妖精の支配者

shishamo346

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妖精の目を持つ男

誘拐途中の令嬢

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 俺は王都の貧民街生まれ、王都の貧民街育ちだ。物心つく前から、二つ上の兄に育てられたという記憶が強い。だから、兄のことが大好きだった。ただ、ちょっと大好きすぎて、俺は立派な大人になってから、やらかした。
 俺の上には、兄二人、姉一人がいる。下には妹一人だ。この妹が、俺の大好きな兄に可愛がられていた。それに嫉妬して、俺はいつも、妹と大げんかだ。手はあげないが、兄を間に取りあいである。
 それも、大人になれば、普通ならば、離れるものだ。だが、俺は兄のことが大好きすぎた。兄は俺のことをバカな弟として可愛がってくれた。だけど、俺は兄のことを兄以上に愛していた。
 だから、邪魔するもの全てを排除した。俺にとって一番の邪魔は、長兄だ。長兄として、兄弟姉妹のことを随分と気にかけ、体を張っていたが、それが俺には邪魔だった。
 そして、長兄を殺しかけた。運よく、長兄は助かったが、俺がやらかしたことなので、長兄もとうとう、俺を見限った。
「お前を傍に置いて、監視したかったが、もう、俺では無理だ」
「すみません!!」
「そういう所、あいつにそっくりだよ!! 感情に飲まれると手がつけられない。お前を傍に置いて、どうにか制御しようと考えた俺が間違っていた」
「ごめんなさい!!」
「王都の貧民街から出ていけ。もう、その大きな形なんだから、それなりのことが出来るだろう。後ろ暗い仕事だって、いっぱい、手伝わせたんだ」
「ありがとうございました!!」
「過去形!!」
 もう、俺は生まれ育った王都の貧民街を出ていくつもりだった。散々なことをしたんだ。ここにいるわけにはいかない。
 まず、王都の貧民街にいるから、いつまでも大好きな兄離れが出来ないのだ。
 俺はさっさと長兄が暮らす建物から出て行った。大昔、小国だった名残の建物は、様々な仕掛けが施されているという。建物の持ち主の意思で、出入りすらも制御出来るとか。
 試しに、俺はまた、建物に入ってみた。うわ、入れるよ。あの長兄、本当に身内に甘すぎだよ!!
 俺はドン引きしながら、さっさと建物から離れた。
「出てってしまうのか!?」
 そして、長兄の手勢が俺を追いかけてくる。
「腕っぷしからいったら、あんたのほうが支配者にふさわしいというのに」
「そういうお前らは、別の奴に支配者になってほしいんだろう? 俺を利用するな」
「………」
 こいつらが支配者として望んでいるのは、俺の大好きな兄だ。長兄ではない。俺が兄に強く執着しているから、それを利用して、どうにか王都の貧民街に連れ戻そうとしているのだ。
 いくら俺は頭は残念といえども、それくらいわかる。利用されているとわかっていて、それに従うつもりはない。
「お前ら、兄貴のこと、よろしくな」
 ちょっと物足りないだろうが、長兄だって、出来る男なんだ。
 俺が残ることは、内部分裂を起こすこととなる。実際、俺の大好きな兄が王都の貧民街に居た時は、内部抗争が激しかった。あの兄は、邪魔をする勢力をあらゆる手段を使って、一掃したのだ。そうして、残ったのが、兄を慕う、実力のある戦力だ。
 俺がいれば、内部分裂は必至だ。せっかく、王都の貧民街は落ち着いたのだ。俺がいることは、この平穏を崩すこととなる。
「じゃあな」
 だから、俺は生涯、王都の貧民街に戻らないと決めていた。






 帝国はでかくて広い。歩いて旅をしていれば、それなりの年月を消費する。あちこちの街に行っては、その日暮らしをして、という生活をしていた。金は、なんとかなった。俺の大好きな兄が、どういう方法をとってか、俺のとこに金を送ってきた。気づいたら、金があるんだ。だが、俺はそれなりの仕事をして、それでも足りない時に、兄が送ってくれた金を少し使わせてもらった。
 そういう生活をしていると、どうしても、貧民街で身をひそめることとなる。
 その日も、貧民街の路地裏で昼寝をしていた。
「離して!!」
「暴れるな!!」
「おい、口の拘束が取れたぞ!!」
「んんーーーーー!!」
 貧民街であれば、よくある話だ。誘拐されたんだな。どこかに売られるか、身代金を要求するか、どちらかだ。
 ちょっと興味があったから、俺は路地裏から覗き込んだ。
