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第八章 COLD LIGHT
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「――さてと。いよいよクライマックスね。みんな準備はいーい?」
時刻は夜の九時。七美は道中で購入したミックスベジタブルピザを齧り、平良の住むマンションの裏手にミニバンを停車させている。
このたびは井関翔一朗も見張らなければならず、事務所でのリモートではなく自身も出張っているうえ、よほど住み心地が良いのか、洋食屋のぼくちゃん改め、洋食屋の青年も、なぜかまだ行動をともにしていた。
『こちらマンション正面の水溜だ。今のところは動きはなし。どーぞ』
現在、彼は特別ゲストである小柄な美青年と車内から張ってもらっており、三倉&大木場の友だち以上、恋人未満コンビは井関翔一朗の動向をうかがっていた。
『こちら三倉です。井関は病院から出たあと、喫茶店に入りました。どうぞ』
「はいはい、了解。今回はあたしも張り込みをするから細かい指示は与えられない。大木場と相談して、独断でやりなさいね」
『かしこまりました』
***
「こちら水溜。いったん通信を切るぞ。また動きがあれば連絡を入れる」
複数人での会話となっているので、混同しないよう水溜は無線機を置く。
エンジンを止め、リクライニングシートを倒すと、助手席で望遠鏡を構えている美青年に話しかけた。
「たのしいか」
「はい。ぼく人間観察が好きなんです」
「そうか、よかったな」
単純な見張り作業でもあり、ただただ平良が動くのを見ているだけ。
まだ首が痛むのもあって、ひじょうに助かっていた。
「あのー、水溜さん。警備隊って、毎日こんなことしているのですか」
「ああ、俺は追跡と見張りがメインだ。大木場と三倉は、直接、対象者に張りつくことが多いけどな」
「どんな方から依頼があるんですか?」
「最近、多いのはストーカー被害だな。この前はわざと泳がせて、俺が尾行して相手の家を突き止めた」
「そうなんですか。かっこいいですね」
青年はスナック菓子を口に放り込み、真剣に作業をしてくれている。
水溜が頼もしく感じていると、不意に途中であった説明が気になったので、またも七美へと無線を繋いだ。
「そういえば七美。けっきょく井関のご主人の動機とは、なんだったのだ」
***
「今、じいちゃんに事情を話して、物的証拠がなくても捜査令状が下りるか交渉してもらっているの。だから教えない」
『捜査令状? なんの件だ』
ここで答えを言うと、今後のためにならない。
七美は内緒と言って笑うと、当然の如く、水溜が文句を垂れた。
「自分で考えてみてよ。なんで井関翔一朗は平良の家に通っていたと思う?」
『交換殺人を持ちかけるためじゃないのか?』
「もちろんそれもあるだろう。でも、もうひとつ理由があったと思わない?」
『もうひとつの理由?』
「そう。それが今回の鍵ね」
食べおわったミックスベジタブルピザの包みを丸め、助手席のゴミ箱に放り投げる。
すると無線越しに、やや緊迫した青年の声が漏れてきた。
『みなさん。マンションからお婆さんが出てきましたよ』
七美はエンジンを掛け、ポジションランプだけ灯す。
今から平良は出かけるはずと踏んでいたので、随時、状況を伝えろと美青年に指示した。
『わかりました。えーと、マスク姿で顔はよく見えませんが、白い軽四に乗りました』
「ナンバーは4219?」
『はい。そうです』
平良の車だと確定したので、七美はドライブレコーダーの録画ボタンを押す。
なにをしに、どこへ向かうかわからないが、とにかく危険な目に遭うのは間違いない。
誰とでも話せるよう、無線をオープンにすると、三倉&大木場のコンビにも一報を入れた。
「こちら平良班。彼女は今から動く。そっちはどうだ」
マンション正面で張る水溜を先行させ、七美はワンテンポだけ遅らせる。
