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第2章
「もやもやもや」
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「え、同居始めたの?」
教室についても、引き続きその話題になってしまった。
高校からの友達も、大学からの友達も、今10人位。3列で適当に別れて座った時、急にそう聞いてきた奴が居て。
「何々?」
「誰が?」
「え? 雅己と啓介が?」
と皆が入ってきて、隣同士で座ってるオレと啓介を見つめる。
「オレと雅己2人で。先週末からや」
「何でー? 1人暮らし快適じゃん」
「行き来多かったし。一緒の方が楽やから」
啓介が、きっと、敢えてごくごく簡単に、答えてる。
「ふーん……まあでも、お前らって、高校ん時から、仲良かったもんな」
「逆に何で、最初から一緒に暮らさなかったんだって感じ」
そんな事まで言われて、一瞬なんて返そうかなと思うと、啓介が。
「少しは一人暮らし、してみたかったから、かなぁ? な、雅己」
「うん。……そんな感じ」
全く動じない啓介に、話を振られて、頷いて済ませる。
「ふーん。でもいいな、楽しそう」
「確かに」
……お。なんか、良かった。この話、終わりそう。
と思ったら。
「えーでもさあ、せっかく一人暮らししてたのにさ、女の子とか、連れ込めないじゃん。オレは、同居するメリットより、そっちがやだなー」
1人がそんな事を言い出した。
そしたら周りも、確かにー、と騒ぎだす。
「特に啓介なんて、噂色々あったじゃん」
「いいの? 同居なんかしちゃって。不便じゃねえ?」
そんな風に啓介は聞かれて。
何て答えるのかなあと思っていたら。
「――――……ホテル行くからええし」
何の感情もなく口にして、皆、ああ……と、つまらなそうに納得。
ちょうどそこで、授業が始まって、話は終わりになった。
……なんか。啓介って、全然動じねーし。
まあ動じられて怪しまれても嫌だし、オレが質問答えてるとなんかぼろが出そうだから、啓介が答えてくれてて、いいんだけど。
…………ホテル行くからいいとか。
ホテルとか。
――――……ホテルか。
……ふーん。
…………今まで行ってたのかなぁ……。
まあそりゃいってたよな。
……だって行ってなかったら、どこですんのって話で。
ああ、自分ち……?
――――……今のベッドでも、したことあんのかなあ。
――――……って。
考えても仕方ないし、過去の事だし、今関係ない。
そう、思うけど。
なんかもやもやする。
いや、でも過去のこと。
過去の。
「……雅己」
不意に、隣の啓介が、こそっと名を呼んできた。
「……何」
気持ちを何も込めずに、言ったつもりだったのだけど。
オレの視線の先で、啓介が、ぴた、と止まって。苦笑い。
なんだよ、その苦笑い。
なんかオレの気持ち、諸々伝わってそうな気がして、なんか嫌だ。
すると。
啓介は、ふ、と優しく笑んで、オレに視線を流してくる。
「……後で話そな?」
なんとなく。全部分かってて、オレのどうしようもない、過去へのモヤモヤも気づいてて、んでもって、お前は可愛いなあ、とでもいつものように思ってそうで。
なんかむかつく。
むむむむ、と口が勝手に膨らんでいく気がする。
すると。隣で、堪えきれないというように、くす、と少しだけ笑う気配。
もーほんとむかつくんだけどーー!
なんなの、その余裕な感じっ。もうやだ。もうやだ!
啓介ってば、ほんとやだ。
教室についても、引き続きその話題になってしまった。
高校からの友達も、大学からの友達も、今10人位。3列で適当に別れて座った時、急にそう聞いてきた奴が居て。
「何々?」
「誰が?」
「え? 雅己と啓介が?」
と皆が入ってきて、隣同士で座ってるオレと啓介を見つめる。
「オレと雅己2人で。先週末からや」
「何でー? 1人暮らし快適じゃん」
「行き来多かったし。一緒の方が楽やから」
啓介が、きっと、敢えてごくごく簡単に、答えてる。
「ふーん……まあでも、お前らって、高校ん時から、仲良かったもんな」
「逆に何で、最初から一緒に暮らさなかったんだって感じ」
そんな事まで言われて、一瞬なんて返そうかなと思うと、啓介が。
「少しは一人暮らし、してみたかったから、かなぁ? な、雅己」
「うん。……そんな感じ」
全く動じない啓介に、話を振られて、頷いて済ませる。
「ふーん。でもいいな、楽しそう」
「確かに」
……お。なんか、良かった。この話、終わりそう。
と思ったら。
「えーでもさあ、せっかく一人暮らししてたのにさ、女の子とか、連れ込めないじゃん。オレは、同居するメリットより、そっちがやだなー」
1人がそんな事を言い出した。
そしたら周りも、確かにー、と騒ぎだす。
「特に啓介なんて、噂色々あったじゃん」
「いいの? 同居なんかしちゃって。不便じゃねえ?」
そんな風に啓介は聞かれて。
何て答えるのかなあと思っていたら。
「――――……ホテル行くからええし」
何の感情もなく口にして、皆、ああ……と、つまらなそうに納得。
ちょうどそこで、授業が始まって、話は終わりになった。
……なんか。啓介って、全然動じねーし。
まあ動じられて怪しまれても嫌だし、オレが質問答えてるとなんかぼろが出そうだから、啓介が答えてくれてて、いいんだけど。
…………ホテル行くからいいとか。
ホテルとか。
――――……ホテルか。
……ふーん。
…………今まで行ってたのかなぁ……。
まあそりゃいってたよな。
……だって行ってなかったら、どこですんのって話で。
ああ、自分ち……?
――――……今のベッドでも、したことあんのかなあ。
――――……って。
考えても仕方ないし、過去の事だし、今関係ない。
そう、思うけど。
なんかもやもやする。
いや、でも過去のこと。
過去の。
「……雅己」
不意に、隣の啓介が、こそっと名を呼んできた。
「……何」
気持ちを何も込めずに、言ったつもりだったのだけど。
オレの視線の先で、啓介が、ぴた、と止まって。苦笑い。
なんだよ、その苦笑い。
なんかオレの気持ち、諸々伝わってそうな気がして、なんか嫌だ。
すると。
啓介は、ふ、と優しく笑んで、オレに視線を流してくる。
「……後で話そな?」
なんとなく。全部分かってて、オレのどうしようもない、過去へのモヤモヤも気づいてて、んでもって、お前は可愛いなあ、とでもいつものように思ってそうで。
なんかむかつく。
むむむむ、と口が勝手に膨らんでいく気がする。
すると。隣で、堪えきれないというように、くす、と少しだけ笑う気配。
もーほんとむかつくんだけどーー!
なんなの、その余裕な感じっ。もうやだ。もうやだ!
啓介ってば、ほんとやだ。
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