【好きと言えるまで】 -LIKEとLOVEの違い、分かる?-

星井 悠里

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第4章◇なんで?

「イライラ?」

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「愁はほんとは女の子がいいのに、オレが邪魔してたのかなとも思う部分もあるかも」

 そんな快斗の言葉に、オレは首を傾げてしまう。

「別に邪魔されたなんて、思ってないし……あ、思い出した。そういえば、一人だけ、この子が好きなのかなあと思った子は、居たかも。……でも、今の今まで忘れてた感じだけど……」
「誰? ――――……あ、竹田か。竹田綾子?」

 いきなり出てきた名前に、ちょっと驚く。

「すごい、よく名前、憶えてるね。 オレ、今、綾ちゃんしか出てこなくて、綾ちゃんで分かるかなーとか考えてたのに」
「――――……だって、愁が好きそうだったから。すげーイライラしたから、覚えてる」

 そのセリフにちょっと驚く。

「……え、だってあん時、快斗は誰かと付き合ってたじゃん。 あの子と仲良くなったの、快斗が誰かと付き合ってて、オレが暇だなーと思ってた時だからね。なのにイライラって……」

 何だか少し理不尽な気がする。でも、快斗は肩を竦める。

「……イライラしたんだよ。マジで」

 更に、むー、と仏頂面。 なんか、変な話で、笑ってしまう。

「オレ、ずーっと愁の事好きだったけど……やっぱり、良くないのかなって……それで彼女作った方がいいのかなと思ってたし……」
「――――……」
「……だから、そもそも愁の事好きなのに、愁に彼女ができるかもとかなったら、もうそりゃ、イライラする……って分かるだろ?」

「――――……だって、それも、オレが暇になったから……だし」
「……分かってるけど」

「快斗が近くに居たら、あの子と近づく事だって、無かったんだし……」
「分かってるよ。分かってるけど、 分かってるって事と、イライラするかしないかって事は、関係ないんだよなー……」

「……快斗……」

 なんといっていいのか、ほんと苦笑い。

「オレさ、ほんとに、軽く好きって言ってないからな?」
「……ん?」

「……友達でいた方が良いとか、男同士って事とか、すごい考えたし、もーほんとに、色んな事考えたし、試したし……長年考えて、それで言ってるから」
「――――……快斗……」

 なんか不思議。
 お互い全部話して、全部知って、過ごしてると思ってたのに。
 この部分に関しては、快斗の事全然何も知らないで、ずっと隣に居たんだなぁ……。

「快斗がイライラしてるとか、全然気づかなかったよ……」
「……愁は気づいてたよ?」
「え?」
「何イライラしてんの? 彼女と喧嘩でもした?て、聞かれてた」
「――――……え、覚えてない」

「うん。だろうな。 普通に聞いてただけだろうし。 まさか、オレが、愁と竹田の事でイライラしてるなんて、気づきもしないし」
「……まあ……それは、気づく訳なかったんだと思うけど……」

 苦笑いしか浮かばない。
 




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