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外伝 王都の休日
男爵家への訪問
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色々と土産を持って行けば、屋敷の前でアーサーの祖父ウラーノが杖をついて待っていた。
「遅いぞ!! 貴様、アーサーをどこに連れ込んでたんだ!!! まさか、いかがわしいところじゃないだろうな!?」
「お祖父様、手土産を買ってたんです。手ぶらではまずい、とキロンに言われて。すみません、王都の物ばかりで。次は、辺境の物を持ってきます」
「そんなの、手ぶらでいい!! ワシが辺境に行くから、無理するな!!! 貴様は、転移なんて、とんでもない方法で移動しおって。そんなことすると知れ渡ったら、悪用されるぞ!!」
そして、俺がウラーノに説教される。うん、早速、辺境の教皇フーリードに利用されたよ。
昔は、すーぐ手が出る男だったウラーノだが、今では、手よりも先に言葉で嗜めてくれて、良かったなー。一昔前は、すぐに殴られていたよ。アーサーでも、殴られたんだよなー。
アーサーはいつもの笑顔で、祖父ウラーノの向き合っていた。
「私が美味しいと思うものを買ってきました。お祖父様の口にあうかわかりませんが、後で、使用人に渡しておきますね」
「今すぐ食べよう」
「あ、は、はあ」
「アーサー、腹いっぱい、食べたばっかりだよ!!」
言われるままに、いい子の顔をするアーサーを俺が止めた。
「じいさん、さっき言っただろう!! アーサーが美味しい物だって。アーサーは、かたっぱしから食べて、確かめたから、腹いっぱいなんだ!!!」
「アーサーが美味しいというものだから、今すぐ食べて、感想を伝えてやるんじゃ!! 屋敷には、人がいっぱいじゃから、アーサーは見てるだけでいい!!!」
「そ、そうだけど」
俺は、ウラーノの後ろを見た。とても、残酷なことを言ってるような気がする。
俺とアーサーを屋敷の前で待っていたのは、ウラーノだけではない。アーサーの母マイアの兄弟姉妹から、兄嫁、兄嫁の子まで、アーサーを待っていたのだ。
だけど、アーサーが見ているのは、祖父ウラーノだけ。ウラーノの両隣、後ろにいる親族は見えていない。
あまりの事に、泣き出す者だって出てきた。母マイアの親族たちは、皆、アーサーのことを心の底から愛している。だけど、アーサーには、マイアの親族たちが認識出来ない。
アーサーは一度、壊れた。一年もの間、家族から、領地民から手酷い裏切りと虐待を受けて、気狂いとなったのだ。保護された時には、赤ん坊のように、幼児のようになっていた。もう二度と、アーサーは戻らないだろう、と誰もが諦めて、受け入れていた。むしろ、このままのほうが、アーサーは幸福だろう、と思ったのだ。
母方の親族の保護を受けていた半月、アーサーは、穏やかな日常を送っていた。厳しい跡継ぎ教育を受け、母マイアが亡くなる頃には、一人前にも、子爵代理の仕事までこなしていた。そんな日常を離れたアーサーは、女の子として、ただの子どもとして、初めて過ごした。毎日を笑顔で過ごすアーサーに、もう子爵家とは縁を切り、このまま、アーサーを女の子アーシャとして男爵家で責任を持って育てよう、と話は進んでいったのだ。
だが、神はアーサーの精神を無理矢理、過去へと引き戻すという祝福を与えたのだ。
アーサーはたった半月で、精神は元に戻り、再び、辺境の領地に戻ってしまった。
もちろん、男爵家は、すぐにアーサーを迎えに行った。だけど、アーサーには、保護された半月に出会った母マイアの親族が見えなくなっていた。それどころか、覚えてもいない。たぶん、親族の存在は、アーサーにかけた祝福を破壊してしまうからだろう。
アーサーは辺境に戻ってから、数年経ったが、親族たちを認識しなかった。
「お久しぶりです、ヘラは元気ですか?」
