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番外編 モブ視点 1
※こちらの番外編。ずいぶん前に一度載せて、本編の間に置くのもなんなので、完結したら最後に載せます、ということにしていたんですが。
2024年BL大賞から一気に読んでくださった読者様がいらっしゃるので、ここに載せておきます。
※ 感想で、「いつか彗君がアルファ時代に本当にどんな感じのイケメンで本当に颯との関係がどんなだったのか、本当にツートップだったのか、そのあたりの話を全くの第三者視点で番外編で読んでみたいです」と頂いたら書きたくなってしまい、書いたものでした(っ´ω`c)🩷
お楽しみいただけますように🩷
完結の後ろに置こうかと思っていたんですが、コンテスト締めの前に、二人の昔をお読みいただくのもいいかと思い、のせたままにしておきます♡
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
うちの学校には、αとΩが多い。人口比率的にはとても少ないにも関わらず、だ。
ヒートという発情に対する体制が整ってるってことで、特に上位の奴らが来てるらしい。まあ、ヒートとかそういうのは、βのオレには全然関係ないことだけど。
集まっていると言っても、一部のα、Ω以外は全部、β。しかもβでも、金持ちβが多い学校なので、まあ、なんだかんだ言いながらも、結構、平和な学校だ。世には、威圧的なαとか、色々いるらしいが、うちは平和な気がする。
ヒート騒ぎはたまにあるけど、慣れた教師たちがあっという間に鎮めるし。
平和なうちの学校で、最も平和なのが、うちの学年。
それはなぜかというと。ツートップと言われてるαたちのおかげな気がする。
「慧、おはよー」
「あ、おはよ」
「おはよー慧」
「うん。おはよー」
……来たな。ツートップの片割れ。うちのクラスのトップα。
αにしては背は普通。がっちりしてる訳でもない。でもって、なんか偉そう感はまるでない。
何だか、やたら人気がある。と思う。αにもΩにもβにも。
「昴―!!」
いつも一緒に居る、昴(α)の近くに行って、騒いでいる。
……まあ基本、いつも騒がしい。
「……はよ。どした?」
ちょっと呆れたように、苦笑してる。
何であんな、どっちかというとクールな奴が、あいつとつるんでるのかはよく分からんが、中学からの付き合いらしい。
「颯がまたクラス一位だったんだってー!」
「なにで一位?」
「数学の小テスト」
「……一位の規模がちっちぇーな。今日うちのクラスである奴?」
「そう!!」
「何点?」
「満点!」
「……勉強しとけば」
「朝から数学なんてやりたくないっつの!!」
「じゃあ諦めろ」
「…………」
はー、とため息をついた慧が、鞄から教科書を取り出す。範囲ここだよね……はー……とため息をつきながら、シャーペンで何か問題をといてる。
それを見て、面白そうにニヤついてる昴。
静かになったな。
ちょうど、ここから見える位置なので、なんとなく、慧を眺める。
……喚いてるとガキんちょみたいだが、黙ってると、カッコいいというか、イケメン、だよな。……綺麗、にも見える。
肌白いし。まつげ長いし。顔の輪郭とか、綺麗だし。制服をかなり着崩してて、首筋とか見えるけど、なんかまあ、男なのに、綺麗。だよな。
「あれ、慧くん、勉強中?」
「颯が満点とった小テストがあるんだってさ」
女子が来て、慧に話しかけたのを受けて、昴が応えてる。
「あは、また? がんばれー、慧くん」
女子は、慧の頭に触れて、よしよし、と可愛がってる。
「もー邪魔すんなよっ」
ふるふる頭を振って、教科書に向かってる。
ていうか、あんな可愛い女子に頭を撫でられて、あの態度。
しかも、あんな態度取られても、女子は、嬉しそうに、きゃー、とか笑ってる。
つか……そういえばなんでモテるんだろう、あいつ。
αだからか? まあかなりいいとこの次男だとか言ってたな。
でもそういうα、結構ゴロゴロしてるからな。そんなかでもあいつは、なんか人気がある気がする。
さっきのうるさいガキんちょみたいな感じも、いつも皆見てんのに。なぜ?
