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第7章 禁足の地と解放
第7章 第8話 求め合う
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私達はしばらく言葉も交わさず、光の粒が一つ一つ消えゆくのを眺めていた。
ゆっくりと光が消えて静寂と暗闇が辺りを支配する。
カイゼルが足元に置いたランプに灯を灯すと光を反射した湖面がぼんやりと浮かび上がった。
「…ここ全体が一時的に浄化されたようだな。今、伝令魔法が届いた。シエナ副隊長とクロードは無事に救援部隊と合流したようだ。」
ーー……良かった。
カイゼルの呟きになぜだかどっと体が重くなった。手足に力が入らず、ただ静かに目を閉じて、カイゼルの胸にもたれかかる。
心も体も空っぽになってしまったようだ。
「リィナ。少し休め。」
労るようにカイゼルが私の頭を撫でてくる。その手を取って、青い凪を湛えた瞳を見つめる。
「魔素が足りないの…カイゼルの魔素を注いで。」
カイゼルは私の手を握って指先から魔素を流し込もうとする。私はそれを拒んで自ら強請る。
「これじゃ足りないの。もっと深くに頂戴。」
カイゼルの目が驚きに見開かれて、青い瞳の奥に妖しい光が産まれて揺れている。
「お願い。今、あなたが欲しいの。」
私の気持ちを確かめるように、カイゼルがそっと食むようなキスをする。
「いいのか?」
そこにはただ私を欲する一人の男の人がいた。
「うん。」
私も頷きながら、その唇を軽く食んで返す。カイゼルの舌が私の唇を割って入り込み、互いの舌を絡め合う。息を分け合うようなキスを繰り返す。
いつになく急いた手つきで、カイゼルの大きな手が私の服の中に入り込み、太腿や背中を撫で始める。私もそっとカイゼルの服の内に手を忍び込ませて、その引き締まった体に触れる。
早急に相手を求め合い、熱に溺れ始めた体とは反対に、私の頭はどこか落ち着いていた。
カイゼルの貪るような愛撫を受け、嬌声をあげながらも、さっき見たカイゼルの妄想が何度も脳裏に蘇る。
……妄想の中での私への飢えと渇き。そして、絶望。
見ていた私の魂を焦がすような強い執着が、夢ではなかったと…今、私の名を呼んで求める姿に実感する。
ひどく胸の奥が締め付けられる。
「リィナ。ちゃんと俺を見ろ。」
気が付けば、祭壇に押し倒され青い檻に閉じ込められていた。
獰猛に光る青い瞳が目の前に迫り、その指先は私の一番弱い所を容赦なく責め立て始める。
快楽の白い波に何度も意識を攫われて、もう何も考えられなくなる。
私を囲うように覆い被さるその背中にそっと手を回す。
「カイゼル…私、あなたが欲しい…」
耳元で吹き込むように囁くと、カイゼルは堪えきれないように自身の欲を私の中に一気に埋めた。息つく間もなく身体の一番奥に青くて熱い魔素が注がれる。その悦びに身体の芯まで戦慄が走る。
「リィナ、お前は俺の全てだ」
そう言いながら、何度も腰を打ち付けて、カイゼルは私の全てを余すことなく青で染め上げようと魔素を流しこむ。
私とカイゼルがどんどん一つに溶け合っていく。
その度に体は快楽で跳ね上がり、心の内は喜びで満ちていく。
私は両手をカイゼルの背中に回して、両足もしっかりとその腰に巻きつける。
「私は全部カイゼルの物だよ。カイゼルもそうだよね。」
「愛してる…」
そう言おうと開いた唇は、再びカイゼルに貪られる。伝えようとした言葉はカイゼルの内へと呑み込まれた。
「ああ…そうだ。ずっと一緒だ。」
カイゼルの動きが激しくなり、私の思考も徐々に身体の悦びに溺れていく。
ーーカイゼル…あなたの恐れは私を失うことで、自身が壊れること。狂気すら感じる執着だって、私にとってはただの喜びなの。
ーー私もあなたがいなければ、この身がどうなろうと構わないと…世界がどうなろうと構わないと…あの時思ったから。
ーー私達は、きっとどうしようもない人間だよね…でも、そのどうしようもなさが、愛となって、この世界を創りあげている…
今は、それでいいんだ。きっと。