唯一、認識出来たのは、婚約者ヘラの母親だけだ。あんなにたくさんの親族たちの中に隠れるようにヘラの母親はいたというのに、アーサーは、笑顔で挨拶した。それには、ヘラの母親は、気持ち悪いものを感じて、引きつった笑顔を見せた。
「ええ、元気よ。ヘラも、舞踏会で会うのを楽しみにしているわ」
「そうですか。お祖父様、ヘラとお揃いの衣装を仕立てていただき、ありがとうございます。当日は、しっかりと、ヘラをエスコートします」
「服なんぞ、いくらだって作ってやる。次は、ドレスにするか」
「お祖父様、お戯れを。爵位を継ぐためには、私は男でないといけません。男はお古でいいですよ。それに、辺境のど田舎ですから、社交なんてしません。必要ないですよ」
笑顔でいうアーサー。それを聞いて、アーサーの母マイアの兄嫁は涙を流した。兄嫁は、アーサーのことをことあるごとに、引き取ろうとしていた。男爵家に保護された半月は、アーサーのことを我が子のように可愛がって、アーサーも兄嫁に懐いていた。
もう、アーサーには、あの頃の愛らしさは欠片ほどもない。立派な子爵家の跡継ぎとして、立派な口上を述べ、常に、作った笑顔を顔に貼り付けていた。
手土産を俺が適当に配っていると、マイアの兄嫁の末っ子アーレイがこっそりと話しかけてきた。
「キロン、アーシャを着替えさせて、観光に行ってこい」
「わざわざ、着替えるのか?」
「アーシャのための女物の服がある。着せてやってくれ」
「わかった」
アーレイが言いたい事を察した。
今回の王都行きで、舞踏会の衣装が必要になった。アーサーは、誰かのお古を着るつもりだったが、婚約者ヘラが、お揃いにしよう、と言い出したのだ。それで、わざわざ男爵家が金を出して、一度しか着ない衣装を作った。
表向きは、舞踏会用の衣装を作るため、裏では、アーサーにぴったりの女物の服をいくつか作って、着せたかったのだ。
作って、満足するつもりだったのだろう。アーサーは、王都の観光なんてするような子ではない。舞踏会が終わったら、すぐに辺境に帰ると、皆、わかっていた。
ところが、今回、俺の力で、一瞬で王都に到着してしまった。三日も、アーサーは何もやることがない。この機会に、と男爵家は考えたのだ。俺はその提案に乗った。
「アーサー、世話になってた時の部屋に行ってみよう」
「あの部屋は、そのままだ。行ってきなさい」
「は、はあ」
拒否する暇も与えないウラーノ。アーサーは、気持ち悪いものを感じながらも、俺の案内で、半月だけいた、アーシャのための部屋に行った。
部屋のドアを開けて、中に入った途端、アーサーは言葉もなく、立ち尽くした。
全てが女の子が好むように作られて、物も揃えられていた。この部屋を、アーサーの記憶の片隅に残っているだろう、と期待した。
「ここにいたなんて、嘘みたいですね」
苦笑するアーサー。懐かしいとか、そういうもの、欠片ほども感じていない。
それはそうだ。たった半月だ。気狂いとなって、赤ん坊のように、幼児のように過ごしていた。俺が離れると、半狂乱となっていたから、周囲なんて見ていない。生きている間、一番、よく見ていたのは、辺境の屋敷にあるアーサーの私室だ。
「アーサー、ほら、座って座って」
俺は、アーサーが一度も座らなかった、可愛らしい椅子に座らせた。あの半月で、アーサーがいたのは、ベッドの上だ。それ以外は、俺が抱いて移動するだけだった。
アーサー、歩いたことすらない。そりゃ、何も感じないよな。
アーサーは、部屋を物珍しそうに見回した。そこから、何か思い出そうとしているのだろうが、首を傾げるばかりだ。
「アーサー、どれがいい?」
アーサーの大きさにあわせて作られた女物の服がいっぱい並んでいた。それには、アーサーは驚いた。
「母のお古かな」
まさか、新しく作られたなんて、アーサーは思ってもいない。流行りの服だとしても、辺境で過ごすアーサーはわからない。
触っても、その服が新しいか古いかすら、アーサーはわからない。
