【完結】魔獣に喰い殺されたくないので、婚約者ではなく幼馴染の立場を希望します!

Ria★2巻発売中『簡単に聖女に魅了〜』

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16歳〜

友との再会

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 なんと、お父様と会った翌日には、サイラス様がヴィオ達と会えるようにしてくれていた。
 
 因みに、今回の私の復帰劇はこんな感じだ。

 誘拐され、魔獣の森で捨てられるはずが、誘拐を依頼された男達が欲を出し、死体をフェリシアに見えるように偽造し、足が付きにくい隣国の娼館に売ろうとした。
 隣国に向かう途中で、馬車が事故を起こして、フェリシア逃走。
 その時に親切な人に助けて貰い、難を逃れるが、誘拐のショックから記憶喪失になり、サイラス様と再会した事により記憶が戻り、家に戻ってきた。

 ということになっている。
 大分無理矢理感はあるけれど、偶然サイラス様と再会したのは事実。
 記憶なんて失ってないけれど・・・。
 まぁ、お父様がそうといえば、そうなるのだから良いということで。
 権力者って恐ろしいわね。私のお父様で良かったわ。

 約1年ぶりの再会に、涙し、抱き締め合い再会を喜んだ。
 ヴィオ・・・大分痩せてしまった様に思う。
 やっぱり、あの時一緒にいたから、辛い思いをさせてしまったよね。
 
 「本当に、シアが無事で良かったわ。噂を聞いた時は・・・本当にっ」

 噂・・・私が死んだという噂よね。
 涙を浮かべるマリアの背を摩り慰める。

 「心配かけてごめんね。すぐに無事を伝えられたら良かったんだけど・・・」

 「シアが悪いんじゃないわ。誘拐した犯人が悪いのよ!隣国でサイラス様と再会出来て本当に良かったわね」

 う〝っ。確かに悪いのは犯人だけど、嘘を吐いている手前罪悪感が・・・。

 「サイラス様がお父様の代わりに隣国に来ていて、偶然会うことが出来たから、帰ってくることが出来たの。サイラス様には感謝しかないわ」

 「・・・シア」

 ポロポロと涙を流しながら、静かに声を掛けるヴィオ。
 ヴィオをぎゅっと抱き締めて、背をポンポンと叩き「大丈夫。私はもう大丈夫だから、安心して」と伝える。

 ヴィオが落ち着くのを待ってから体を離し、顔を見て話す。

 「ヴィオは大変な所に出会してしまって、随分と思い悩ませる事になってしまったと思うの。本当にごめんなさい」
 
 「ううん、私っ・・・本当に何も出来なくて・・・何も気付かなくて・・・」

 「ヴィオのせいじゃないよ。気付かなくて当たり前なの。悪いのは犯人だから。だから自分を責めないで欲しいな。ほら、私はこんなに元気でしょう?誘拐された私よりもヴィオの方が窶れてたら駄目よ?」

 「そうよね・・・。シアの結婚式までには体調を整えておくわ。しっかりとお祝いしたいもの」

 良かった。
 それにしても・・・結婚式の招待状っていつ送っていたのかしら。

 「あの・・・結婚式のことなのだけど、急に連絡が来て予定とか大丈夫だったのかしら?」

 「え?招待状なら大分前に頂いていたわよ。ただ・・・フェリシアの安否が分からない状態だったから、本当に挙げるのか分からなかったけれど・・・」

 「そうね。招待状を受け取った時は、とても驚いたわね。フェリシアが見つかったとは聞いていなかったから・・・」

 「えぇ、どうなるのだろうか不安はあったけれど、予定は開けておいたわね」

 私の安否が分からない状態で、招待状を送っていたの!?
 私が見つからなかったら、ドタキャン!?
 
 ・・・うーん。結果良ければ全て良しなのかしら?
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