男装の皇族姫

shishamo346

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外伝 妖精憑きに振り回された者たち

異母姉弟

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 増税は十年で終わり、そこから数年が経った頃、皇族アーサー様が、母親の故郷を視察に来るという話が持ち上がった。領地民総出で、皇族アーサー様をお出迎えすることとなった。
 アーサー様が望むのは、禁則地周辺である。あそこを母親である皇族アーシャ様自らが手をかけたと聞いて、皇族アーサー様は見たいと言ったとか。
 領地民総出で禁則地周辺を整備していると、とんでもない軍隊を引き連れた皇族アーサー様がやってきた。
 一目来て、子爵の子であるアーサー様の血のつながりが見えた。まるで、瓜二つだ。それほど似ていたのだ。
 笑い方まで同じだ。あまりにそっくりだから、領地民は、子爵の子アーサーと呼んでしまった。幸い、同じアーサーという名前だから、皇族アーサー様は気にしなかった。
 それからは、皇族アーサー様は、両親のことを聞きたがった。
 母親であるアーシャ様のことは、領地民、よく知っていた。しかし、妖精憑きキロンのことは、実は、あの見た目だけで、詳しいことはよくわかっていなかった。かといって、小屋に閉じ込められていた時の妖精憑きキロンの話は出来ない。だから、皆、妖精憑きキロンの話は、言葉を濁すしかなかった。
 アタシの番になった。アタシの側には、すっかり大人になって、子までいるキロンの血をひく娘がいた。やはり、妖精憑きキロンの娘だけあって、綺麗な女に育った。
「長く並ばせてしまいましたね。こんなに皆さんが、両親のことを教えてくれるなんて、嬉しいです」
「アーシャ様は、とてもお優しい方でした。我が家の借金もなくしてくれて、助かってします」
「聞いています。わざと、家財を差し押さえて、神殿に寄付寄贈して、神殿を通して返すことで、借金をなくしたと。面白い逸話として、語られていますよ」
「よく知っていますね」
「あなたは、もしかして、母と歳が近いですか?」
 アタシの孫を連れている娘に、皇族アーサー様は興味を示した。
「アーシャ様と同い年なんですよ」
「そうなんですか!! 母も、生きていたら、こんなふうになっていたかな」
「いや、キロンが老いさせないから、若いままですよ」
 そこに、筆頭魔法使いが口を挟んできた。
 娘は、綺麗といっても、やはり老いたのだ。それを遠まわしに言われて、ちょっと怒りを持った。
 それが顔に出てしまったのだろう。皇族アーサー様は、筆頭魔法使いを軽く叱った。
「こら、女の人にそんなことを言ってはいけないよ。泣いてしまう」
「僕がいうことで、顔に出すなんて、これだから、平民は」
「女の人には優しくしないと。いつか、痛い目にあうよ」
「い、いえ、気にしていませんから!!」
 慌てて、アタシは皇族アーサー様と筆頭魔法使いの言い合いを止めた。身分的に、明らかに、娘が悪いのだ。筆頭魔法使いは正しい。
「でも、そうか、本来なら、母が生きていたら、これくらいの子を持つものなんだな。随分と早く、僕を妊娠したんだ」
 皇族アーサー様は、アーシャ様と同い年である娘の子が幼いのを見て、考え込んだ。
「娘はその、結婚が遅かったからですよ」
 本当にそうなのだ。妖精憑きキロンの子であることもそうだが、アタシが特別に手をかけすぎてしまったため、娘は妙に気位が高くなってしまったのだ。犯罪奴隷リサのように、いつか貴族の愛人になる、なんて言っていた。
 結局、そんな機会は訪れず、その機会が近くにあっても、相手にもされなかったので、娘は仕方なく、かなり年上の男と結婚したのだ。
「いいな、家族一緒で」
 残念な娘なのに、皇族アーサー様は羨ましがった。
 それを見て、過去の妖精憑きキロンを思い出した。キロンは、ずっと、家族、友達を欲しがっていた。
 同じだ。皇族アーサー様もまた、家族がほしいのだ。だけど、両親ともに死んだという。
 妖精憑きキロンは、皇族アーシャ様の後を追うように死んだとか。
