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華やかな場所
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「待っていたぞ、流彦」
そう流彦に言ったのは、影待穂親。
28才にして、火廷極東支部特務局第三課課長を務める若き俊英で、同じ課に属する流彦にとっては直属の上司である。
火族とヒト族が共同で設立した特別機関「火廷」は全世界に拠点を持ち、その仕事は多岐にわたる。
最も重大な使命である「氷龍の討伐」や、それに伴う国連や各国政府との連携、火族とヒト族の間の紛争解決など。
この世界で最も影響力を持っている組織、と言っても過言ではないだろう。
その火廷の中において、「特務局」は違法行為を行った火族の取り締まりなど、いわば影の実行部隊としての役割を担っている。
「蹴陽殿なら、ホール中央におられる。まぁ、宴たけなわといったところかな」
受話器の向こうから聞こえるわずかな音から、流彦は、穂親は警備システムのコントロールルームにいることを聞き取っていた。
基本的に、「裏」の仕事が多い第三課も今日は会場の警備に携わっている。
この歓待式には、ヒト族からは政財界の要人、火族からも有名な家の長たちが出席していることもあって、厳重な警備体制をとっており、いつも以上に人員が必要なのだろう。
「母の様子はいかがですか?」
と流彦が尋ねると、苦笑する穂親の声が聞こえた。
「う~む、なかなか愉快に楽しんでおいでのようだぞ」
流彦は小さくため息をつき、
「申し訳ありません、すぐに片づけますので」
と頭を下げた。
「ハハ、まぁ炉亜殿の姿で入るなら、そう苦労はしないだろう」
と穂親は言った。
それにしても。と流彦は自らの上司の鋭さに改めて驚いた。
たった一声聞いただけで、本物の炉亜ではないと看破されるとは。
勿論、穂親は流彦の能力を知っているとはいえ、どこまで隠し通せるか試してみようと思った流彦だったが、完敗だった。
さすがは“隠密”を生業とする特務局の課長をしているだけのことはある、と舌を巻くしかない。
「3番エレベーターを使ってくれ。『鍵』は用意してある」
その言葉を受けて、流彦が受付係に視線を送ると、受付係はカウンター下の棚から古めかしい金属の鍵を取り出し、流彦に差し出した。
「ありがとうございます。すぐ向かいます」
そういって電話を切ると、鍵を受け取り、右から三番目のエレベーターに向かった。
エレベーターがすぐに降りてきて、流彦はその中に入り、扉横の操作盤の鍵穴に鍵を入れた。
カチリと音がすると、エレベーターは上下ではなく、後ろに向かって動き始めた。
その後も上下左右と複雑に動いた後、やがてチンと音が鳴って扉が開いた。
扉の先はもう、式の会場前だった。エントランスのそこかしこには着飾った男女がいる。
流彦は颯爽と歓待式が執り行われているホールの入り口に向かった。
「ねぇ、あの方ってもしかして、炉亜さま?」
「何、本当か?」
すれ違う人々が皆振り返っては、父の名を口にしている。
(あぁ、親父って本当に目立つんだな……)
何とも言えないこそばゆい感覚を堪えて、サングラスを取ると、入り口に立っていた黒服が、
「蓮杖炉亜さまですね。どうぞ」
と両開きの扉を開けてくれた。
今回、こうしてわざわざ父の姿で乗り込んできたのには訳がある。
蓮杖流彦、などという名は知られていない。
否、火族社会の闇を取り締まる火廷特務局に勤めているからには、名前も存在もおいそれと知られるわけにはいかないのだった。
ほとんどの火族は蓮杖家に息子がいる、ということすら知らないだろう。
無論、仕事上いろいろ偽の顔も偽の名前も持っているが、それよりも有名人である父の名と顔を出す方が、顔パスで通れて手っ取り早い。
(さぁ、ここからが正念場)
流彦はゆっくりと開く扉の先を見極めた。
普通に入ったのでは、せっかくの蓮杖家当主と話せる機会と、そこかしこを行きかう人々に呼び止められられ話しかけられて、先に進めないことは目に見えている。
それでは母を見つけて連れ帰るなどとてもできない。
ならば、普通ではない方法で入るしかない。
流彦はホールに足を踏み入れるとしゃがみこみ、
「ハッ!」
バネを利かせて一気に飛び上がった。その高さ約15メートル。
火族は一般的にヒト族の2~3倍の身体能力を持っているとされるが、流彦はたゆまぬ鍛錬によってさらにその10倍以上の力を身につけているのだった。
流彦は宙を舞いながら、広いホールを天井近くから眺める。蹴陽はどこか。
(いた……!)
