【恋なんかじゃない】~恋をしらなかった超モテの攻めくんが、受けくんを溺愛して可愛がるお話。

星井 悠里

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◇同居までのetc

「好きすぎて」*優月

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 キスが離れたら、と思っていたのだけど。
 全然離れなくて。……でも離れたくも無くて。

「……ん、っ……」

 背中は壁で、玲央の右手がオレの頬を押さえてて。親指が頬をすり、と撫でる。ぞく、と背中を駆け上る感覚。

「……ん、ン」

 玲央の胸の辺りに右手で触れたまま、玲央の服をきゅ、と握った。
 そうしてないと、なんか崩れそうで、捕まってみたんだけど。
 それに気づいた玲央が、キスしたまま、壁についてた左手でオレの右手をそっと服から解かせて。そのまま、指を絡められたまま、壁に押し付けられた。

「――――……っん、」

 キスって。
 ……キスって。他の人としても、こんななんだろうか。


「……っは…………」

 玲央は、キスしてる時、声は出さない。……と思う。
 ……してる人は出さないのかな。よく分かんないけど。

 オレばっかり、声が漏れてる気がして、意識しちゃうとものすごく恥ずかしいので、なんとか、抑えようとするのだけれど。


「……っん……ぁっ……」

 玲央の右手の指先が頬から少し上がって、耳に触れる。少し中をくすぐられただけで、びく、と震えて、抑えた声がすぐ漏れる。

「……ん、ふ……ゃ」

 くすぐったくて引こうと思うのだけど、全然離れられなくて、ずっと滲んでた涙が、ぽろ、と零れ落ちた。

「――――……」

 ふと、玲央が、薄く瞳を開いて、オレを見つめる。
 オレと目が合うと、優しく瞳が緩んだ。

 優しい笑い方に、どき、と胸がまた揺れる。視線を外せずに、玲央を見つめていたら。
 最後に一度、押し付けるみたいにキスをして、玲央がゆっくり唇を離した。
 そのまま頬にキスして、耳に触れてた指で、オレの涙をぬぐった。
 それから、ゆっくり、オレの頭を抱き寄せて頭を撫でた。

「優月、……体、収まる?」
「……ん」

 絡めてた指も解かれて、すぽ、と玲央の胸の中に埋められる。

「このまま抱きたい気分だけど……夕飯と……優月んち行かないとな」

 言ってから、玲央がクスクス笑いながら、オレの頭をクシャクシャと撫でた。

「オレ、我慢できずに玄関でこんな風にキスするの……」
「……」

「優月だけだからな?」

 クスクス笑って、玲央は、オレの頭に、ちゅ、とキスしながら続ける。

「だからってことはないんだけど……そんだけ好きだなーって感じ。……まあ。許して?」

 そんな風に囁かれて、玲央に埋まったまま、背中に手を回して、緩く抱き付く。

「許す、もなにも……怒ってないよ……?」
「……盛ってばっか、て思ってない?」


 ぷるぷるぷる。
 首を振ると。玲央がまたクスッと笑う。

「ちょっとキスしようと思っただけなのにな。泣くほどするつもりなかったんだけど」

 苦笑いで言ってる玲央の声が優しくて。
 むぎゅ、としがみついた。


「……嫌で泣いたんじゃないから」
「それは、知ってる」

 クスクス笑って、玲央がオレをもう一度、ぎゅ、と抱き寄せた。
 




(2023/8/21)




後書きです。
◇ ◇ ◇ ◇
昨日のあますぎかなという私の独り言?に、
そのままでという声、たくさん頂けて嬉しかったので
激甘いキスシーンにしてみました(笑
どぞ(っ´∀`)っ甘♡

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