物の良しあしも知らないアーサーは、女物の服を見ても、何も感じない。ただ、他人事のように見ているだけだ。
「これなんか、アーサーに似合いそうだ」
「もう、キロン、私は女の服なんか着ちゃダメなんだよ。いくら、うーん、バレないかも。きっと、女装してる、と言われるな」
アーサーは平らな胸に触って、落ち込んだ。
「アーサー、アーサー、ここには、辺境の奴らがいない!! アーサーを知ってる奴がいない今こそ、女の恰好をしよう!!!」
「私には似合わないよ。胸、ないし」
「アーサー、俺のために、可愛い女の子になって。俺は、アーシャと一緒に観光したい」
俺は、わざわざアーサーの前に跪き、甘い言葉をかける。見上げれば、アーサーは耳まで真っ赤にして、照れていた。可愛い。
「アーサー、俺のアーサー、どうか、お願い」
「で、でも、に、似合わないから」
「堂々と、俺の恋人として、隣りを歩いてよ」
「こ、恋人っ!!」
「そう、恋人。ネロたちが来るまで、俺の恋人になって」
「父上が来る、まで………」
「俺のただ一人はアーサーだよ!! それは、ずっと変わらない。ただ、アーサーの可愛い姿を見たい」
「か、かわいく、ないから………」
「可愛いよ!! 絶対!!! あ、これがいい」
男爵家に保護されていた時、アーシャは、これを好んで着ていた。流行に関係ない、昔からある服だ。何故か、アーシャはこれを気に入っていた。
「母上が、よく着ていたね」
アーサーは、苦笑して、俺が選んだ服を手にした。気狂いを起こしていても、アーサーは、亡くなった母を求めていた。
女の子の服を着て、短い髪をそれなりに整えて、髪飾りをつけて、とすれば、アーサーはアーシャになった。
「うーん、誰にも見せたくない」
妙な独占欲が出てきた。このまま、アーサーを閉じ込めたい。もう、子爵家も、領地も、どうだっていいだろう。
後ろから抱きしめて、鏡に映るアーサーを見た。アーサーのままだ。アーシャではない。外側はアーシャになったけど、内面から出てくる雰囲気はアーサーだ。
「変な感じ。私じゃないみたい」
「ちょっと整えただけだよ」
「女装してるみたい」
「普段から、男の恰好が見慣れてるから、そう思うだけだよ。似合う似合う!!」
「フーリード様には、女装してると思われるかな?」
「え、見せないよ。神殿の奴らなんかに、見せない!! アーサーは、俺のなんだから」
「そ、そうだけど、ほら、王都を歩いていたら、もしかしたら、フーリード様に見られてしまうかも」
「近づけさせないから、見られることなんてない。ほら、色々と見て回ろう」
「や、やっぱり、恥ずかしい」
女の恰好に馴れないのだ。アーサーは座ったまま、動かない。
仕方なく、俺はアーサーを抱き上げた。
「き、キロン、こら、下着が見えちゃうよ!!」
「そんな失敗はしない。俺が抱き上げて、王都回っちゃおう」
「それのほうが、恥ずかしいよ!!」
アーサーは、俺の胸を可愛らしく叩いた。やっぱり、女の子だ。痛くない。
「アーサー、アーサー、自信もって。可愛いよ」
「で、でも、キロンの隣りは、その、似合わない、かも」
「どうだっていい。アーサーの全ては俺のものだ。アーサーの隣りに立つのも、俺だけだ」
「うん、そうだね」
可愛らしく、頬を染めるアーサー。随分と落ち着いたようだから、俺はアーサーを腕から下ろした。
部屋を出れば、アーサーの祖父ウラーノが待ち構えていた。
「遅い!!」
「なんで、あんたがいるんだよ」
「ワシもついていく」
全てを台無しにするな、このジジイ。
やっとアーサーがその気になってくれたというのに、甘い空気がぶち壊しだよ。
そこに、使用人たちがやってきて、ウラーノの両脇をがっしりと拘束した。
「ウラーノ様、旦那様がお呼びですよ」
「ウラーノ様の決裁待ちの書類がいっぱいあるとか」
「さあ、行きましょうね」
「お前たち、そんなの、後回しで」