世界が白い光に包まれて、二人の魔素が魂の奥深くで混じり合って、また一つになった。
静かなる一瞬の中に、永遠を垣間見た。
ゆっくりと光が消えて静寂と暗闇が辺りを支配する。
カイゼルが足元に置いたランプに灯を灯すと光を反射した湖面がぼんやりと浮かび上がった。
「…ここ全体が一時的に浄化されたようだな。今、伝令魔法が届いた。シエナ副隊長とクロードは無事に救援部隊と合流したようだ。」
ーー……良かった。
カイゼルの呟きになぜだかどっと体が重くなった。手足に力が入らず、ただ静かに目を閉じて、カイゼルの胸にもたれかかる。
心も体も空っぽになってしまったようだ。
「リィナ。少し休め。」
労るようにカイゼルが私の頭を撫でてくる。その手を取って、青い凪を湛えた瞳を見つめる。
「魔素が足りないの…カイゼルの魔素を注いで。」
カイゼルは私の手を握って指先から魔素を流し込もうとする。私はそれを拒んで自ら強請る。
「これじゃ足りないの。もっと深くに頂戴。」
カイゼルの目が驚きに見開かれて、青い瞳の奥に妖しい光が産まれて揺れている。
「お願い。今、あなたが欲しいの。」
私の気持ちを確かめるように、カイゼルがそっと食むようなキスをする。
「いいのか?」
そこにはただ私を欲する一人の男の人がいた。
「うん。」
私も頷きながら、その唇を軽く食んで返す。カイゼルの舌が私の唇を割って入り込み、互いの舌を絡め合う。息を分け合うようなキスを繰り返す。
いつになく急いた手つきで、カイゼルの大きな手が私の服の中に入り込み、太腿や背中を撫で始める。私もそっとカイゼルの服の内に手を忍び込ませて、その引き締まった体に触れる。
早急に相手を求め合い、熱に溺れ始めた体とは反対に、私の頭はどこか落ち着いていた。
カイゼルの貪るような愛撫を受け、嬌声をあげながらも、さっき見たカイゼルの妄想が何度も脳裏に蘇る。
……妄想の中での私への飢えと渇き。そして、絶望。
見ていた私の魂を焦がすような強い執着が、夢ではなかったと…今、私の名を呼んで求める姿に実感する。
ひどく胸の奥が締め付けられる。
「リィナ。ちゃんと俺を見ろ。」
気が付けば、祭壇に押し倒され青い檻に閉じ込められていた。
獰猛に光る青い瞳が目の前に迫り、その指先は私の一番弱い所を容赦なく責め立て始める。
快楽の白い波に何度も意識を攫われて、もう何も考えられなくなる。
私を囲うように覆い被さるその背中にそっと手を回す。
「カイゼル…私、あなたが欲しい…」
耳元で吹き込むように囁くと、カイゼルは堪えきれないように自身の欲を私の中に一気に埋めた。息つく間もなく身体の一番奥に青くて熱い魔素が注がれる。その悦びに身体の芯まで戦慄が走る。
「リィナ、お前は俺の全てだ」
そう言いながら、何度も腰を打ち付けて、カイゼルは私の全てを余すことなく青で染め上げようと魔素を流しこむ。
私とカイゼルがどんどん一つに溶け合っていく。
その度に体は快楽で跳ね上がり、心の内は喜びで満ちていく。
私は両手をカイゼルの背中に回して、両足もしっかりとその腰に巻きつける。
「私は全部カイゼルの物だよ。カイゼルもそうだよね。」
「愛してる…」
そう言おうと開いた唇は、再びカイゼルに貪られる。伝えようとした言葉はカイゼルの内へと呑み込まれた。
「ああ…そうだ。ずっと一緒だ。」
カイゼルの動きが激しくなり、私の思考も徐々に身体の悦びに溺れていく。
ーーカイゼル…あなたの恐れは私を失うことで、自身が壊れること。狂気すら感じる執着だって、私にとってはただの喜びなの。
ーー私もあなたがいなければ、この身がどうなろうと構わないと…世界がどうなろうと構わないと…あの時思ったから。
ーー私達は、きっとどうしようもない人間だよね…でも、そのどうしようもなさが、愛となって、この世界を創りあげている…
今は、それでいいんだ。きっと。
世界が白い光に包まれて、二人の魔素が魂の奥深くで混じり合って、また一つになった。
静かなる一瞬の中に、永遠を垣間見た。
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