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114.ひつじ?
瑛士さんがしてたみたいに。て思ったんだけど。
……実際しようとしたら。よく、分からなくて。
どうしよう……と思ったけど。
ぱく。くわえてみた。
思ってた以上のなんだか、すごくいけないことをしてるような感覚に焦ったとき、これまた焦ったっぽい、瑛士さんに、ひきはがされてしまった。
「何してるの」
びっくりした顔をされて、え、と固まる。
……だって。さっき、瑛士さんも、オレにいろいろしてくれてたし。さっき、すごく気持ちよくしてくれてたし。なめるなら出来そう、と思ったんだけど。
「だ……めでした??」
だって瑛士さんがしてたから……。
むぅ、と眉を顰めていると。瑛士さんは、はー、と大きな息をついた。
「無理しなくていいって言ってるよね」
「……無理じゃない、ですけど」
確かに、なんか、感じたことのない気持ちと、どうしたらいいかわからない感に、戸惑いはしたけど。
でも――。
「しちゃだめ、ですか?」
「――――……」
瑛士さんの脚の間に居るって、ほんと変な感じ。
……こういうことするのって、結構な羞恥との戦いかもしれない……。さっきまではもう、浮かされてたから、できたけど。いまちょっと、意識がちゃんとしてるから。
……でもそれでも。
したいんだけど。
「……ほんとにしたいの?」
「――はい」
うんうんうん、と頷いていると。
なんだか瑛士さんは、片手で額と目の辺りを押さえてしまった。
「だから……もうほんとに、厄介ていうか……」
聞こえる限りでは、なんだかそういうようなことをブツブツ言っている。
……やっかい?? とは……?
聞こうかどうしようか迷ってると、瑛士さんがちら、とオレと視線を合わせた。
「……じゃあ少しだけね? 多分、凛太が少し、楽にはなるだろうから」
「…………」
αのそういう色々は、Ωのヒートを抑えてくれる、のは、なんとなく知ってはいる、けど。
その台詞に、また首を傾げてしまう。
「……なに? 不満そうだけど」
くす、と笑いながら、瑛士さんがオレの頬に触れる。
「オレの、ためじゃなくて……瑛士さんも、気持ちよくしたいだけ、ですけど」
「――――……」
「だって、オレばっかりじゃ、悪いです」
なんだかなんともいえない顔をして、瑛士さんがオレを見つめる。
脇に手が入って、ぐい、と持ち上げられて、かと思ったら、ぎゅう、と抱き締められてしまった。
「……ずっと、可愛いって思ってたけど」
「……?」
「ほんと、死ぬほど可愛いな、凛太」
「――瑛士さ……ん、う」
覆いかぶさるみたいにキスされて。
さっきから、覚えさせられた、キスのしかた。
瑛士さんの舌と絡めて、中に受け入れて、また吸われて――――……。
んん、と声が漏れる。唾液、飲み込んでると、すぐまた熱くなっていく。
「んふ、……」
キスされつくして、離されて――凛太? と呼ばれた。
力が抜けそうな指で、瑛士さんの背中に触れて、瞳を開けると。
「オレの、したいの?」
うんうん、と頷く。
「してもいいけど……全部いれなくていいよ」
また、うん、と頷く。
「瑛士さんがされたいこと……言ってください」
「――――……つか。もう無理……」
瑛士さんがなんだか、自分の額を拳でグリグリしてる。
「あのね、凛太」
「……?」
「――αの前にいるΩってさ」
「はい」
「……狼の前の羊みたいなものだからね?」
――――……。
ひつじ……?
……なんだかもう、キスでぽわぽわしてる頭の中に、なんだかほわほわしたまぁるいひつじが突然湧いてきたような。
「……え?」
瑛士さんは一体なにを……。
「――全然分かってないな……」
ずばりオレの中を言い当てて、それから、ふ、と笑ってるけど。
すぐに、ちゅ、と首筋にキスされた。びく、と体が震える。
「――ああもう……じゃあ少しだけね。そしたらオレに任せて。終わったら、何か食べようね」
「……はい」
ドキドキ。
瑛士さんが抱き締めてくれている腕を解いてくれたので、そっと下に移動。
……そのあと、オレ、一応、頑張ったんだけど。
なんか、言われるままにしてる内に、瑛士さんの匂いに、なんだか頭、真っ白になっていって。よく分かんないうちに、溶けるみたいな感覚にされて。
なんだかほんとうに何もかも、分からないうちに、瑛士さんにまた組み敷かれてた。
(2025/7/12)
🐺のまえの……( ´∀` )笑
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