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プロローグ
馬車の中
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手足を縛られ、猿轡をされ、帆付きの荷馬車の中で転がされている。
道が悪く、ガタガタと揺れる。時折、大きめの石を踏んで、大きく揺れ、身体を打ち付けられる。
(痛い・・・)
手足を縛っている縄もキツく、これでは青く跡がついてしまう。
身体も荷馬車が揺れる度に打ち付けられ、あちこち痣が出来ていると思う。
(平民が公爵令嬢を誘拐して、只で済むと思っているのかしら。死罪は確定よ)
翡翠色の瞳を閉じて思案する。
王宮で開かれたお茶会で、公爵令嬢が誘拐されると言う大失態。
今頃王宮でも、公爵家でも総出で私を探している事でしょう。
目の前に見張りとして荷馬車に同乗している平民が王宮に入れるわけがない。
貴族か王宮の使用人の中に協力者がいる筈。
目的はなんだろう。
身代金目的の誘拐か。
それとも、公爵家もしくは私に恨みがあって殺害目的か。
どれくらい走っていたのか分からないが、やっと荷馬車が停まった。
荷馬車を操作していた男が後ろに回って来て、見張りとコソコソと会話をしている。
何を話しているのか耳を澄ます。
「・・・いつ・・・あぁ、・・・・・・魔獣・・・それで・・・森へ・・・」
(少ししか聞き取れなかったけれど・・・あぁ、あんなに運命に抗ったのに、乙女ゲームのストーリー通り魔獣の森に捨てられて殺されるのね・・・。こういうのを強制力っていうのかしらね)
「よし、行くぞ。」
と声を掛けられ、見張りの男の肩に担ぎ上げられ運ばれる。
(レディーの運び方を考えてほしい!身体が苦しいわ・・・)
周囲を見渡すと、鬱蒼とした森の中にいる事が分かった。
まだ陽が高いと言うのに薄暗い森の中に、小屋がひっそりと建っている。
(この小屋がアジト・・・流石にこんなに小さな小屋がアジトな訳ないわね)
中に入ると、小さな机に椅子が2つ。
奥に扉が2つある。
私を担いだ男は、1つの部屋の扉を開き、中に入る。
何も無い納戸の様だ。
「仲間が合流するまで、お前にはここで大人しくして貰う」
(・・・殺すつもりは無いと言うことかしら)
取り敢えず、抵抗する意思がない事を示す為にコクリと頷く。
「そうだ、そうやって大人しくしていれば、乱暴な事はしない」
(魔獣の森に私を捨てにいく癖に・・・)
ゲームでは、私の悪行に我慢の限界に達した婚約者が、私を魔獣の森に捨てに行く。
しかし、私は今世では良い子にしているし、婚約者とも良好な関係を築けている筈。
恋だ愛だのといった関係では無いが、定期的に2人の親睦を深めるためのお茶会を開いてきた。嫌われては居ないと思う。親愛の情位は持ってくれてると思う・・・多分。
ヒロインと婚約者が話していても割って入る様な事もしていないし、お茶をドレスに掛けたりもしていない。
周りの令嬢達とも関係は悪く無いと思う。
そうなると・・・犯人は誰だろう。
「今から縄と猿轡を取るが、叫んだり暴れたりするなよ?」
コクリと頷き、大人しく縄が解かれていくのを見つめる。
なんで縄解いてくれるのだろう。縄の痕がついてしまうと都合が悪いとか?
まぁ、なんでも良いわ。
「本当に綺麗な顔してるよな。魔獣に喰わせてやるのは勿体無いぜ」
「仕方がないだろ。それが依頼だ。魔獣の森で魔獣に喰い殺されてしまう哀れな公爵令嬢。そういう筋書きが、依頼者の希望だ」
「いやー、可愛い顔して、えげつない依頼してくるよな」
(可愛い顔!?貴族令嬢が主犯って事!?)
「まぁ、女なんて笑顔の裏で何考えてるか分からねーからな」
「あの・・・貴族令嬢が依頼したのですか」
(こういう人達は、冥土の土産に色々話してくれる筈!)
「あー・・・まぁ、もうお前死ぬからな、少し話してやってもいいか」
(ほら、きた!)
