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第2章
「ルカの腕枕」
しおりを挟むしばらく、そのままルカにくっついたまま、瞳を閉じてた。
腕枕って。
……なんか、ほんと暖かくて、安心するものなんだなー……。
オレ男だけど。
……最初は抵抗あったけど、その抵抗が無くなってしまえば、すごく良い気がする。
「ルカ……」
「ん?」
「――――……カジノ、行かないの」
「……いつでも行けるし」
静かな声。
――――……こういう時のルカって、穏やかで。
結構いいな……。
「……ルカってさ」
「――――……ん」
「…………こうやって、腕枕、ずっとしてきた?」
「……ん?」
「……オレ、あんまり、してあげてこなかったからさ……」
「――――……」
隣には寝てたけど。
腕枕って。した事ないかも。
別にすごく嫌だったとかじゃなくて、しようっていう気持ちが無かったのかも。
こんなに気持ちいいなら、してあげれば良かったなあ。
何人か、一緒に寝てた子達が浮かんでくる。
でもまあ。なんか……あれだけどね。
ルカみたいに逞しいと、乗っかってても安心するというかそんな感じだけど。
オレがしてても、もしかしたら、寝辛くて退けられてたかもしれないとか、ちょっと思っちゃうと、ぷぷっとおかしくなってしまうけど。
「……誰の事考えてンだよ」
「ん? ああ……昔、一緒に寝てた子達」
「――――……」
「……こうやってたら――――……もっとずっと居たかなあとか思って」
別に、別れた事を今悲しむ程の付き合いは出来ていなかったけど。
ルカがオレにしてくれるみたいに、優しくしたり、世話してあげたり、こんな風に抱き締めてたり、してたら。
もっと誰かとずっと居たかもなー……なんて思うんだよね。
ルカってあれこれ横暴だったりするけど。
そういうとこ除いて、いいとこだけ真似したらモテそう……。
「……なんだそれ」
「え?」
「――――……誰かとずっと居たかったて言ってんの?」
抑揚のない声で、ルカがそう言う。
「それとも――――……」
不意に少し起き上がったルカに、背中を枕に沈められて。
斜め上から見下ろされる。
「……お前が、オレとずっと居たいって言ってんの?」
「――――……」
「どっち? ――――……答えによったら、お前、宴、出れないけど」
「え? え、どういうこと……」
「とにかく、どっち?」
強い、まっすぐな視線。
宴出れないって。どういうこと?
オレ今何かまずいこと、言ったっけ。ルカ、怒りかけ……なのかな??
えーっと……。
「誰かとずっと居たかった」って言ってるか、
「ルカとずっと居たい」って言ってるか?
どっちっていうか……どっちも違う気がする。
オレ今そんな風には、何も考えてなかった。
ルカみたいに、こういう風に女の子と接してたら、別れるとか無かったのかなあ。と。過去の自分をちょっと反省してたというか。それだけだったんだけど。
「……あのさ、ルカ」
「――――……」
「ルカみたいにしてたら、モテるだろうなって、思ってただけで」
「――――……」
「今ルカの言った2つは、考えてなかった、んだけど……?」
だめだ、全然、納得してくれてない。
この答えじゃダメみたいだ。
じっと見つめられてる。
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