 アタシが皇族アーシャ様からの手紙を妖精憑きキロンから受け取った、その後に死んだという話だった。皇族アーサー様が辺境に視察に来る、ということで、子爵様と領主代行から、そう説明を受けた。それを聞いた時は、驚いたものだ。まだ、生きて、皇族アーサー様の側にいると思っていたのだ。
 皇族アーサー様を見て、アタシはまた、昔の野望を思い出した。
「あの、実は」
「時間がない。次だ」
 アタシが余計なことを言い出すといけないから、とアタシはすぐに列から締め出された。







 リサ親子は最後まで、散々だった。結局、皇族アーサー様に無礼を働いたということで、身柄は帝国へと渡されることとなった。
「やっといなくなった」
「もう、見ていても、気持ち悪いばかりだしね」
「ちっとも反省しないから」
 領地民たちは大喜びである。リサ親子は本当にお荷物でしかなかった。ただ食べているだけで、仕事なんて何も出来ない。口だけだ。血筋もなくなったから、リサ親子はもう、何もなかった。
 皇族アーサー様の視察が終わって、これで一段落したかに見えた。ところが、視察から一か月後、帝国から騎士団がまた、訪れたのである。
「ここに、皇族アーサー様の父の手がついた女とその子、孫がいると聞いている」
 随分昔にされた親子鑑定の写しを持ってやってきた。誤魔化しがきかない。
「はい、確かに」
「アーサー様が、ぜひ、父の愛人、腹違いの兄弟姉妹、甥姪を家族として招き入れたいと、要望された。これには強制はない。どうする?」
「もちろん、行きます!!」
 迎えに来てくれたのだ。やはり、アタシと娘のこと、気づいてくれたのだ。
 それは、他の領地民にも起きていた。これから、皇族アーサー様のご機嫌とりで大変なおととなるだろうが、我が家が一番有利だ。だって、娘は皇族アーシャ様と同い年だ。きっと、姉として、母として、見てくれるだろう。
 こんないい話だというのに、止める者だっていた。
「やめろ!!」
「もう、戻って来れないぞ!!」
「アーサー様はお優しいという話だよ」
「今更、優しくしたって、もう遅いんだよ!!」
「さすが、慈悲深いというアーサー様だ。そこは、母親そっくりだよ!!」
 さっさと家族を捨てていく、妖精憑きキロンの手がついた女たち、その子、孫は、辺境の家族を捨て去った。
 アタシを止める子はいない。もう、アタシのことは愛想尽かして、それぞれ、家庭持ちになると、疎遠となっていた。アタシと今でも親子をしているのは、妖精憑きキロンの血をひく娘だけだ。
 振り返れば、冷たく見ているアタシと夫の子どもたち。お前たちは、こうやって、辺境で朽ち果てていけばいい。アタシと娘は、王都の、皇族アーサー様の元で、楽しくやっているよ!!







 城には確かに入った。その先は、地下牢だった。
 逃げられなかった。周囲を厳重に騎士たちが武器を構えていた。実際に逃げようとして、ばっさりと斬られた者もいた。それを見て、もう、誰も逃げようとは考えなかった。
 城内にある豪華な屋敷の地下に連れて行かれた。そこは、光りも届かない、だけど、どこまでも
続く地下牢だった。そこに、家族ごと、収容された。
「こ、こんなことに、なるなんて」
「ど、どうしてぇ!! アタシは、アーサー様の姉なのにぃ!!」
 娘は、片親が違えども、血のつながりがあることに縋った。
 一日三食、きちんと食事は出た。誰かが運んでくるわけではない。気づいたら、牢の中にぽんとあるのだ。だから、誰かに助けを求める、なんてことも出来なかった。
 身なりを整えることも、水と布が置かれるだけだ。服は持ってきている分だけ。洗濯なんてない。だから、どんどんと汚れていく。下着だけは、置かれる水でどうにか洗ったが、それだけだった。
 いつまで続くのかわからない地下牢での生活に、順番に変化が訪れた。その日は、アタシたち家族の番だった。
 使用人は無言で、アタシたち家族を地下牢から出した。そのまま逃げよう、なんて考えたが、初日に逃げようとして殺された者がいたことを思い出して、すぐに諦めた。ただ一人の使用人だけど、この後は、何が待ち構えているか、わからない。
 長い階段を上った先は、魔法の灯りで照らされた通路だった。窓の外は夜で暗かった。
 案内されたのは、豪華な応接室だ。誰もいなかったが、使用人に示されるままに椅子に座った。
