【ドS勇者vsオレ】オレ様勇者に執着&溺愛されてるけど、ドSだから大変✨奨励賞受賞

星井 悠里

文字の大きさ
109 / 309
第2章

「ルカの腕枕」

しおりを挟む


 しばらく、そのままルカにくっついたまま、瞳を閉じてた。

 腕枕って。
 ……なんか、ほんと暖かくて、安心するものなんだなー……。

 オレ男だけど。
 ……最初は抵抗あったけど、その抵抗が無くなってしまえば、すごく良い気がする。



「ルカ……」
「ん?」

「――――……カジノ、行かないの」
「……いつでも行けるし」


 静かな声。
 ――――……こういう時のルカって、穏やかで。

 結構いいな……。



「……ルカってさ」
「――――……ん」

「…………こうやって、腕枕、ずっとしてきた?」
「……ん?」

「……オレ、あんまり、してあげてこなかったからさ……」
「――――……」


 隣には寝てたけど。
 腕枕って。した事ないかも。


 別にすごく嫌だったとかじゃなくて、しようっていう気持ちが無かったのかも。
 こんなに気持ちいいなら、してあげれば良かったなあ。

 何人か、一緒に寝てた子達が浮かんでくる。



 でもまあ。なんか……あれだけどね。

 ルカみたいに逞しいと、乗っかってても安心するというかそんな感じだけど。

 オレがしてても、もしかしたら、寝辛くて退けられてたかもしれないとか、ちょっと思っちゃうと、ぷぷっとおかしくなってしまうけど。


「……誰の事考えてンだよ」
「ん? ああ……昔、一緒に寝てた子達」
「――――……」

「……こうやってたら――――……もっとずっと居たかなあとか思って」

 別に、別れた事を今悲しむ程の付き合いは出来ていなかったけど。
 ルカがオレにしてくれるみたいに、優しくしたり、世話してあげたり、こんな風に抱き締めてたり、してたら。

 もっと誰かとずっと居たかもなー……なんて思うんだよね。

 ルカってあれこれ横暴だったりするけど。
 そういうとこ除いて、いいとこだけ真似したらモテそう……。



「……なんだそれ」
「え?」

「――――……誰かとずっと居たかったて言ってんの?」

 抑揚のない声で、ルカがそう言う。


「それとも――――……」


 不意に少し起き上がったルカに、背中を枕に沈められて。
 斜め上から見下ろされる。


「……お前が、オレとずっと居たいって言ってんの?」
「――――……」



「どっち? ――――……答えによったら、お前、宴、出れないけど」
「え? え、どういうこと……」

「とにかく、どっち?」

 強い、まっすぐな視線。

 宴出れないって。どういうこと?
 オレ今何かまずいこと、言ったっけ。ルカ、怒りかけ……なのかな??

 えーっと……。

 「誰かとずっと居たかった」って言ってるか、
 「ルカとずっと居たい」って言ってるか?

 どっちっていうか……どっちも違う気がする。
 オレ今そんな風には、何も考えてなかった。

 ルカみたいに、こういう風に女の子と接してたら、別れるとか無かったのかなあ。と。過去の自分をちょっと反省してたというか。それだけだったんだけど。

「……あのさ、ルカ」
「――――……」

「ルカみたいにしてたら、モテるだろうなって、思ってただけで」
「――――……」


「今ルカの言った2つは、考えてなかった、んだけど……?」




 だめだ、全然、納得してくれてない。
 この答えじゃダメみたいだ。

 じっと見つめられてる。






しおりを挟む
感想 279

あなたにおすすめの小説

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

処理中です...