「あー、あれはヤバい」
 誘拐されたお嬢さんの身なりが、明らかに貴族だ。バカだな。貴族といってもぴんきりだが、あのお嬢さんは、かなり上の身分だろう。着ている服が見るからに流行に沿ったものだ。そういうものが普通に着られるようなお嬢さんは、有力者だ。
 どうしようかなー、と悩んだが、結局、助けることにした。
「おいおい、そのお嬢さんをどこに連れて行くつもりだ?」
 人さらい三人の前に俺は立った。
 お互い、こういってはなんだが、貧民の恰好だ。だから、最低最悪である。だが、人数でいえば、人さらい三人のほうが勝てるように見えるのだろう。
 俺はというと、鍛えているのだが、ほら、効率よく鍛えられていたから、無駄な筋肉をつけない。筋肉ばっかりつけると柔軟性がなくなる、というので、技術も押し込まれたのだ。お陰で、見るからに、俺は細身だ。
 あと、俺は若くないんだよな。目の前の人さらい三人は見るからに若者だ。俺はもうおじさんからの年齢なのが、見てわかる。
 だから、人さらい三人は俺を袋叩きするつもりで、お嬢さんを一度、地面に置いた。
 お嬢さんは両手両足を縛られ、口まで布で封じられ、とされながら、暴れて、俺を物言いたげに見ていた。何か言ってるけど、布が邪魔で、何言ってるか分からん。
 俺は愛剣を鞘に収めたまま構えた。人さらい三人は鞘から抜き放った剣をかまえて、俺に向かってきた。
 三方向から同時にやってくるそいつらの攻撃を避けるついでに、剣を振り下ろされる先を上手に操作して、味方同士に傷がつくようにしてやる。
「お前、なにしやがる!!」
「こいつが避けたから!!」
「いってぇ」
 運悪く腕を怪我した奴を俺は容赦なく殴って気絶させた。
 そうして、同じようなことを繰り返して、三人の人さらいを地面に叩きのめした。
「剣の持ち方がなってない。もっと素振りしろ」
 聞こえてないとわかっているが、言わずにはいられない。腕っぷし、大したことがないな。
 俺は持っていた縄で三人の人さらいを拘束してから、お嬢さんの両手両足、ついでに口まで自由にしてやる。
「あー、服、汚れちまったなー。ま、命があるだけ、ましだと思えよ」
「あ、ありがとうございます!」
 何故か、お嬢さん、俺の手を両手で握ってお礼を言ってくる。育ちがいいのか、それとも、親の教育がしっかりしているのか、俺みたいな怪しい大人にお礼がいえるとは、すごいな。
 ただ、ちょっと妙な感じがする。お嬢さん、目をきらっきらさせて、俺を見上げてくるのだ。
「あ、うん、たまたまだから。だから、離して!!」
「イヤです!!」
 俺の手を離さないお嬢さん。それどころか、俺の腕にしがみついてくる。
「ちょっと、お嬢さん、離れて。こういうこと、嫁入り前の娘さんがすることじゃないよ!! 間違って、見られたら、大変なことになっちゃうよ!!!」
「離しません!!」
 ちょっと力をこめて触れたら壊れそうなほど柔らかくて華奢なお嬢さんだ。俺は口でどうにか離れるようにお願いするが、聞いちゃいない。どうして!?
 そうこうしていると、お嬢さんを助けにやってきただろう私設の騎士数人がやってきた。
「貴様、お嬢様から離れろ!!」
「わたくし、この方と結婚します!!」
「お嬢様、まさか、この男に無体なことをされて」
「無実だーーーーー!!」
 俺が叫んでも、騎士たちは聞いちゃいない。俺に四方八方から剣を突きつけてくる。あ、俺、お尋ね者にされちゃうかも。
「おい、離れろ」
「いやです!! お前たち、この方に剣を突きつけるなんて、無礼ですよ。この方は、わたくしの夫となる方ですよ!!!」
「ならねぇーよ!!」
「貴様、お嬢様のどこに不満があるというのだ!?」
「それ以前に、知らないガキだよ!!」
「お嬢様をそこら辺の子どもと一緒にするとは」
 何を言っても、騎士たちは俺への殺気とかは納めてくれない。それどころか、どんどんと俺は追い詰められている。
 どうしてこうなったんだ? 俺、ただ、親切に助けただけなのに。
 路地の隅っこに転がした人さらい三人を見れば、仲間らしき奴らが回収しているところだった。
「おい、そこにいる奴らが、お嬢さんを誘拐したんだぞ!!」
「黙れ!!」
「俺じゃない!! 俺は助けただけなのに」
「どうせ、助けたふりして、純真無垢なお嬢様を籠絡したんだろう。なんて卑劣な男だ」
「信じてぇ!!」
 俺が騎士たちとやりあっている間に、人さらいたちは、そのまま路地裏へと消えていった。おいおい、大事な情報源を逃していいのかよ、こいつら!!