 しばらくして、皇族アーサー様がやってきた。
「やっぱり、お姉ちゃんを助けてくれるのね!!」
 娘がアーサー様に駆け寄った。しかし、すぐに見えない何かで近づけなくされた。
「僕のアーサーに近づくな。穢れる」
「ティーレット、女の人には優しくしないといけないよ」
「こいつらは、アーサーから父親を奪おうとする盗人だ」
「………」
 父親の見解について、皇族アーサー様はただ笑うだけで、無言を貫いた。
 娘が孫を抱きながら座るも、皇族アーサー様は訝し気に立ったまま、見下ろした。
「どうしたの?」
「ティーレット」
「御意」
 途端、アタシたちは見えない何かによって、椅子から落とされて、さらに、頭が上げられないように、抑え込まれた。
「ありがとう、ティーレット」
「辺境の田舎者だから、礼儀を知らないんだね」
「もういいよ、楽にさせてあげて」
 皇族アーサーが言えば、アタシたちにかかっていた力は消える。あまりのことに、まだ幼い孫は娘の胸で大泣きした。
「ごめんね。一応、礼儀だから。皇族を前にした時は、貴族も平民も、膝を折らないといけないんだ」
「そんな、アタシは父親が同じなのにぃ」
「皇族に、親兄弟、子はありません。皇族でなくなった者は他人です。つい最近も、たくさんの皇族失格者が出て、家族に見捨てられましたよ。言葉には気をつけないといけない。場合によっては、皇族侮辱罪になります」
「そんなの、アタシとアーサーの間には関係ないわ!! だって、アーサーは優しい皇族だもの」
「………」
 またも、笑顔のまま無言となる皇族アーサー様。娘があまりにも馴れ馴れしくするので、アタシは戦々恐々とするも、アーサー様は笑っているだけだ。怒っているのか、笑っているのか、わからない。
 感情がまるで読めない皇族アーサー様に、アタシは恐怖した。見た目は、あんなに母親に似て、笑顔だってそっくりだ。だけど、ずっと笑っているから、どんどんと気持ち悪いものを感じた。
 何より、今、アタシたちを苦しめているのは、皇族アーサー様だということを思い出した。
「あの、アタシたち、家に帰りたいんだけど」
 アタシは恐る恐るとお願いした。領地を出る時は、戻ることなんか考えていなかった。今いるような豪華な場所で、皇族アーサー様の母親として持て成されると想像していた。娘はアーサー様の亡くなった母アーシャ様と同い年だ。きっと、母親のように、姉のように接するだろう。そう思っていた。
 しかし、実際は、地下牢で放置だ。こんな目にあうとわかっていたら、断固拒否したのに。
 皇族アーサー様は笑っている。首を傾げるから、悩んでいるのかもしれない。
「そうよ、アーサー、アタシたちの味方になってよ!! そうすれば、領地では楽に暮らしていけるわ!!!」
「どういうことですか?」
 突然、娘が妙なことを言い出した。それを聞いて、皇族アーサー様は笑顔で身を乗り出した。
「父親が同じ者同士で、団結するのよ!! 一人でばらばらだから、肩身が狭くて、居辛くなるけど、よく考えれば、父親が同じ人たちが集まれば、もう一族よ!!! そこにアーサーが混ざれば、もう、誰も悪く言わないわ」
 名案だと、娘は胸を張った。
 確かに、名案だ。だけど、皇族アーサー様は苦笑する。
「それ、僕だけ損ですね」
 そうなのだ。皇族を味方につけた、キロンに手をつけられた女たち、その子、孫は大腕を振って過ごせるだろう。だけど、皇族アーサー様には、何もない。
「何言ってるのよ!! 家族になるのよ!!!」
「………」
 娘の言葉に、笑顔のまま無言となる皇族アーサー様。その笑顔の向こうに、どんな考えを抱いているのか読めない。
「もう、アーサーは寂しくないわ!!」
「羨ましいとは思いますが、寂しいとは思ったことはありません」
「そんなこと」
「だって、僕には、レオナ義母上、ティーレット、母上の親友、母上の親戚たち、皆が、僕の側にいてくれます。僕が赤ん坊の頃からずっとです。寂しくはありませんでした」
「………」
「父親が違っても兄弟姉妹ですよね。どうして、仲良く出来ないのですか?」
「そ、それは、父親が違うから」
「でも、あなたが新しい家族だって言っている人たちは、母親が違います。父親が違うというだけで仲良く出来ないのなら、母親が違う人たちも、仲良く出来ないですよ」
