男装の皇族姫

shishamo346

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外伝 辺境のど田舎の日常

婚約者が来る

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 貴族の学校には長期休暇というものが存在する。学校に休みなんかいらないだろう、と言われそうだが、教師側、生徒側の都合という話だ。よくわからないけど。
 学校に通っていないアーサーにとっては、長期休暇なんてどうだっていい。ただ、アーサーの義兄リブロがいつもよりいるなー、と思うだけである。
 食事の席で、リブロが、何やら、紙をアーサーの父ネロに差し出した。アーサーはというと、食事の席だってのに、仕事を持ち込んでいた。リブロが持ってきた紙に、げんなりとした表情を見せた。
「リブロ、お前、長期休暇中に、こんなに予定が入っているのか!!」
「はい、父上!! 子爵家のために、学校の友達と交流を深め、再び、母上を社交の場に立てるように、その場を作っています!!!」
「なんて親孝行な子なんだ!! アーサー、リブロが頑張っているんだ。ここでも、茶会ぐらいしたらどうだい」
「アーサーお義兄様は、お兄様と違って、お友達がいないのですから、ここで、お兄様を通して、顔を広げないと」
「そうだ!! 領地での茶会をしよう!!!」
 どうにか、領地で茶会をして、いい顔をしたいアーサーの父、義母、義兄、義妹。対するアーサーは、頭が痛い、みたいに頭を抱え込んだ。
「まさか、勝手に招待状なんか送っていませんよね」
「手渡しでは渡したが」
「キロン」
 アーサーの指示により、俺は妖精を使って、椅子から叩き落してやった。
「貴様、妖精憑きが人に危害を加えて、許されると思っているのか!?」
「神殿は、私とキロンの味方です。あなた方は一度、妖精憑きのお気に入りを虐待しました。何を言ったって、妖精の復讐、という報告がされるだけです。実際に、神殿に訴えに行ってみてください。その結果、義兄上は、神殿送りという不名誉を受けることとなります」
「っ!?」
 アーサーはより高い権威を振りかざせば、リブロは口答え出来ない。
「アーサー、なんて酷い子なんだよ!! そうやって、妖精の力を悪用してると、罰があたるよ!!」
「領主代行から聞いています。義母上、一度、妖精の復讐を受けて、顔、変形したとか。罰が当たったのは、誰でしょうか」
「このっ」
「義兄上、どこの誰に招待状を手渡ししたか、すぐにリストを作ってください。丁重に、謝罪の手紙を私の名前で出しておきます。義兄が跡継ぎの許可なくやったことで、申し訳ございません、と。泥は被ってあげます」
 アーサーの義母リサを黙らせ、アーサーは、さっさと席を立った。
「あ、義兄上、長期休暇中は、領地の手伝いですよ。お友達との約束は、全てお断りしてください」
「なんだと!?」
「私が成人して、爵位を受け継いだら、義母上と義兄上は絶縁です。義母上は平民リサに、義兄上は平民リブロになります。少しでも、平民としての仕事に馴れてください」
「長男の俺が跡継ぎだ!!」
「領地の借金を男爵に返済したら、です。頑張ってください」
「っ!!」
 まだ諦めないリブロをアーサーは冷たく突き放した。
 アーサーが席を立てば、俺も後についていく。アーサーが持っている書類の束を受け取り、ドアを開けて、と忙しく動いた。
 アーサーが食堂を出ると、アーサーの父親たちは、何やら大声で叫んでいた。ほとんどが、アーサーの悪口だ。それを背中に受けつつ、アーサーは溜息をついた。
「さっさと、あいつらをどうにかしたい」
「どうにかって」
「破滅させたい」
 俺が期待した言葉をアーサーは言わない。
 俺としては、アーサーの父親たちを殺してやりたい。孤立したアーサーを父親たちは、領地民まで使って、酷い事を一年もしたのだ。俺は、アーサーを体を使って守って、魔法で傷を癒して、としか出来なかった。アーサーの受けた心の傷は、生涯、癒えることはない。普段は、まともに見えても、実際は、気狂いを起こしているのだ。俺が側にいるから、アーサーはどうにか、まともに見えているだけだ。