自身の予感では、現在、井関翔一朗は多数の目撃者の前で過ごしているはずだった。
『こちら三倉。ターゲットはまだ喫茶店にいます。どうぞ』
七美は軽くうなずくと、手のひらに息を吹きかけ、チーズ臭くないかを確認する。
なにもかも想像していた通りだった。
「わかった。そのまま井関に張りついていてくれ」
『かしこまりました』
井関班との無線を遮断すると、七美は運転に集中するため、革のグローブをはめる。
たちまちのうちに走り去った平良の車は、市街地に向け走りはじめたとのことであり、ようやく自身も追尾を始める。
自動車においても尾行に長けている水溜は、着かず離れず追っているとの話で、今の七美は、そのまた後ろにくっついていた。
『こちら水溜、側道に入った。どうやら下りハイウェイに乗りそうだ』
それを受けた七美は、冷たいお茶を口に含むと、同じ温度の声で言った。
「――これから平良は殺されるはずよ」
『どうして、わかるんだ』
「長いあいだ入院していた息子さんが、明日、帰ってくるそうなの。あたしの読み通り、井関が保証金を預かっていたのなら、返金について一悶着あるはず。だって、まだ奥さんは生きているでしょ――」
『はぁ?』
これから先、起こりうる状況を話そうとしていると、水溜の隣から美青年の声が聞こえてきた。
対象者は高速道路に入ったらしく、やはり遠出をする模様であった。
***
「これはこれでストレスが貯まるな……」
ハンドルを握っている水溜は、ひたすら愚痴をこぼしている。
彼の駆るのも、三倉と同じくフランス製の車で、あの過酷なパリ・ダカールをも完全走破した、ラリーベースのセダン。
1900cc、DOHC16バルブエンジンから発せられるハイパワーの車にもかかわらず、時速六十キロにも満たない車を追うのは、逆に至難の業であった。
「せめて流れに乗ってくれ」
怪しまれないよう、ほかの車に紛れて並走をしていくも、役不足の感を否めない。
アイドリングに近い回転数で、だらだら跡をついていくと、遠く市街から離れ、トンネルの連なる道路へと差し掛かった。
「だんだん車が減ってきましたね。これから三つ目のトンネルに入りますよ」
うつくしい青年はスマートフォンで現在地を確認しつつ、事細かに状況を伝えている。
なんの目印もない海沿いのハイウェイなので、とにかく目につくものを報告していた。
「青年。俺の気にせいかも知れんが、あのクルマおかしくないか?」
「ぼくも同じことを言おうとしていました。降り口を探しているのでしょうか? なんとなくふらふらしているように見えます」
「俺は酒に酔っているみたいに見えるな……」
インターの出入り口が迫るたびに、減速をしている。
下りる場所がわからずにいるのか、あるいは車の運転に不慣れなようにも感じられた。
「こちら水溜。ターゲットは降り口を探しているかも知れない。もしかして誰かから指示を受けながら走っているんじゃないか?」
***
「こちら七美。……そうか、わかった」
水溜の後方で連絡を受けた彼女は、しばし考えこむ。
ほかに通行する車もなく、下手に追尾をすると勘づかれる危険があった。
『次のインターまで、二百メートルと出ている。ひょっとすると下りるかも知れないぞ』
「わかった。あたしはヤマを張るから、そのまま追ってくれ」
七美は右の車線に入ると、アクセルを全開にする。
五十メートルほど先行している水溜の車を追い抜くと、さらに加速して平良の所有する軽四輪の前に出た。
「あたしはここの出口で下りてみる。もしも読み通り平良も下りたら、あんたは直進して次のインターまで行き、リカバーしてくれ」
『了解』
県境にある、海沿いの出口へと先に出る七美。後から追うのではなく、先行することで、追跡であることに気づかれまいとした。
「どこに行くか、さっぱり見当がつかないわね……」
一気に料金所を抜けるも、その先は丁字路となっており、またも賭けに出るしかない。
いったん左に折れた彼女は、すぐさま車を止めた。
***
「平良さん、ウィンカーを出しましたね」