「………」
 娘の話に矛盾が生じた。皇族アーサー様は穏やかな笑顔のまま、少しずつ、娘の言動を切り崩していく。
 アタシは口がはさめない。だって、アタシは皇族アーサー様とは血のつながりがない。だから、アタシが言ったって、説得力がないから、と娘に任せていたが、それは、墓穴を掘ることとなった。
 皇族アーサー様は苦笑して、机の上に封がきられた手紙を置いた。
「これは、母上が、あなたたちに宛てた最後の手紙です。何故か、封も切られないままに、保管されていました。どうして、読まなかったのですか?」
「そ、それは、字が読めないから」
「母さん、手紙があるなんて、聞いてない!!」
 アタシの言い訳が娘の叫びに重なった。
 机の上に置かれた手紙が、皇族アーシャ様が消息を断って一年後に、妖精憑きキロンが配達した手紙だ。その場に娘がいなかったから、アタシが受け取ったのだ。
 しかし、アタシはその手紙を字が読めないから、と隠した。娘は字が読めるのだ。読んでもらえばいいが、書かれた内容に、まずいことがあるかもしれなくて、読ませられなかった。そうして、しばらく悩んでいると、領地内で不和が起こった。領主代行が調べたところ、皇族アーシャ様の手紙を読めない領地民が、文字が読める領地民に読ませた結果、その内容が領地内に広まったからだ。その内容は、酷いものだった。
 当時は、領地の税が三倍に膨れたことで、色々と大変な時だった。領主代行は、不和の原因になるからと、アーシャ様からの手紙を全て回収したのだ。その時、アタシは中身を読まず、娘の分まで、領主代行に差し出した。
 それが、十数年経って、まさか、皇族アーサー様の手に渡るとは、思ってもいなかった。噂で聞いた内容は、とんでもないものだった。あの優しい子爵の子アーサー様がご乱心したのでは、なんて言われたほどである。
 娘はアタシを責めたが、これは、読まないほうがいいのだ。なのに、娘は手紙を手にとって、宛名を確かめてから、読み始めた。
「何よこれ!! アタシをバカにして!!!」
「どの部分がバカにしているのですか?」
「どうして、アタシがリブロなんかと結婚していないといけないのよ。あんな最低な奴、大嫌いよ!!」
「でも、男と偽っていた母上に言ったんですよね。偽物の兄リブロと結婚したい、母上なんかとは家族にもなりたくない、と。リブロというと、犯罪奴隷となって、去勢されて、子が為せない体でしたよね。ということは、あなたの子は、別の男の子。まさか、浮気したのですか?」
「あ、あの時は、ああいうしかなかったの!! だって、リブロを貴族で、子爵様の跡継ぎと信じていたんだから。逆らったら、あの領地では生きていけないの」
「リブロは酷いのよ。嫌がる娘の初めても、無理矢理、奪ったんだから」
 アタシはついつい、口を挟んだ。リブロのことが出ると、頭にかっと血がのぼってしまう。それほど、リブロが娘にした仕打ちは、今も腹が立つのだ。
 他にも、娘が怒る内容が書かれていたのだろう。娘は手紙を握りしめて、机に叩きつけた。
「アーシャ様、本当に意地悪な人。アタシの父さんを奪って、こんなことするなんて。だから、赤ん坊を残して死んだのよ!! 罰が当たったのよ!!!」
「長生きしたら、いい人なんですか?」
「そうよ!!」
「犯罪奴隷のリサ親子は長生きしていますが、いい人ですか?」
「そ、それは」
「あなたの話を聞いていると、あなたの都合のいいことばかり言いますね。姉だと言って、弟扱いする僕を都合よく使うことを言って、そのくせ、あなたの過去の悪行を手紙で暴露されたら、反省もせず、手紙を書いた母を悪くいう」
「アーサーが生まれる前の話よ!! その頃は、赤の他人、それどころか、父さんを奪う酷い人だったんだから」
「今はどうですか?」
「今は、父さんの正妻だと思っているわ。アタシの母さんは、父さんの愛人よ」
「………」
 また、笑顔で無言になる皇族アーサー様。笑顔だけど、どんどんと怖い感じがしてくる。
 ふと、アーサー様の後ろに立つ筆頭魔法使いを見た。筆頭魔法使いは、冷たく、アタシたちを見下ろしていた。
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