 今日は書類仕事の日なので、アーサーは当主の執務室に入った。
「ちょ、アーサー」
「んっ」
 俺が入ると、アーサーはドアを閉めて、無理矢理、口づけをせがんできた。鍵までしっかりとかけるのだから、計画的だ。
 舌まで差し出して、アーサーは俺を見上げた。さっきまでは男の子の顔をしていたのに、この執務室に入ってからは、アーサーは女の顔になった。
「はいはい」
「あっ」
 俺は上から、アーサーに深く口づけしつつ、抱きしめた。互いに舌を絡めて、唾液を交換して、そうしていると、アーサーは腰くだけた。それを俺が支えた。
「アーサー、これから仕事だろう」
「だってぇ、リブロのせいで、腹が立ったんだ。なーにが社交だ。父上の血なんか、これっぽっちも流れていない、平民のくせに」
 アーサーは、リブロのことを嘲笑った。
 義母リサの連れ子であるリブロとエリザは、アーサーの父ネロの隠し子である。しかし、こっそりと神殿で親子鑑定をしてみれば、ネロとの血のつながりがなかったのだ。
 つまり、リサは、ネロと付き合いつつ、浮気をしていたということだ。
 この事実を知っているのは、俺とアーサー、親子鑑定をした神殿である。神殿は余程のことがない限り、秘匿するので、この事実は表に出ない。
 アーサーは、リブロとエリザが真っ赤な他人と知っていながら、家族のふりをしているのだ。それもこれも、復讐のためである。
 アーサーは母親亡き後、実権を握った父ネロによって、屋敷の外にある小屋に一年間、閉じ込められた。その時、まだ愛人であったリサと隠し子であったリブロとエリザに、散々なことをされたのだ。その頃は、まだ、アーサーは家族だと思っていた。仲良くしようと必死だった。アーサーは神と妖精、聖域の教えを骨の髄まで信じているいい子なんだ。だから、当然のようにしていた。
 だが、アーサーの父ネロ、当時愛人だったリサ、隠し子だったリブロとエリザは、アーサーを嫌った。アーサーから歩み寄っても、謂れのない事で鞭を打ち、領地民を使って嫌がらせをし、暴力をふるい、とアーサーを虐待した。
 アーサーは一年後には保護されたが、受けた仕打ちと裏切りを許していない。いつか復讐してやろう、と虎視眈々と狙っているのだ。
 もっと、違う方向に目を向けさせたい。だけど、アーサーはどうしても許せないのだ。
 だって、アーサーは悪くない。
 皆、アーサーを悪者にしたてあげた。だが、アーサーを保護した者たちは皆、いうのだ。アーサーは悪くない。悪いのは、別の誰かだ、と。
 悪くないというのに、反省もせず、また、アーサーを悪者にしようとする父たち。それが許せないアーサーは、こうやって、俺と二人っきりになると、感情を爆発させた。
「キロン、もっと口づけほしい。そうだ、今日こそは、キロンのこれ、私の口で気持ちよくしようよ」
 アーサーは蕩けた顔をして、俺にせがんだ。その先も欲しいと体をこすりつけてくる
「あ、アーサー、そういうのは」
「ダメ?」
「あ、いや、その」
 背徳感が強かった。だから、さらに俺は興奮した。下から笑顔で首を傾げるアーサー。それだけで、俺は果てそうだ。
「い、いや、俺は、アーサーを気持ちよくしたい」
「私は、キロンを気持ちよくしたい。一緒だね」
「じゃあ、一緒にしよう」
 俺が口づけで、アーサーの口を塞いで、ぐっとアーサーの体を持ち上げた。
 外では優等生なアーサーも、俺の前では、淫らで、淫蕩に溺れる、悪い女だ。俺だけのアーサーは、無防備にその身を晒して、俺の行為を喜んだ。





 ソファで余韻に浸っているアーサーの側に座って、俺は手紙の確認をした。使用人の半分は、アーサーの母方の実家である男爵家から派遣された者たちだ。だけど、半分はアーサーの父ネロたちに味方する、領地民なので、時々、書類が消えたり、手紙がなくなったりすることがある。
 だいたい、手紙は決まっている。アーサー宛の手紙は、文通相手からだ。あとは、子爵への手紙くらいだ。アーサーは子爵代理であるが、実権はアーサーが握っているので、子爵宛の手紙も、アーサーが閲覧するのだ。時々、ネロ宛の個人的な手紙があったりする。あんなに最低な父親であるが、やはり、貴族なんだな。
