【完結】魔獣に喰い殺されたくないので、婚約者ではなく幼馴染の立場を希望します!

Ria★2巻発売中『簡単に聖女に魅了〜』

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16歳〜

手紙を書く

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 お父様に手紙を出すと決めたけれど、いつまでも馬車にいると犯人達が戻ってきてしまうので、影人形(小鳥)を馬車の尾行の為に残して、影移動する。

 先程、誘拐された時に連れて来られた小屋に移動してきたが、思った通り誰もいない。
 良かった。これで少しゆっくり考えることが出来る。

 さて、お父様にはなんて手紙を書こう。
 どう書いても怪しさ満点な気がする・・・。
 
 ◇ ◇ ◇

 お父様へ

 フェリシアです。
 今は、犯人達から逃れ、手紙を書いています。
 現在、魔獣の森に私の死体があります。
 ですが、それは私のダミー人形ですので、実際の私は生きています。
 全てが解決するまで死んだことにし、身を隠したいと思っています。
 内密に会いたいのですが、一旦邸に戻って頂きたいです。
 お父様の執務室で待っています。

 フェリシアより

 ◇ ◇ ◇

 とっても怪しい手紙だわ・・・。
 でも、他になんて書いていいか分からない・・・。
 
 私専用の封蝋印を押すし、筆跡でも私だって分かってくれるかな。

 あー・・・尾行用に影人形(小鳥)を置いてきてしまった。
 んー・・・影人形(猫)に手紙を持たせよう。

 さぁ、行っておいで。

 影人形(猫)を王宮の中庭に影移動させ、私はお父様の執務室へ影移動する。

 恐らく、手紙を見たらすぐに邸に戻ってくると思う。

 今はなんでも良いから手がかりが欲しい状態のはず。

 手紙を見て、確認せずに捨てることなどしないと思う。

 お父様の執務室で待っていると、30分程して、息を切らしたお父様がやってきた。
 すぐに扉を閉めて、私に駆け寄り思い切り抱きしめる。

 私の存在を確かめるように力強く、ぎゅーっと抱きしめてくるお父様の背中に手を回し、私も抱きしめ返す。

 「お父様、ただいま戻りました」

 「・・・おかえり、シア」

 そういうと、体を少し離し、私の顔を見つめるお父様の瞳に涙の膜が入っているのに気付かない振りをして、お父様に微笑む。

 「ご心配をお掛けしました」

 「無事で良かったよ。王宮からシアが誘拐されたと聞いて、どれだけ心配したことか・・・」

 「私もまさか王宮で誘拐されるとは思っていませんでしたので・・・ちょっと油断していたのもあり、あっさり拐われてしまいました・・・」

 「シアは何も悪くないからそんなことは気にしなくて良い。全てはシアの誘拐を企んだものが悪いのだからね。手紙に書いてあった、魔獣の森にシアの死体があるというのは・・・どういうことか聞いてもいいかな?」

 「それについては、まずお父様に話しておかなければいけない事があります・・・」
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