確かにホール中央、多くの人々に囲まれるようにして紅髪の女性がいる。
着ている紅のドレスと同じくらいに顔を赤くして、何やらギャハハハハと楽しそうにバカ笑いをしている。
流彦は月面返りをすると、近くのテーブルの上、鶴を模したオブジェの上に、ハイヒールをそっと乗せるように降り立った。
ぎょっとする数人の客をよそに、流彦は
「蓮杖蹴陽!」
とよく通る声で呼びかけた。
ザっと音がして、ホール中の目が自分に集まる。
普段なら絶対に浴びないような数百の視線に、実のところ流彦は縮み上がりそうだった。
恥ずかしさが押し寄せてきて、一刻も早く立ち去りたかった。
頬が赤くなりそうなのをぐっとこらえ、スマートに腕を組んで、流彦は人々の群れを見降ろした。
「ん?」
周囲の様子から異変に気付いたらしい蹴陽が、皆が見上げている先を、ゆっくりと見上げた。
頬も鼻先もすっかり朱に染まり、瞳はとろんと蕩けたようになっている。
しかし、やがて目の焦点が定まり、一拍遅れて蹴陽は、
「お、お~、ろあちゃ~ぁん!」
と呂律の回らないまま鷹揚に手を振った。
(すっかり出来上がってやがる……)
下戸のくせに何やってんだ、と流彦は心の中で臍を噛みながら、
「約束通り、お迎えに上がりましたよ」
と冷たい口調で告げた。だが―
「???」
母は頭に疑問符を浮かべて首を傾げている。
(おぼえてねぇのかよっ!)
血管が切れそうになる。流彦はトンと再び宙を舞うと、蹴陽の前に降り立ち、襟首をぐっと掴んだ。
「……さっさと来い!」
とドスの利いた声で凄むと、さすがの能天気も吹き飛んだらしく蹴陽の顔は青ざめた。
「ご、ごごごめん!つい飲みすぎちゃって……」
そういってハハハと乾いた笑いを浮かべる母。
流彦はハァっと大きくため息をつくと、
「失礼いたしました。事情がございまして、家内はこのまま連れて帰りますので」
と周囲にいたものたちに微笑みかけた。
「……あぁ、はい」
蓮杖炉亜は、めったなことでは感情を顕さない分、怒るととんでもなく恐ろしいことは、家族ならずとも知っていることであり、酔客たちも縮み上がったまま、首を縦に振った。
海が割れるがごとく、人々は左右に分かれて、二人の帰路を作っていた。
流彦はその中を、小柄な母を脇に抱えて進んだ。
エントランスまで来ると、
「るーちゃん、ありがと」
と小さな声が聞こえて、流彦は母の顔を見た。バツが悪そうにはにかむ顔は、どこか小さな少女のようにも見えた。本当に、大人しくしてりゃ美少女、もとい美女なのだが……
「……さすがに酔っていても、自分の伴侶か、それとも息子が化けているかくらいは分かるんだな」
「にしし、そりゃね」
再びエレベーターに乗り、ホテルのロビーに戻ってくると、
「全く、待ちくたびれましたわよ」
と、澄んだ声が出迎えた。
桃色に輝くミディアムボブ。ルビーのように輝く瞳が二人を鋭く見つめていた。
「うる香」
と流彦は呟いた。
そう流彦に言ったのは、影待穂親。
28才にして、火廷極東支部特務局第三課課長を務める若き俊英で、同じ課に属する流彦にとっては直属の上司である。
火族とヒト族が共同で設立した特別機関「火廷」は全世界に拠点を持ち、その仕事は多岐にわたる。
最も重大な使命である「氷龍の討伐」や、それに伴う国連や各国政府との連携、火族とヒト族の間の紛争解決など。
この世界で最も影響力を持っている組織、と言っても過言ではないだろう。
その火廷の中において、「特務局」は違法行為を行った火族の取り締まりなど、いわば影の実行部隊としての役割を担っている。
「蹴陽殿なら、ホール中央におられる。まぁ、宴たけなわといったところかな」