 今日の手紙は、アーサー宛のみだ。一つは、アーサーの文通相手からだ。そして、アーサーの立場を強固にするために、男爵家が勝手に決めた婚約者からの手紙があった。
「アーサー、ヘラからだ」
「えー、ヘラからー」
 面倒臭そうに受け取るアーサー。
「キロンとの余韻をもっと、感じていたいのに」
 アーサーは俺の手を頬釣りして、心底、イヤそうな顔をする。
「さっさと婚約解消すればいいだろう。それのほうが、俺は嬉しい」
 アーサーとヘラの婚約、一度は解消しよう、という話になったのだ。しかし、ヘラは婚約の継続を望み、アーサーは、ヘラがいうなら、と婚約はそのままにしたのだ。
 なのに、アーサー、俺と二人っきりの時は、ヘラのことを毛嫌いしている。ヘラの前では、いい顔してるんだけどな。
「今更、手紙なんか寄越して、何を考えているのやら」
 文通大好きなアーサーは、ヘラのこの今更な行為が許せないのだ。
 ヘラはアーサーを一度裏切った。ヘラにとっては、大した約束ではなかった。ただ、長期休暇に遊びに行く、という軽い約束だった。しかし、母親を亡くし、庇護を失ったアーサーにとっては、ヘラの約束は縋るものだった。そして、手紙一つで、ヘラはその約束を破ったのだ。
 そして、アーサーは、一年間、家族と領地民に虐待されたのだ。
 ヘラは約束を破ったことで、アーサーが苦境に立たされた事実に罪悪感を持ち、心を入れ替え、アーサーの婚約者として頑張った。
 アーサーは女であるが、爵位を受け継げるのが男だと法律で決められているため、男として育てられた。そうなると、婚約者は、男だけど、女と偽らないといけなくなるのだ。
 ヘラは、実際は男なのだが、その見た目から、女装して、アーサーの婚約者にあてがわれた。アーサーの母が生きていた頃は、ヘラ、嫌々、女装して、婚約者をしていたのだ。だが、アーサーが母親を失い、家族たちによって一年間の虐待を受け、そこから救い出されてから、ヘラは立派な婚約者を演じた。もう、いやいや、女装をしていない。話し方から身のこなしまで、完璧な女になっていた。
 ヘラは、将来、アーサーと結婚して、アーサーを支えるつもりだ。
 しかし、アーサーはヘラを許していない。いつか、アーサーはヘラを最悪な方法で捨てるつもりだ。それまでは、仲良しを演じて、だけど、俺と二人っきりの時は、ヘラを心底、嫌った。
 ヘラ、気の毒ではある。アーサーの家族たち、領地民たちとは違って、ヘラは反省し、やり直そうとしているのだ。しかし、たった一度の裏切りをアーサーは許せない。それどころか、憎悪している。
 心を入れ替え、ヘラが手紙を定期的に送ってきても、アーサーにとっては、今更なのだ。それ以前は、アーサーが一方的に手紙を送り、何かの折には贈り物を送り、としていた。それを全て、台無しにしたのが、ヘラだ。
 俺はアーサーのご機嫌をよくするために、膝に座らせて、後ろから抱きしめた。
「何が書いてあるんだ?」
 俺が魔法で綺麗に封を開けてやる。そうされると、アーサーは読むしかないのだ。
 不機嫌なまま、だけど、俺が抱きしめているから、仕方なく、アーサーはヘラからの手紙に目を通した。
「長期休暇中、領地の手伝いをすると書いてます」
「一週間くらい、泊まるのか?」
「だから、長期休暇全部使って、領地の手伝いをするって」
「………は?」
「何を世迷いごとを書いてるのやら。いいでしょう、受け入れてあげましょう。どうせ、三日で、泣きながら帰ることとなりますよ」
 アーサーは、手紙をぱんと叩いて、嘲笑った。






 長期休暇に入ってすぐ、本当に、ヘラがやってきた。ヘラの生家は騎士で身を立てる子爵家である。使用人が同伴することはあるが、今回は、ヘラ一人で、馬に乗ってやってきた。
「ヘラ、危ないですよ!!」
 さすがにアーサーは、ヘラを心配した。まさか、一人で来るとは思ってもいなかったからだ。
 ヘラは、軽やかに馬から下りて、心配して駆け寄るアーサーを抱きしめた。
「久しぶり、アーサー!! これくらい、どうってことないわ!!!」
「女一人で辺境に来るなんて、危ないことして。盗賊に襲われでもしたら、どうするのですか!?」
「殺せばいいだけよ」