「七美の予想した通りか。こちら水溜。ターゲットはインターを下りる。あとは任せるぞ」
『オッケー、こっちもアレを持ってきたから』
弾むような声で、七美の応答が返ってくる。
水溜は平良の車が下りたのを見届けると、マフラーからアフターファイアーを放ち、光の速さで次の出口に向かった。
時刻は夜の九時。七美は道中で購入したミックスベジタブルピザを齧り、平良の住むマンションの裏手にミニバンを停車させている。
このたびは井関翔一朗も見張らなければならず、事務所でのリモートではなく自身も出張っているうえ、よほど住み心地が良いのか、洋食屋のぼくちゃん改め、洋食屋の青年も、なぜかまだ行動をともにしていた。
『こちらマンション正面の水溜だ。今のところは動きはなし。どーぞ』
現在、彼は特別ゲストである小柄な美青年と車内から張ってもらっており、三倉&大木場の友だち以上、恋人未満コンビは井関翔一朗の動向をうかがっていた。
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複数人での会話となっているので、混同しないよう水溜は無線機を置く。
エンジンを止め、リクライニングシートを倒すと、助手席で望遠鏡を構えている美青年に話しかけた。
「たのしいか」
「はい。ぼく人間観察が好きなんです」
「そうか、よかったな」
単純な見張り作業でもあり、ただただ平良が動くのを見ているだけ。
まだ首が痛むのもあって、ひじょうに助かっていた。
「あのー、水溜さん。警備隊って、毎日こんなことしているのですか」
「ああ、俺は追跡と見張りがメインだ。大木場と三倉は、直接、対象者に張りつくことが多いけどな」
「どんな方から依頼があるんですか?」
「最近、多いのはストーカー被害だな。この前はわざと泳がせて、俺が尾行して相手の家を突き止めた」
「そうなんですか。かっこいいですね」
青年はスナック菓子を口に放り込み、真剣に作業をしてくれている。
水溜が頼もしく感じていると、不意に途中であった説明が気になったので、またも七美へと無線を繋いだ。
「そういえば七美。けっきょく井関のご主人の動機とは、なんだったのだ」
***
「今、じいちゃんに事情を話して、物的証拠がなくても捜査令状が下りるか交渉してもらっているの。だから教えない」
『捜査令状? なんの件だ』
ここで答えを言うと、今後のためにならない。
七美は内緒と言って笑うと、当然の如く、水溜が文句を垂れた。
「自分で考えてみてよ。なんで井関翔一朗は平良の家に通っていたと思う?」
『交換殺人を持ちかけるためじゃないのか?』
「もちろんそれもあるだろう。でも、もうひとつ理由があったと思わない?」
『もうひとつの理由?』
「そう。それが今回の鍵ね」
食べおわったミックスベジタブルピザの包みを丸め、助手席のゴミ箱に放り投げる。
すると無線越しに、やや緊迫した青年の声が漏れてきた。
『みなさん。マンションからお婆さんが出てきましたよ』
七美はエンジンを掛け、ポジションランプだけ灯す。
今から平良は出かけるはずと踏んでいたので、随時、状況を伝えろと美青年に指示した。
『わかりました。えーと、マスク姿で顔はよく見えませんが、白い軽四に乗りました』
「ナンバーは4219?」
『はい。そうです』
平良の車だと確定したので、七美はドライブレコーダーの録画ボタンを押す。
なにをしに、どこへ向かうかわからないが、とにかく危険な目に遭うのは間違いない。
誰とでも話せるよう、無線をオープンにすると、三倉&大木場のコンビにも一報を入れた。
「こちら平良班。彼女は今から動く。そっちはどうだ」
マンション正面で張る水溜を先行させ、七美はワンテンポだけ遅らせる。
自身の予感では、現在、井関翔一朗は多数の目撃者の前で過ごしているはずだった。
『こちら三倉。ターゲットはまだ喫茶店にいます。どうぞ』
七美は軽くうなずくと、手のひらに息を吹きかけ、チーズ臭くないかを確認する。
なにもかも想像していた通りだった。