 俺が窮地に陥っているというのに、お嬢さんは俺にべったりくっついたままである。
「もう、剣を下ろしなさい。どちらにしても、この男を連れて行けばわかることです。さあ、一緒に行きましょう」
 獲物を狙う目で俺を見上げるお嬢さん。こいつ、頭の回転が素晴らしくいいな。
 俺は逃げるのは良くない、と感じて、仕方なく、武器を差し出して、投降した。





 連れて行かれた先は、なかなかの豪邸である。まず、俺はこの屋敷に入ることは一生ない、と思っていた。実際、そんなつもりはないのだ。
 屋敷に入れば、きっと、そのまま地下牢だろう、なんて俺は考えていた。このお嬢さんが離れてくれれば、俺一人なら、簡単に逃げられるのだ。貧民育ちだから、簡単だ。
 だが、このお嬢さんが離れてくれないのだ。
「お嬢様、汚れた服を取り替えましょう!!」
「そう言って、この方を地下牢に閉じ込める気でしょう。恩人なんですよ」
「で、ですが、この男は、どう見ても」
 使用人たちは俺を頭の先から足のつま先まで見て、言葉を濁す。
 そりゃそうだ。どう見たって、俺は貧民だ。ここにいる使用人たちは、それなりの教育を受けた、立派な家柄だろう。貧民はいないな、たぶん。
 俺は、どうにか小娘を離そうと頭を押した。
「おい、俺だって、たまには、雨風のないトコで休みたいんだ。離れろ」
「だったら、ご一緒します」
「しなくていい!! 俺は側に人がいると、寝られないタチなんだよ。一歩間違えると、お前が死ぬぞ」
「やはり、貴様!!」
「そういう育ちなんだよ!!」
 すーぐ、騎士は剣抜き放つよ。やめてぇー。
 貧民ということもあるが、そういう育ち方をしているから、俺は特定の人を側に置いてしか、安眠出来ない。こんな小娘を側に置いたら、安眠なんて不可能だ。
 しばらくお嬢さんの相手をして、力加減もわかってきたので、俺は上手にお嬢さんを俺から離した。
「もう、恥ずかしがらなくても」
「してねぇよ!! 大人しく、親のいうこと聞いてろ。それが、貴族の女の役割ってやつだろう」
「そんな大人しい女でしたら、誘拐なんかされません!!」
「反省しろよ!!」
 このお嬢さん、とんでもない奴なんだよ。
 誘拐、これが初めてではない。ともかく、お嬢さんは勝手に動くのだ。護衛の騎士を複数つけているというのに、お嬢さんはそんな奴らを撒いて、そして、運が悪いと誘拐である。
 今日も同じことの繰り返しだ。お嬢さんに巻かれちゃう騎士どもって、どうなんだろうな。
「サリー、我儘をいうんじゃない」
 そこに、明らかに屋敷の主らしい男が割って入ってきた。
「お父様!!」
 お嬢さんは、その男に抱きついた。そうか、親子かー。見た目はこれっぽっちも似てないがな。
 娘には優しくて甘い父親なんだろう。しかし、俺を見る時の目はどこか鋭い。こういう目が出来る奴は、裏では怖いことをやってるんだろうなー。こわっ。
 俺は降参とばかりに、両手をあげた。逆らってもいいことなんてない。
 お嬢さんサリーの父親は、俺を値踏みしつつ、サリーを離した。
「サリー、また、護衛を巻いたというじゃないか。いけない子だ」
「だって、猫がいたの!! こっちにおいで、と呼ばれたの!!!」
「そういうのはついて行ってはいけない、と教えただろう」
「呼ばれたの!!」
「………」
 何か、事情があるようだ。サリーの父親は苦笑して、サリーにそれ以上、何も言わない。
 俺から見れば、お嬢さんサリーは、おかしなことをいう女、だ。それなりの年齢なんだから、犬猫が目の前を横切ったからって、追いかけるようなほど子どもではない。
 何か曰くがあるな。俺もまた、そういうものに呼ばれることがある。そういう身内を持ったから、巻き込まれるのだ。
 だけど、一度、苦い経験をしたから、俺はそういうものは無視すると決めている。