「お祖父様、いくら当主から退いたとはいえ、他の方に迷惑をかけてはいけませんよ。出来ることははやくやってあげないと、下の者たちを困らせることとなります」
「い、いや、そんな急ぐものでは」
「迅速が全ていいわけではありません。しかし、間違った時は、早く、対処出来ます。はやく見てあげてください」
立派な教育を受けたアーサーは、当然のことを言ったまで。その当然によって、ウラーノはがっくりと力尽き、使用人たちに引きずられ、去っていった。
「あのじいさんには、何か土産買ってきてやろう」
「そうだね。それに、この恰好で、神殿に戻るわけにはいかないし。笑われちゃうよ」
自己評価が低すぎるアーサー。本当に、似合っているというのに。
アーサーのために作られた服は、アーサーにぴったりだ。こうして見ると、確かに、アーサーは女の子だ。
服に影響を受けているのだろう。アーサーは恥ずかしそうに俯いているが、それが、可愛らしい。
「アーサー、俺から離れないように。あ、そうだ。この恰好の時は、アーシャと呼ぼう。アーシャ、ほら、返事して」
「なんだか、変な感じ」
呼ばれ馴れていないから、アーサーはすぐに冷静になる。
男爵家に保護されている半月は、アーシャと呼ばれていたが、アーサーは忘れてしまっている。アーシャと呼ばれていた記憶は、亡き母マイアが気狂いとなった時である。その時でも、俺はアーサーと呼んでいた。
だから、アーサーは俺がアーシャと呼ぶのは、違和感しかないのだろう。神の祝福は、気狂いの頃のアーサーの経験まで消してしまっていた。
ぞっとする。押し売りのような神からの祝福は、誰も幸せにしていない。
屋敷を出る時に、マイアの兄嫁の子アーレイが話しかけてきた。もちろん、アーサーはアーレイのこと、見えてもいないし、声も聞こえていない。
「アーシャ、外で待ってて。呼ばれてる」
「わかった」
もう、アーシャと呼んでも、アーサーは普通に返事をする。偽名として、割り切っているのだろう。それどころか、お忍びみたいで、楽しんでいるのだ。
屋敷の外に出れば、身だしなみを無意味に整えるアーサーが可愛い。
「何か用か?」
「母上が、せっかくなら、アーサーの父親たちが来るまで、あの部屋で泊まったらどうか、と言ってた。前みたいに、あの部屋で食事をとって、寝るだけでいい」
アーサーの過ごしやすい方に、という心遣いだ。たった半月、この屋敷で世話になっただけだというのに、男爵家の者たちは、アーサーに優しい。
「アーサーに聞いてみるけど、たぶん、無理だろう」
「やっぱり、気持ち悪くなったりするのか?」
アーサーに無理矢理、俺の力で思い出させようとしたことがあったんだ。その時、アーサーは、頭を抱えて苦しんだ。結局、諦めるしかなかった。
神の祝福が、アーサーにどういう影響を与えているのか、わからない。男爵家の屋敷にいることは、アーサーの負担になると、アーレイは思ったのだろう。
「うーん、そういうんじゃないんだな。ほら、じいさんがいるから」
もっと単純な話だ。
「お祖父様がいると、まずいのか?」
「アーサー、じいさんのこと、嫌いだから」
「………」
そう、アーサーは、祖父ウラーノのことが大嫌いだ。憎悪しているといっていいほど、嫌っている。
アーサーは神の祝福によっていろいろと捻じ曲げられてしまっているから、ウラーノの言葉が歪んで聞こえているのだ。
ウラーノが、心をこめて訴えたって、アーサーには、母マイアが生きていた頃にウラーノに散々言われた言葉に聞こえている。
「あのクソジジイめ」
「そういうな。それが、あのじいさんが受ける天罰だ。だから、あのじいさんだけ、アーサーが認識出来るようにしたのかもな」
神は、ウラーノに、取返しのつかないことをした、ということをアーサーを通して、教えているのかもしれない。
「アーサーには、聞くだけ聞いてみるよ。期待するなよ」
「アーシャが気楽に過ごせれば、それでいい。行ってこい。あまり、ここにいると、お祖父様が追いかけていくぞ」