受話器の向こうから聞こえるわずかな音から、流彦は、穂親は警備システムのコントロールルームにいることを聞き取っていた。
基本的に、「裏」の仕事が多い第三課も今日は会場の警備に携わっている。
この歓待式には、ヒト族からは政財界の要人、火族からも有名な家の長たちが出席していることもあって、厳重な警備体制をとっており、いつも以上に人員が必要なのだろう。
「母の様子はいかがですか?」
と流彦が尋ねると、苦笑する穂親の声が聞こえた。
「う~む、なかなか愉快に楽しんでおいでのようだぞ」
流彦は小さくため息をつき、
「申し訳ありません、すぐに片づけますので」
と頭を下げた。
「ハハ、まぁ炉亜殿の姿で入るなら、そう苦労はしないだろう」
と穂親は言った。
それにしても。と流彦は自らの上司の鋭さに改めて驚いた。
たった一声聞いただけで、本物の炉亜ではないと看破されるとは。
勿論、穂親は流彦の能力を知っているとはいえ、どこまで隠し通せるか試してみようと思った流彦だったが、完敗だった。
さすがは“隠密”を生業とする特務局の課長をしているだけのことはある、と舌を巻くしかない。
「3番エレベーターを使ってくれ。『鍵』は用意してある」
その言葉を受けて、流彦が受付係に視線を送ると、受付係はカウンター下の棚から古めかしい金属の鍵を取り出し、流彦に差し出した。
「ありがとうございます。すぐ向かいます」
そういって電話を切ると、鍵を受け取り、右から三番目のエレベーターに向かった。
エレベーターがすぐに降りてきて、流彦はその中に入り、扉横の操作盤の鍵穴に鍵を入れた。
カチリと音がすると、エレベーターは上下ではなく、後ろに向かって動き始めた。
その後も上下左右と複雑に動いた後、やがてチンと音が鳴って扉が開いた。
扉の先はもう、式の会場前だった。エントランスのそこかしこには着飾った男女がいる。
流彦は颯爽と歓待式が執り行われているホールの入り口に向かった。
「ねぇ、あの方ってもしかして、炉亜さま?」
「何、本当か?」
すれ違う人々が皆振り返っては、父の名を口にしている。
(あぁ、親父って本当に目立つんだな……)
何とも言えないこそばゆい感覚を堪えて、サングラスを取ると、入り口に立っていた黒服が、
「蓮杖炉亜さまですね。どうぞ」
と両開きの扉を開けてくれた。
今回、こうしてわざわざ父の姿で乗り込んできたのには訳がある。
蓮杖流彦、などという名は知られていない。
否、火族社会の闇を取り締まる火廷特務局に勤めているからには、名前も存在もおいそれと知られるわけにはいかないのだった。
ほとんどの火族は蓮杖家に息子がいる、ということすら知らないだろう。
無論、仕事上いろいろ偽の顔も偽の名前も持っているが、それよりも有名人である父の名と顔を出す方が、顔パスで通れて手っ取り早い。
(さぁ、ここからが正念場)
流彦はゆっくりと開く扉の先を見極めた。
普通に入ったのでは、せっかくの蓮杖家当主と話せる機会と、そこかしこを行きかう人々に呼び止められられ話しかけられて、先に進めないことは目に見えている。
それでは母を見つけて連れ帰るなどとてもできない。
ならば、普通ではない方法で入るしかない。
流彦はホールに足を踏み入れるとしゃがみこみ、
「ハッ!」
バネを利かせて一気に飛び上がった。その高さ約15メートル。
火族は一般的にヒト族の2~3倍の身体能力を持っているとされるが、流彦はたゆまぬ鍛錬によってさらにその10倍以上の力を身につけているのだった。
流彦は宙を舞いながら、広いホールを天井近くから眺める。蹴陽はどこか。
(いた……!)