「わかった。そのまま井関に張りついていてくれ」
『かしこまりました』
井関班との無線を遮断すると、七美は運転に集中するため、革のグローブをはめる。
たちまちのうちに走り去った平良の車は、市街地に向け走りはじめたとのことであり、ようやく自身も追尾を始める。
自動車においても尾行に長けている水溜は、着かず離れず追っているとの話で、今の七美は、そのまた後ろにくっついていた。
『こちら水溜、側道に入った。どうやら下りハイウェイに乗りそうだ』
それを受けた七美は、冷たいお茶を口に含むと、同じ温度の声で言った。
「――これから平良は殺されるはずよ」
『どうして、わかるんだ』
「長いあいだ入院していた息子さんが、明日、帰ってくるそうなの。あたしの読み通り、井関が保証金を預かっていたのなら、返金について一悶着あるはず。だって、まだ奥さんは生きているでしょ――」
『はぁ?』
これから先、起こりうる状況を話そうとしていると、水溜の隣から美青年の声が聞こえてきた。
対象者は高速道路に入ったらしく、やはり遠出をする模様であった。
***
「これはこれでストレスが貯まるな……」
ハンドルを握っている水溜は、ひたすら愚痴をこぼしている。
彼の駆るのも、三倉と同じくフランス製の車で、あの過酷なパリ・ダカールをも完全走破した、ラリーベースのセダン。
1900cc、DOHC16バルブエンジンから発せられるハイパワーの車にもかかわらず、時速六十キロにも満たない車を追うのは、逆に至難の業であった。
「せめて流れに乗ってくれ」
怪しまれないよう、ほかの車に紛れて並走をしていくも、役不足の感を否めない。
アイドリングに近い回転数で、だらだら跡をついていくと、遠く市街から離れ、トンネルの連なる道路へと差し掛かった。
「だんだん車が減ってきましたね。これから三つ目のトンネルに入りますよ」
うつくしい青年はスマートフォンで現在地を確認しつつ、事細かに状況を伝えている。
なんの目印もない海沿いのハイウェイなので、とにかく目につくものを報告していた。
「青年。俺の気にせいかも知れんが、あのクルマおかしくないか?」
「ぼくも同じことを言おうとしていました。降り口を探しているのでしょうか? なんとなくふらふらしているように見えます」
「俺は酒に酔っているみたいに見えるな……」
インターの出入り口が迫るたびに、減速をしている。
下りる場所がわからずにいるのか、あるいは車の運転に不慣れなようにも感じられた。
「こちら水溜。ターゲットは降り口を探しているかも知れない。もしかして誰かから指示を受けながら走っているんじゃないか?」
***
「こちら七美。……そうか、わかった」
水溜の後方で連絡を受けた彼女は、しばし考えこむ。
ほかに通行する車もなく、下手に追尾をすると勘づかれる危険があった。
『次のインターまで、二百メートルと出ている。ひょっとすると下りるかも知れないぞ』
「わかった。あたしはヤマを張るから、そのまま追ってくれ」
七美は右の車線に入ると、アクセルを全開にする。
五十メートルほど先行している水溜の車を追い抜くと、さらに加速して平良の所有する軽四輪の前に出た。
「あたしはここの出口で下りてみる。もしも読み通り平良も下りたら、あんたは直進して次のインターまで行き、リカバーしてくれ」
『了解』
県境にある、海沿いの出口へと先に出る七美。後から追うのではなく、先行することで、追跡であることに気づかれまいとした。
「どこに行くか、さっぱり見当がつかないわね……」
一気に料金所を抜けるも、その先は丁字路となっており、またも賭けに出るしかない。
いったん左に折れた彼女は、すぐさま車を止めた。
***
「平良さん、ウィンカーを出しましたね」
「七美の予想した通りか。こちら水溜。ターゲットはインターを下りる。あとは任せるぞ」
『オッケー、こっちもアレを持ってきたから』
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