 しかし、向こうから特攻してこられちゃ、どうしようもない。
「で、俺の処遇は、どうなるんだ?」
「わたくしと結婚です!!」
「なんだと!?」
 サリーの戯言を聞いて、父親は激怒した。途端、剣を抜き放った。
「貴様、私の可愛い娘に、まさか、ふしだらのことをしたのか!?」
「してない!! だいたい、こんなガキ、興味がない」
「私の可愛いサリーのどこが興味がないというんだ!? こんなに愛らしいというのに」
「どいつもこいつも、頭がおかしい!!」
「サリーのことを興味がないという貴様のほうが、頭がおかしいんだ!!」
 サリーの父親の言葉に、護衛も、使用人たちも、うんうんとうなずく。えー、こいつら全員、おかしいー。誰か助けてー。
「もう、あなたは相変わらず、サリーに狂って」
「お母様、ただいま戻りました!!」
 次にやってきたのはお嬢さんサリーの母親だ。どこか影のある感じのある女性である。サリーに対しては優しい笑顔を見せる母親は、サリーを抱きしめる。
「もう、いけない子ね。勝手に動くようなら、外出を禁止しないといけないわ」
「ご、ごめんなさいぃ」
 どこも母親は強いな。さすがのサリーも、母親には半泣きである。
 お陰で、俺は凶器からも解放された。俺は礼儀正しく膝をつく。
「ご無礼な態度、お許しください」
「そのような、堅苦しいことをしなくてもいいですよ。貴族といっても、金で買った男爵ですから」
「………」
 そういうのが、一番、気を付けないといけないんだよ!! 俺は顔をあげないで、無言を貫く。金で買ったのが、穏便なほうならば、俺だって安心できるよ。
 たかが男爵家に、私設の騎士団がある時点でおかしいんだよ。しかも、屋敷は伯爵程度ときている。俺が知る伯爵の邸宅は、これに似たり寄ったりだ。
「さあ、立ってください。サリーを助けてくれたと聞きました。お礼に、食事をしていってください」
「い、いや、無作法ですから、どうか、お許しください。助けたといっても、たまたまです」
「娘を救ってくれた方をそのまま帰すなど、恥知らずなことをさせないでください。これも、貴族の矜持ですよ」
「………あ、ですが、服が」
 どうにか逃げようと、自らの服を見て、これを言い訳にする。ほら、貴族相手に、俺の服は明らかに悪い。
 サリーの母親は、俺をじろじろと見て、それから、サリーの父親を見る。
「マイツナイト様の服が入りますね」
「やめてぇ!!」
「そうなの!! この人、お父様と体格がそっくりなの!!! こう、抱きついてみると、お父様相手にしているみたい」
「そ、そうか」
 反対していたサリーの父親は、俺と父親が同じっぽいことを言われて、表情をほころばせる。あれだな、可愛い娘に、将来はお父さんと結婚するの、とか、結婚するならお父さんみたいな人がいい、とか言われたんだろうな。
 だが、対象が俺というのは我慢ならん。
「別に、謝礼が欲しくてやったことじゃない! だいたい、俺は金にも困っていないんだ。ただ、貴族のお嬢さんが誘拐されてたから、助けただけだ。平民貧民だったら、見逃す」
 本当に、そうなのだ。平和に貧民街でくすぶっていたかったから、お嬢さんサリーを助けただけである。
 助けて良かった。絶対に、後々、貧民街は大変なこととなったな。この父親の溺愛ぶりは、サリーのその後によっては、とんでもない災いとなる。
「まあまあ、貧民としては、食べられない食事ですよ。食べてから帰ればいいでしょう」
「帰してぇ!!」
「準備しなさい」
 サリーの母親は容赦ない。使用人数人と騎士数人が俺の周囲を囲む。もう、俺、帰してもらうには、この家族団らんに参加するしかなくなった。
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