「わかった」
きっと、物凄い速さで、ウラーノは処理しているのだろう。俺は慌てて、アーサーの元に向かった。
「遅いぞ!! 貴様、アーサーをどこに連れ込んでたんだ!!! まさか、いかがわしいところじゃないだろうな!?」
「お祖父様、手土産を買ってたんです。手ぶらではまずい、とキロンに言われて。すみません、王都の物ばかりで。次は、辺境の物を持ってきます」
「そんなの、手ぶらでいい!! ワシが辺境に行くから、無理するな!!! 貴様は、転移なんて、とんでもない方法で移動しおって。そんなことすると知れ渡ったら、悪用されるぞ!!」
そして、俺がウラーノに説教される。うん、早速、辺境の教皇フーリードに利用されたよ。
昔は、すーぐ手が出る男だったウラーノだが、今では、手よりも先に言葉で嗜めてくれて、良かったなー。一昔前は、すぐに殴られていたよ。アーサーでも、殴られたんだよなー。
アーサーはいつもの笑顔で、祖父ウラーノの向き合っていた。
「私が美味しいと思うものを買ってきました。お祖父様の口にあうかわかりませんが、後で、使用人に渡しておきますね」
「今すぐ食べよう」
「あ、は、はあ」
「アーサー、腹いっぱい、食べたばっかりだよ!!」
言われるままに、いい子の顔をするアーサーを俺が止めた。
「じいさん、さっき言っただろう!! アーサーが美味しい物だって。アーサーは、かたっぱしから食べて、確かめたから、腹いっぱいなんだ!!!」
「アーサーが美味しいというものだから、今すぐ食べて、感想を伝えてやるんじゃ!! 屋敷には、人がいっぱいじゃから、アーサーは見てるだけでいい!!!」
「そ、そうだけど」
俺は、ウラーノの後ろを見た。とても、残酷なことを言ってるような気がする。
俺とアーサーを屋敷の前で待っていたのは、ウラーノだけではない。アーサーの母マイアの兄弟姉妹から、兄嫁、兄嫁の子まで、アーサーを待っていたのだ。
だけど、アーサーが見ているのは、祖父ウラーノだけ。ウラーノの両隣、後ろにいる親族は見えていない。
あまりの事に、泣き出す者だって出てきた。母マイアの親族たちは、皆、アーサーのことを心の底から愛している。だけど、アーサーには、マイアの親族たちが認識出来ない。
アーサーは一度、壊れた。一年もの間、家族から、領地民から手酷い裏切りと虐待を受けて、気狂いとなったのだ。保護された時には、赤ん坊のように、幼児のようになっていた。もう二度と、アーサーは戻らないだろう、と誰もが諦めて、受け入れていた。むしろ、このままのほうが、アーサーは幸福だろう、と思ったのだ。
母方の親族の保護を受けていた半月、アーサーは、穏やかな日常を送っていた。厳しい跡継ぎ教育を受け、母マイアが亡くなる頃には、一人前にも、子爵代理の仕事までこなしていた。そんな日常を離れたアーサーは、女の子として、ただの子どもとして、初めて過ごした。毎日を笑顔で過ごすアーサーに、もう子爵家とは縁を切り、このまま、アーサーを女の子アーシャとして男爵家で責任を持って育てよう、と話は進んでいったのだ。
だが、神はアーサーの精神を無理矢理、過去へと引き戻すという祝福を与えたのだ。
アーサーはたった半月で、精神は元に戻り、再び、辺境の領地に戻ってしまった。
もちろん、男爵家は、すぐにアーサーを迎えに行った。だけど、アーサーには、保護された半月に出会った母マイアの親族が見えなくなっていた。それどころか、覚えてもいない。たぶん、親族の存在は、アーサーにかけた祝福を破壊してしまうからだろう。
アーサーは辺境に戻ってから、数年経ったが、親族たちを認識しなかった。
「お久しぶりです、ヘラは元気ですか?」
唯一、認識出来たのは、婚約者ヘラの母親だけだ。あんなにたくさんの親族たちの中に隠れるようにヘラの母親はいたというのに、アーサーは、笑顔で挨拶した。それには、ヘラの母親は、気持ち悪いものを感じて、引きつった笑顔を見せた。