「淡いピンク色の髪をした・・・多分15、6位の女だな」
「外套のフードを被っていたが、それくらいだったと思うぜ」
「女はお前が邪魔なんだと。予定通り魔獣に喰われてねって事だ」
(ヒロインなの!?・・・・・・まさかヒロインが私を狙うとは)
どうしてだろう。私は今まで2人の邪魔をしたことは無い、2人が挨拶を交わした所で、さりげなく距離をとっていき、場を離れ、2人っきりにさせてあげたりしていたのに。
ーー何故私がヒロインに殺されるの
私を殺さずとも、2人の為に身を引く覚悟はあるのにな。
でも、これで私が居なくなり、人目を気にせずサイラス様はヒロインに、愛を囁ける様になるのね。
一応婚約者である私が死んでしまうと、1年は喪に服すと思うけど・・・これからずっと一緒に居られるのだから、1年位は我慢して欲しいな。
「後1時間もすれば仲間が合流するから、それまで大人しくしてろよ」
バタンッと扉が閉じて1人になる。
私を担いで魔獣の森に入るのは、この2人だけでは無理だ。その為に、仲間が合流するのを待つ必要があるのね。
まぁ、良いわ。
丁度良いから、ストーリー通りに進めましょう。
魔獣の森に捨てられたら、準備していたアレがやっと陽の目を見る。
こんな事もあろうと念の為準備していて良かった。
お父様、お母様、お兄様・・・親不孝でごめんなさい。
私は死んで生まれ変わります。
邪魔者の悪役令嬢はここで退散します。
・・・・・・さようなら
道が悪く、ガタガタと揺れる。時折、大きめの石を踏んで、大きく揺れ、身体を打ち付けられる。
(痛い・・・)
手足を縛っている縄もキツく、これでは青く跡がついてしまう。
身体も荷馬車が揺れる度に打ち付けられ、あちこち痣が出来ていると思う。
(平民が公爵令嬢を誘拐して、只で済むと思っているのかしら。死罪は確定よ)
翡翠色の瞳を閉じて思案する。
王宮で開かれたお茶会で、公爵令嬢が誘拐されると言う大失態。
今頃王宮でも、公爵家でも総出で私を探している事でしょう。
目の前に見張りとして荷馬車に同乗している平民が王宮に入れるわけがない。
貴族か王宮の使用人の中に協力者がいる筈。
目的はなんだろう。
身代金目的の誘拐か。
それとも、公爵家もしくは私に恨みがあって殺害目的か。
どれくらい走っていたのか分からないが、やっと荷馬車が停まった。
荷馬車を操作していた男が後ろに回って来て、見張りとコソコソと会話をしている。
何を話しているのか耳を澄ます。
「・・・いつ・・・あぁ、・・・・・・魔獣・・・それで・・・森へ・・・」
(少ししか聞き取れなかったけれど・・・あぁ、あんなに運命に抗ったのに、乙女ゲームのストーリー通り魔獣の森に捨てられて殺されるのね・・・。こういうのを強制力っていうのかしらね)
「よし、行くぞ。」
と声を掛けられ、見張りの男の肩に担ぎ上げられ運ばれる。
(レディーの運び方を考えてほしい!身体が苦しいわ・・・)
周囲を見渡すと、鬱蒼とした森の中にいる事が分かった。
まだ陽が高いと言うのに薄暗い森の中に、小屋がひっそりと建っている。
(この小屋がアジト・・・流石にこんなに小さな小屋がアジトな訳ないわね)
中に入ると、小さな机に椅子が2つ。
奥に扉が2つある。
私を担いだ男は、1つの部屋の扉を開き、中に入る。
何も無い納戸の様だ。
「仲間が合流するまで、お前にはここで大人しくして貰う」
(・・・殺すつもりは無いと言うことかしら)
取り敢えず、抵抗する意思がない事を示す為にコクリと頷く。
「そうだ、そうやって大人しくしていれば、乱暴な事はしない」
(魔獣の森に私を捨てにいく癖に・・・)
ゲームでは、私の悪行に我慢の限界に達した婚約者が、私を魔獣の森に捨てに行く。
しかし、私は今世では良い子にしているし、婚約者とも良好な関係を築けている筈。
恋だ愛だのといった関係では無いが、定期的に2人の親睦を深めるためのお茶会を開いてきた。嫌われては居ないと思う。親愛の情位は持ってくれてると思う・・・多分。
ヒロインと婚約者が話していても割って入る様な事もしていないし、お茶をドレスに掛けたりもしていない。
周りの令嬢達とも関係は悪く無いと思う。
そうなると・・・犯人は誰だろう。
「今から縄と猿轡を取るが、叫んだり暴れたりするなよ?」
コクリと頷き、大人しく縄が解かれていくのを見つめる。
なんで縄解いてくれるのだろう。縄の痕がついてしまうと都合が悪いとか?
まぁ、なんでも良いわ。
「本当に綺麗な顔してるよな。魔獣に喰わせてやるのは勿体無いぜ」
「仕方がないだろ。それが依頼だ。魔獣の森で魔獣に喰い殺されてしまう哀れな公爵令嬢。そういう筋書きが、依頼者の希望だ」
「いやー、可愛い顔して、えげつない依頼してくるよな」
(可愛い顔!?貴族令嬢が主犯って事!?)
「まぁ、女なんて笑顔の裏で何考えてるか分からねーからな」
「あの・・・貴族令嬢が依頼したのですか」
(こういう人達は、冥土の土産に色々話してくれる筈!)
「あー・・・まぁ、もうお前死ぬからな、少し話してやってもいいか」
(ほら、きた!)
「淡いピンク色の髪をした・・・多分15、6位の女だな」
「外套のフードを被っていたが、それくらいだったと思うぜ」
「女はお前が邪魔なんだと。予定通り魔獣に喰われてねって事だ」
(ヒロインなの!?・・・・・・まさかヒロインが私を狙うとは)
どうしてだろう。私は今まで2人の邪魔をしたことは無い、2人が挨拶を交わした所で、さりげなく距離をとっていき、場を離れ、2人っきりにさせてあげたりしていたのに。
ーー何故私がヒロインに殺されるの
私を殺さずとも、2人の為に身を引く覚悟はあるのにな。
でも、これで私が居なくなり、人目を気にせずサイラス様はヒロインに、愛を囁ける様になるのね。
一応婚約者である私が死んでしまうと、1年は喪に服すと思うけど・・・これからずっと一緒に居られるのだから、1年位は我慢して欲しいな。
「後1時間もすれば仲間が合流するから、それまで大人しくしてろよ」
バタンッと扉が閉じて1人になる。
私を担いで魔獣の森に入るのは、この2人だけでは無理だ。その為に、仲間が合流するのを待つ必要があるのね。
まぁ、良いわ。
丁度良いから、ストーリー通りに進めましょう。
魔獣の森に捨てられたら、準備していたアレがやっと陽の目を見る。
こんな事もあろうと念の為準備していて良かった。
お父様、お母様、お兄様・・・親不孝でごめんなさい。
私は死んで生まれ変わります。
邪魔者の悪役令嬢はここで退散します。
・・・・・・さようなら
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