが上がりすぎていることだ。
ここまでの魔物は1人でも苦労はするが確実に1体倒すことができる程度の強さであった。
しかし現在は1体倒すのに2~3人がかりでギリギリ倒せるというありさまで、リーダーはかろうじて1人で倒せているが体力も消耗してきていつ拮抗が崩れてもおかしくなかった。
「はぁ…はぁ…」
「いてぇ!」
「おい!ポーションないか⁉」
「こっちに余ってるぞ‼」
なんとか狼型魔物の群れを倒し切った男達は周囲に敵がいないことを確認して治療をしていた。
そこでは怒声が飛び交いながら的確に治療を続けるが、すでに血を流しすぎている者も多く持ってきている薬だけで治療するのも限界になってきていた。
「もうポーション類も底をつきそうですぜ!?」
「どうしますかリーダー⁉」
「……」
幹部格の奴等を集めてリーダーの男は今後の方針を話し合おうとしていたが、すでに全員が満身創痍と言った様子で何より心が折れていた。
最初が順調に進めていただけに現状のような苦境に立たされるとは思っていなかった男達は耐えられなかったのだ。その頭には『こんな話聞いていない!』『宝があるはずじゃないのか⁉』『死にたくない‼』といったマイナスな思いで満ちて、とても続けて戦えるような精神状況ではない。
改めて仲間達の現状を確認したリーダーの男は血が出るほど悔しそうに決断する。
「撤退だ…」
「は、はい!」
「わかりました‼」
撤退の判断を口にすると仲間達は嬉しそうに帰り支度を始め。離れた所で治療していた者達すら話が聞こえたようで安どしているのが見て分かった。
そんな仲間達の様子を脇目にしながらリーダーの男は苛立っていた。
「ちっ…」
苛立ちの理由は単純だった。
普段の男達であればこの程度の窮地は過去に乗り越えたこともあった。
そのはずだったのに…
(いつから、こいつらは腑抜けになり下がった!まだやろうと思えば戦えたはずだったんだぞ⁉)
普段ならポーションが少なくても薬草なんかを現地調達して継続戦闘も可能だった。
武器の手入れも小さなひびなら直せる程度には技術は持っていたし、矢などの消耗品も回収して使いまわす事もよくやってきていた。更には指や片目の欠損なども街へと戻れば大金は必要だが治せる。
いままでは気にすることなくダンジョンに潜り、遺跡を探索して、時には死に欠けながらも最後には笑い乗り越えてきた。
そんな幾つもの戦場を共に乗り越えてきた仲間の心が聖域手前の森林で心が折れている。
こんな現実をリーダーの男は受け入れたくなかったのだ。
しかし現実として誰も聖域を目指し続ける気力を失い、生きて帰れるという希望に安堵すら覚えている始末だ。
完全に戦士としての力強さも失っている仲間の姿にリーダーの男は諦めのような感情を覗かせ、空を見上げた。
「これが最後になるかもな…」
今の仲間達は次の冒険にはついてこれない。いや、着いてこないだろうな…と哀愁に満ちた表情で過去の楽しかった光景を思い出し撤退準備が整うのを待つ…つもりだった。
「っ⁉全員立て⁉」
「「「「「っ!」」」」」
リーダーの叫び声に気の抜けていた仲間達も瞬時に反応し戦闘態勢に入った。
そして何事かと周囲を見回せば森林の更に奥、聖域の方向から巨大な気配が近づいてきたのだ。
距離はまだ遠い、だというのに全身を押し潰そうとするように強力で圧倒的。
すでに疲労が限界に達して心も折れている男達は動く気力すら失い。
これから現れるであろう絶望に見逃される事だけを祈り続けていた。
そんな中でリーダーの男だけは諦めることなく対処しようと思考を巡らせていた。
(クソッ!本当に今回は最悪だ‼これまでやってきた仲間は使い物にならなくなるし、持ってきた装備も半分以上は使い物にならなくなった。戦うにしても逃げるにしても、現状で取れるのは見捨てる事だけか……しかたないな)
今後もはや戦うことなどできない者達を仲間だと認識はできないし、そんな者達のために自分の命を懸けるつもりはなかったリーダーの男は自分だけの撤退を決断した。
普通なら20人以上に囲まれた状態で自分だけ裏切って逃げるなど容易ではないが、リーダーの男には自分だけは絶対に逃げられるという自信があった。そのために必要な魔法が宿ったアイテムを数か月かけて用意していたのだ。
つまりはリーダーの男は最初から緊急時には自分だけで逃げるつもりだったという事だ。
それでも高価なアイテムだけにできれば使いたくはなかった。
ゆえに苦渋の決断でもあったが命と代えてまで取っておきたいような物でもない。
(タイミングは混乱した瞬間…)
アイテムの効果発動には時間が掛かるのでリーダーの男はタイミングを慎重にうかがっていた。
しばらくしてそれが現れると場は世界が静止したように静寂が支配した。
そこにいたのは白銀に輝く毛をなびかせ威風堂々たる王者の姿で配下を率いる狼の『王』がいた。
静かに一歩踏み出すたびに配下の狼達が頭を垂れ、王への忠誠を示す。
ゆっくりと確実に自分達へと近づく絶対的強者たる存在に男達は顔を上げる事すらできなかった。
『愚かな侵入者共よ。己の愚行を後悔しながら自然へと返れ』
荘厳で不思議な魅力と力を感じさせる声が狼の王から発せられ、声に乗せられて不思議な力が駆け巡り近くにいた者から力を失ったように倒れ伏し始めた。
1人、1人と倒れていく光景に余裕を持っていたリーダーの男もついに限界に達してしまった。
「ふざけるな!こんなところでっ死んでたまるか‼【起動しろ!】」
目前まで迫っている得体の知れない何かの力に恐怖し冷静さを失ったリーダーの男は隠し持っていたアイテムを起動させようとした。
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そしてリーダーの男が発動した転移魔法は……不発に終わった。
「…は?」
自分の手の中で効果を発揮して砕け散った指派の破片を見てリーダーの男は唖然としていた。
『やはり愚者…この聖域に欲望を向けた愚か者、そんな者を逃がすはずもない。転移などさせるはずもなかろうよ』
唖然とする愚かな人間に狼の王は見下し、呆れたように吐き捨てる。
だが声は聞こえていても現実を受け止める事の出来ないリーダーの男は何も反応する事はなく、そのことにより狼の王は呆れ果てる。
『現実すら見えぬ愚者よ。苦痛から解放され、自然へと返れ』
「あ…」
先ほどよりも力が込められた言葉にリーダーの男は抵抗することなく倒れた。
動かなくなった侵入者たる人間達を確認すると狼の王は興味をなくしたように元来た方向へと帰って行った。
その場に残され倒れている人間達は数分後に包み込むように光を放ち始め、光が収まると人の姿は何処にもなく大きく立派な樹が21本生えていた。彼らの身に付けていた装備品は土へと返ってしまい、ここに誰かが来た痕跡は完全に消えてしまった。
自分の力が確かに発動したのを感じた狼の王は少し歩みを止める。
『これで聖域の、主の安寧は守られる…』
どこか遠くを見つめながらどこか安心したように小さく息を吐き、少しして聖域のさらに奥へ向けて歩みを進めていく。なんだか嬉しそうに尻尾を振り回しながら。
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はじめまして
この作品雰囲気がすごくイイですねぇ☺️
感想ありがとうございます!!
そう言っていただけると嬉しいです!