「ええ、元気よ。ヘラも、舞踏会で会うのを楽しみにしているわ」
「そうですか。お祖父様、ヘラとお揃いの衣装を仕立てていただき、ありがとうございます。当日は、しっかりと、ヘラをエスコートします」
「服なんぞ、いくらだって作ってやる。次は、ドレスにするか」
「お祖父様、お戯れを。爵位を継ぐためには、私は男でないといけません。男はお古でいいですよ。それに、辺境のど田舎ですから、社交なんてしません。必要ないですよ」
笑顔でいうアーサー。それを聞いて、アーサーの母マイアの兄嫁は涙を流した。兄嫁は、アーサーのことをことあるごとに、引き取ろうとしていた。男爵家に保護された半月は、アーサーのことを我が子のように可愛がって、アーサーも兄嫁に懐いていた。
もう、アーサーには、あの頃の愛らしさは欠片ほどもない。立派な子爵家の跡継ぎとして、立派な口上を述べ、常に、作った笑顔を顔に貼り付けていた。
手土産を俺が適当に配っていると、マイアの兄嫁の末っ子アーレイがこっそりと話しかけてきた。
「キロン、アーシャを着替えさせて、観光に行ってこい」
「わざわざ、着替えるのか?」
「アーシャのための女物の服がある。着せてやってくれ」
「わかった」
アーレイが言いたい事を察した。
今回の王都行きで、舞踏会の衣装が必要になった。アーサーは、誰かのお古を着るつもりだったが、婚約者ヘラが、お揃いにしよう、と言い出したのだ。それで、わざわざ男爵家が金を出して、一度しか着ない衣装を作った。
表向きは、舞踏会用の衣装を作るため、裏では、アーサーにぴったりの女物の服をいくつか作って、着せたかったのだ。
作って、満足するつもりだったのだろう。アーサーは、王都の観光なんてするような子ではない。舞踏会が終わったら、すぐに辺境に帰ると、皆、わかっていた。
ところが、今回、俺の力で、一瞬で王都に到着してしまった。三日も、アーサーは何もやることがない。この機会に、と男爵家は考えたのだ。俺はその提案に乗った。
「アーサー、世話になってた時の部屋に行ってみよう」
「あの部屋は、そのままだ。行ってきなさい」
「は、はあ」
拒否する暇も与えないウラーノ。アーサーは、気持ち悪いものを感じながらも、俺の案内で、半月だけいた、アーシャのための部屋に行った。
部屋のドアを開けて、中に入った途端、アーサーは言葉もなく、立ち尽くした。
全てが女の子が好むように作られて、物も揃えられていた。この部屋を、アーサーの記憶の片隅に残っているだろう、と期待した。
「ここにいたなんて、嘘みたいですね」
苦笑するアーサー。懐かしいとか、そういうもの、欠片ほども感じていない。
それはそうだ。たった半月だ。気狂いとなって、赤ん坊のように、幼児のように過ごしていた。俺が離れると、半狂乱となっていたから、周囲なんて見ていない。生きている間、一番、よく見ていたのは、辺境の屋敷にあるアーサーの私室だ。
「アーサー、ほら、座って座って」
俺は、アーサーが一度も座らなかった、可愛らしい椅子に座らせた。あの半月で、アーサーがいたのは、ベッドの上だ。それ以外は、俺が抱いて移動するだけだった。
アーサー、歩いたことすらない。そりゃ、何も感じないよな。
アーサーは、部屋を物珍しそうに見回した。そこから、何か思い出そうとしているのだろうが、首を傾げるばかりだ。
「アーサー、どれがいい?」
アーサーの大きさにあわせて作られた女物の服がいっぱい並んでいた。それには、アーサーは驚いた。
「母のお古かな」
まさか、新しく作られたなんて、アーサーは思ってもいない。流行りの服だとしても、辺境で過ごすアーサーはわからない。
触っても、その服が新しいか古いかすら、アーサーはわからない。
物の良しあしも知らないアーサーは、女物の服を見ても、何も感じない。ただ、他人事のように見ているだけだ。
「これなんか、アーサーに似合いそうだ」
「もう、キロン、私は女の服なんか着ちゃダメなんだよ。いくら、うーん、バレないかも。きっと、女装してる、と言われるな」