何だか突然気になったオレは、観察してみることに決めた。
◇ ◇ ◇ ◇
体育・サッカー。
慧は足が速い。相手から奪ったボールを味方にパスして、自分はゴール前へ。貰ったパスをシュート。
これ以上ないって位の形で、決めた。
「慧ナイス!」
クラスの男子たちが、あいつのとこに駆け寄ってって、撫でてる。
……まあ今のは、確かに文句なしにカッコよかったな。
運動神経は、良いのはまあ、皆知ってるだろう。
テニス部でも、一年の時から試合に出てるって言ってたもんな。
超キラキラした笑顔だよなー……。
……って何言ってんだ、オレは。
苦手なものとかないのかな。
もうちょっと観察を続けてみることにする。
◇ ◇ ◇ ◇
次回高校生の颯くん出てきます(*´艸`*)
2024年BL大賞から一気に読んでくださった読者様がいらっしゃるので、ここに載せておきます。
※ 感想で、「いつか彗君がアルファ時代に本当にどんな感じのイケメンで本当に颯との関係がどんなだったのか、本当にツートップだったのか、そのあたりの話を全くの第三者視点で番外編で読んでみたいです」と頂いたら書きたくなってしまい、書いたものでした(っ´ω`c)🩷
お楽しみいただけますように🩷
完結の後ろに置こうかと思っていたんですが、コンテスト締めの前に、二人の昔をお読みいただくのもいいかと思い、のせたままにしておきます♡
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
うちの学校には、αとΩが多い。人口比率的にはとても少ないにも関わらず、だ。
ヒートという発情に対する体制が整ってるってことで、特に上位の奴らが来てるらしい。まあ、ヒートとかそういうのは、βのオレには全然関係ないことだけど。
集まっていると言っても、一部のα、Ω以外は全部、β。しかもβでも、金持ちβが多い学校なので、まあ、なんだかんだ言いながらも、結構、平和な学校だ。世には、威圧的なαとか、色々いるらしいが、うちは平和な気がする。
ヒート騒ぎはたまにあるけど、慣れた教師たちがあっという間に鎮めるし。
平和なうちの学校で、最も平和なのが、うちの学年。
それはなぜかというと。ツートップと言われてるαたちのおかげな気がする。
「慧、おはよー」
「あ、おはよ」
「おはよー慧」
「うん。おはよー」
……来たな。ツートップの片割れ。うちのクラスのトップα。
αにしては背は普通。がっちりしてる訳でもない。でもって、なんか偉そう感はまるでない。
何だか、やたら人気がある。と思う。αにもΩにもβにも。
「昴―!!」
いつも一緒に居る、昴(α)の近くに行って、騒いでいる。
……まあ基本、いつも騒がしい。
「……はよ。どした?」
ちょっと呆れたように、苦笑してる。
何であんな、どっちかというとクールな奴が、あいつとつるんでるのかはよく分からんが、中学からの付き合いらしい。
「颯がまたクラス一位だったんだってー!」
「なにで一位?」
「数学の小テスト」
「……一位の規模がちっちぇーな。今日うちのクラスである奴?」
「そう!!」
「何点?」
「満点!」
「……勉強しとけば」
「朝から数学なんてやりたくないっつの!!」
「じゃあ諦めろ」
「…………」
はー、とため息をついた慧が、鞄から教科書を取り出す。範囲ここだよね……はー……とため息をつきながら、シャーペンで何か問題をといてる。
それを見て、面白そうにニヤついてる昴。
静かになったな。
ちょうど、ここから見える位置なので、なんとなく、慧を眺める。
……喚いてるとガキんちょみたいだが、黙ってると、カッコいいというか、イケメン、だよな。……綺麗、にも見える。
肌白いし。まつげ長いし。顔の輪郭とか、綺麗だし。制服をかなり着崩してて、首筋とか見えるけど、なんかまあ、男なのに、綺麗。だよな。
「あれ、慧くん、勉強中?」
「颯が満点とった小テストがあるんだってさ」
女子が来て、慧に話しかけたのを受けて、昴が応えてる。
「あは、また? がんばれー、慧くん」
女子は、慧の頭に触れて、よしよし、と可愛がってる。
「もー邪魔すんなよっ」
ふるふる頭を振って、教科書に向かってる。
ていうか、あんな可愛い女子に頭を撫でられて、あの態度。
しかも、あんな態度取られても、女子は、嬉しそうに、きゃー、とか笑ってる。
つか……そういえばなんでモテるんだろう、あいつ。
αだからか? まあかなりいいとこの次男だとか言ってたな。
でもそういうα、結構ゴロゴロしてるからな。そんなかでもあいつは、なんか人気がある気がする。
さっきのうるさいガキんちょみたいな感じも、いつも皆見てんのに。なぜ?
何だか突然気になったオレは、観察してみることに決めた。
◇ ◇ ◇ ◇
体育・サッカー。
慧は足が速い。相手から奪ったボールを味方にパスして、自分はゴール前へ。貰ったパスをシュート。
これ以上ないって位の形で、決めた。
「慧ナイス!」
クラスの男子たちが、あいつのとこに駆け寄ってって、撫でてる。
……まあ今のは、確かに文句なしにカッコよかったな。
運動神経は、良いのはまあ、皆知ってるだろう。
テニス部でも、一年の時から試合に出てるって言ってたもんな。
超キラキラした笑顔だよなー……。
……って何言ってんだ、オレは。
苦手なものとかないのかな。
もうちょっと観察を続けてみることにする。
◇ ◇ ◇ ◇
次回高校生の颯くん出てきます(*´艸`*)
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