 ヘラは、腰につけている剣を見せた。
 ヘラ、女としての事を完璧に身に着けているが、きちんと、騎士としての実力も身に着けているのだ。生家では、現役騎士の父親と、騎士見習いの兄がいる。毎日、ヘラは、父と兄に鍛えてもらっているのだろう。
「アーサー、まさか、ずっとここで、わたくしが来るのを待っていたのですか?」
「いえ、キロンがヘラの来訪を妖精を使って調べていました。ヘラが中央都市を越えた辺りから、キロンの妖精が監視していましたよ」
「あ、そ、そうなんだ」
「お前なぁ、危なかったぞ。盗賊ご一行がいたから、俺の妖精が痛めつけておいた。中央都市を越えて、辺境に近づくほど、治安が悪くなるから、帰りも気をつけるんだぞ」
「………」
 無事に到着したのが、運が良かったというだけではないことをわざと教えた。いくらヘラがそれなりの腕前を持っていても、まだ騎士見習い未満だ。人数でごり押しする盗賊ども相手では、まず負ける。
「お転婆なのは、ほどほどに。帰りは、神殿の馬車を借りましょう。フーリード様にお願いしておきますね」
 これまたいい笑顔でいうアーサー。男側としては当然の対応である。だけど、性別は逆転している。実際は男のヘラは素直に喜べない。きっと、アーサーを男として支えられるところを見せたかったんだろうな。
「ヘラ嬢、久しぶりだな。また、綺麗になって。アーサーには勿体ないな」
 普段は屋敷に引きこもっているアーサーの義兄リブロが、わざわざ、ヘラの前に出てきた。
 ヘラは、わざとアーサーと腕を組んで、笑顔を見せる。
「アーサーったら、また、体が引き締まって。それに比べて、リブロ、お前はぶくぶくとだらしない体をしているわね」
「が、学校に通っているから、鍛える暇がないだけだ!! アーサーはいいな。まだ学校に通う前だから、遊びたい放題だろう」
「一年前、父上が失敗して出来た借金がすごくて。借金を立て替えてくれたお祖父様から責められていますよ」
「金持ちのくせに、ケチだな!!」
「義兄上の祖父は立て替え、出来るのですか? 父方のほうは、私の祖父に借金のせいで爵位を売り払ったから、現在、療養と称して幽閉中ですよね。母方は、領主代行の平民。領主代行の給与は、我が家から出ているようなものです。とても、借金を立て替えなんて出来ないですよね。本当に、父上には困ったものです。なのに、義兄上は遊びたい、茶会をしたい、と金を使うことばかり言い出して。借金を減らすことを考えてください」
「っ!? お前が実権を握っているから、父上だって」
「父上が失敗したから、私が実権を握ったんです。お陰で、お祖父様から支援を受けられる。悔しかったら、義兄上の祖父母に泣きついてください。私だって、子どもらしく遊んでいたいですよ。ああ、羨ましい!! 義兄上は、呑気に学校通っていればいいんですから。で、成績はもちろん、素晴らしいのですよね。見せてください」
「父上と母上に渡した!!」
 そして、嫌味に耐えられなくて、リブロは逃げて行った。
 アーサーの嫌味の応酬を側で見聞きしたヘラは驚いた。
「あ、アーサー、その、怒ってる?」
「私は怒っているわけではありません。父上たち、静かに息をしていればいいのに、面倒なことをするし、黙っていると、つけあがるから、こうするしかないんです」
 アーサーは、うんざりと溜息をついた。
 ヘラは知らない。アーサーは無事、救出され、子爵家の実権を握ったが、アーサーの父親たちは、諦めず、逆らっているのだ。そこは、帝国の悪い部分が出てきた。
「ヘラ、いつもなら、本邸に宿泊なんですが、義母親子がいるので、別邸のほうに泊まってもらうこととなりました。この通り、見苦しいところを見せることになるので。別邸は、あまり整備されていませんが、キロンが魔法で綺麗にしました。別邸での世話は、男爵家の者が行います。顔をしっかりと覚えてください。それ以外の者には、衣服一つ、渡さないように」
「は、はい」
 ヘラ、思ったよりも大変なところに来てしまった、と今更、気づいた。
 これが、アーサーの日常の一部だ。まだまだ、ヘラはわかっていなかった。
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