アーサーは平らな胸に触って、落ち込んだ。
「アーサー、アーサー、ここには、辺境の奴らがいない!! アーサーを知ってる奴がいない今こそ、女の恰好をしよう!!!」
「私には似合わないよ。胸、ないし」
「アーサー、俺のために、可愛い女の子になって。俺は、アーシャと一緒に観光したい」
俺は、わざわざアーサーの前に跪き、甘い言葉をかける。見上げれば、アーサーは耳まで真っ赤にして、照れていた。可愛い。
「アーサー、俺のアーサー、どうか、お願い」
「で、でも、に、似合わないから」
「堂々と、俺の恋人として、隣りを歩いてよ」
「こ、恋人っ!!」
「そう、恋人。ネロたちが来るまで、俺の恋人になって」
「父上が来る、まで………」
「俺のただ一人はアーサーだよ!! それは、ずっと変わらない。ただ、アーサーの可愛い姿を見たい」
「か、かわいく、ないから………」
「可愛いよ!! 絶対!!! あ、これがいい」
男爵家に保護されていた時、アーシャは、これを好んで着ていた。流行に関係ない、昔からある服だ。何故か、アーシャはこれを気に入っていた。
「母上が、よく着ていたね」
アーサーは、苦笑して、俺が選んだ服を手にした。気狂いを起こしていても、アーサーは、亡くなった母を求めていた。
女の子の服を着て、短い髪をそれなりに整えて、髪飾りをつけて、とすれば、アーサーはアーシャになった。
「うーん、誰にも見せたくない」
妙な独占欲が出てきた。このまま、アーサーを閉じ込めたい。もう、子爵家も、領地も、どうだっていいだろう。
後ろから抱きしめて、鏡に映るアーサーを見た。アーサーのままだ。アーシャではない。外側はアーシャになったけど、内面から出てくる雰囲気はアーサーだ。
「変な感じ。私じゃないみたい」
「ちょっと整えただけだよ」
「女装してるみたい」
「普段から、男の恰好が見慣れてるから、そう思うだけだよ。似合う似合う!!」
「フーリード様には、女装してると思われるかな?」
「え、見せないよ。神殿の奴らなんかに、見せない!! アーサーは、俺のなんだから」
「そ、そうだけど、ほら、王都を歩いていたら、もしかしたら、フーリード様に見られてしまうかも」
「近づけさせないから、見られることなんてない。ほら、色々と見て回ろう」
「や、やっぱり、恥ずかしい」
女の恰好に馴れないのだ。アーサーは座ったまま、動かない。
仕方なく、俺はアーサーを抱き上げた。
「き、キロン、こら、下着が見えちゃうよ!!」
「そんな失敗はしない。俺が抱き上げて、王都回っちゃおう」
「それのほうが、恥ずかしいよ!!」
アーサーは、俺の胸を可愛らしく叩いた。やっぱり、女の子だ。痛くない。
「アーサー、アーサー、自信もって。可愛いよ」
「で、でも、キロンの隣りは、その、似合わない、かも」
「どうだっていい。アーサーの全ては俺のものだ。アーサーの隣りに立つのも、俺だけだ」
「うん、そうだね」
可愛らしく、頬を染めるアーサー。随分と落ち着いたようだから、俺はアーサーを腕から下ろした。
部屋を出れば、アーサーの祖父ウラーノが待ち構えていた。
「遅い!!」
「なんで、あんたがいるんだよ」
「ワシもついていく」
全てを台無しにするな、このジジイ。
やっとアーサーがその気になってくれたというのに、甘い空気がぶち壊しだよ。
そこに、使用人たちがやってきて、ウラーノの両脇をがっしりと拘束した。
「ウラーノ様、旦那様がお呼びですよ」
「ウラーノ様の決裁待ちの書類がいっぱいあるとか」
「さあ、行きましょうね」
「お前たち、そんなの、後回しで」
「お祖父様、いくら当主から退いたとはいえ、他の方に迷惑をかけてはいけませんよ。出来ることははやくやってあげないと、下の者たちを困らせることとなります」
「い、いや、そんな急ぐものでは」
「迅速が全ていいわけではありません。しかし、間違った時は、早く、対処出来ます。はやく見てあげてください」