確かにホール中央、多くの人々に囲まれるようにして紅髪の女性がいる。
着ている紅のドレスと同じくらいに顔を赤くして、何やらギャハハハハと楽しそうにバカ笑いをしている。
流彦は月面返りをすると、近くのテーブルの上、鶴を模したオブジェの上に、ハイヒールをそっと乗せるように降り立った。
ぎょっとする数人の客をよそに、流彦は
「蓮杖蹴陽!」
とよく通る声で呼びかけた。
ザっと音がして、ホール中の目が自分に集まる。
普段なら絶対に浴びないような数百の視線に、実のところ流彦は縮み上がりそうだった。
恥ずかしさが押し寄せてきて、一刻も早く立ち去りたかった。
頬が赤くなりそうなのをぐっとこらえ、スマートに腕を組んで、流彦は人々の群れを見降ろした。
「ん?」
周囲の様子から異変に気付いたらしい蹴陽が、皆が見上げている先を、ゆっくりと見上げた。
頬も鼻先もすっかり朱に染まり、瞳はとろんと蕩けたようになっている。
しかし、やがて目の焦点が定まり、一拍遅れて蹴陽は、
「お、お~、ろあちゃ~ぁん!」
と呂律の回らないまま鷹揚に手を振った。
(すっかり出来上がってやがる……)
下戸のくせに何やってんだ、と流彦は心の中で臍を噛みながら、
「約束通り、お迎えに上がりましたよ」
と冷たい口調で告げた。だが―
「???」
母は頭に疑問符を浮かべて首を傾げている。
(おぼえてねぇのかよっ!)
血管が切れそうになる。流彦はトンと再び宙を舞うと、蹴陽の前に降り立ち、襟首をぐっと掴んだ。
「……さっさと来い!」
とドスの利いた声で凄むと、さすがの能天気も吹き飛んだらしく蹴陽の顔は青ざめた。
「ご、ごごごめん!つい飲みすぎちゃって……」
そういってハハハと乾いた笑いを浮かべる母。
流彦はハァっと大きくため息をつくと、
「失礼いたしました。事情がございまして、家内はこのまま連れて帰りますので」
と周囲にいたものたちに微笑みかけた。
「……あぁ、はい」
蓮杖炉亜は、めったなことでは感情を顕さない分、怒るととんでもなく恐ろしいことは、家族ならずとも知っていることであり、酔客たちも縮み上がったまま、首を縦に振った。
海が割れるがごとく、人々は左右に分かれて、二人の帰路を作っていた。
流彦はその中を、小柄な母を脇に抱えて進んだ。
エントランスまで来ると、
「るーちゃん、ありがと」
と小さな声が聞こえて、流彦は母の顔を見た。バツが悪そうにはにかむ顔は、どこか小さな少女のようにも見えた。本当に、大人しくしてりゃ美少女、もとい美女なのだが……
「……さすがに酔っていても、自分の伴侶か、それとも息子が化けているかくらいは分かるんだな」
「にしし、そりゃね」
再びエレベーターに乗り、ホテルのロビーに戻ってくると、
「全く、待ちくたびれましたわよ」
と、澄んだ声が出迎えた。
桃色に輝くミディアムボブ。ルビーのように輝く瞳が二人を鋭く見つめていた。
「うる香」
と流彦は呟いた。
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