立派な教育を受けたアーサーは、当然のことを言ったまで。その当然によって、ウラーノはがっくりと力尽き、使用人たちに引きずられ、去っていった。
「あのじいさんには、何か土産買ってきてやろう」
「そうだね。それに、この恰好で、神殿に戻るわけにはいかないし。笑われちゃうよ」
自己評価が低すぎるアーサー。本当に、似合っているというのに。
アーサーのために作られた服は、アーサーにぴったりだ。こうして見ると、確かに、アーサーは女の子だ。
服に影響を受けているのだろう。アーサーは恥ずかしそうに俯いているが、それが、可愛らしい。
「アーサー、俺から離れないように。あ、そうだ。この恰好の時は、アーシャと呼ぼう。アーシャ、ほら、返事して」
「なんだか、変な感じ」
呼ばれ馴れていないから、アーサーはすぐに冷静になる。
男爵家に保護されている半月は、アーシャと呼ばれていたが、アーサーは忘れてしまっている。アーシャと呼ばれていた記憶は、亡き母マイアが気狂いとなった時である。その時でも、俺はアーサーと呼んでいた。
だから、アーサーは俺がアーシャと呼ぶのは、違和感しかないのだろう。神の祝福は、気狂いの頃のアーサーの経験まで消してしまっていた。
ぞっとする。押し売りのような神からの祝福は、誰も幸せにしていない。
屋敷を出る時に、マイアの兄嫁の子アーレイが話しかけてきた。もちろん、アーサーはアーレイのこと、見えてもいないし、声も聞こえていない。
「アーシャ、外で待ってて。呼ばれてる」
「わかった」
もう、アーシャと呼んでも、アーサーは普通に返事をする。偽名として、割り切っているのだろう。それどころか、お忍びみたいで、楽しんでいるのだ。
屋敷の外に出れば、身だしなみを無意味に整えるアーサーが可愛い。
「何か用か?」
「母上が、せっかくなら、アーサーの父親たちが来るまで、あの部屋で泊まったらどうか、と言ってた。前みたいに、あの部屋で食事をとって、寝るだけでいい」
アーサーの過ごしやすい方に、という心遣いだ。たった半月、この屋敷で世話になっただけだというのに、男爵家の者たちは、アーサーに優しい。
「アーサーに聞いてみるけど、たぶん、無理だろう」
「やっぱり、気持ち悪くなったりするのか?」
アーサーに無理矢理、俺の力で思い出させようとしたことがあったんだ。その時、アーサーは、頭を抱えて苦しんだ。結局、諦めるしかなかった。
神の祝福が、アーサーにどういう影響を与えているのか、わからない。男爵家の屋敷にいることは、アーサーの負担になると、アーレイは思ったのだろう。
「うーん、そういうんじゃないんだな。ほら、じいさんがいるから」
もっと単純な話だ。
「お祖父様がいると、まずいのか?」
「アーサー、じいさんのこと、嫌いだから」
「………」
そう、アーサーは、祖父ウラーノのことが大嫌いだ。憎悪しているといっていいほど、嫌っている。
アーサーは神の祝福によっていろいろと捻じ曲げられてしまっているから、ウラーノの言葉が歪んで聞こえているのだ。
ウラーノが、心をこめて訴えたって、アーサーには、母マイアが生きていた頃にウラーノに散々言われた言葉に聞こえている。
「あのクソジジイめ」
「そういうな。それが、あのじいさんが受ける天罰だ。だから、あのじいさんだけ、アーサーが認識出来るようにしたのかもな」
神は、ウラーノに、取返しのつかないことをした、ということをアーサーを通して、教えているのかもしれない。
「アーサーには、聞くだけ聞いてみるよ。期待するなよ」
「アーシャが気楽に過ごせれば、それでいい。行ってこい。あまり、ここにいると、お祖父様が追いかけていくぞ」
「わかった」
きっと、物凄い速さで、ウラーノは処理しているのだろう。俺は慌てて、アーサーの元に向かった。
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