妖精の支配者

shishamo346

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復讐の連鎖

長期休暇の予定をたてよう

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「もうそろそろ、長期休暇ですね」
「今、そういう話するのは、どうかと思いますよ」
 絶賛、身体検査受けている俺に、そんな世間話されても困るので、母サツキが代弁してくれる。
 いつもの月一回の身体検査を俺は筆頭魔法使いの地下で受けている。逃げられないように、無駄に暴れないように、と拘束され、話すことだって出来ない。
 義体で動いている母サツキは、筆頭魔法使いハガルを呆れたように見ている。こう、常識人みたいな顔しているが、ハガルの手伝いを普通にこなしてるアンタも、普通じゃないよ。
 死んだ後も、母サツキは自らが持つ才能と能力を発揮して、月一回、筆頭魔法使いハガルのお手伝いだ。妖精の目の改造を手伝って、そのついでに、俺の状態を見ているのだ。
 体感的には、俺は特に変わらない。俺もハガルもわからなかったが、俺が使っている妖精の目という魔道具は、元々、壊れていたという。そのため妖精の目を休止させると、俺は片目、何も見えなくなるのだ。それを母サツキが直したことで、俺は普段から、両目で世界を見渡すことが出来るようになった。
 いいことばっかりじゃないけどなー。俺の実験体としての扱いは死ぬまでだろう。
 妖精の目は、本来、四六時中、発動しているものだという。だけど、俺と死んだ親父だけは、意識的に妖精の目を休止出来る、という特異な体質なのだ。この仕組みを調べるために、ハガルは、親父を生きたままで、死んだ後も、色々としたという。母サツキが経過と結果を見せてもらって、真っ青になったのだから、余程のことをしたんだなー。
 きっと、俺も死んだ後は、ハガルに調べられるんだろうなー。今も生きたまま、色々と、気持ち悪いことされてるよ。
 会話をしたいようで、俺の拘束が解かれた。妖精によって動けなくされていた体も自由になる。
「ロイドは、長期休暇は、里帰りしますか?」
「しないよ!!」
 大声で否定しておく。
 俺の里帰りというと、王都の貧民街である。
「もう、帰っていい、とライホーンが許していますよ」
「言葉通りに受け止めちゃいけないよ!! 兄貴のことだから、行ったら、説教の上、殴るんだよ。そして、いつもの殴り合いの喧嘩になって、また、俺は追い出されるんだ」
「………」
 呆れるハガル。この男を呆れさせるって、なかなか出来ることじゃないんだよな。
「そんな、殴り合いなんて!?」
 そして驚く母サツキ。サツキの中では、俺と兄ライホーンの仲は、幼い頃で止まっている。何より、親父によって、家に閉じ込められていたから、外のこと、一切、知らないのだ。貧民や平民の兄弟なんて、殴り合い、普通なんだけどな。
「信じられませんよね。殴り合いなんて。私は弟たちには、そんなことしませんでしたよ。皆、仲良くしていました」
「平民といっても、育ちがいいからな」
「暴力で解決なんて、私には無意味ですから。妖精憑きには、暴力、通じませんよ。だから、きちんと話し合いをさせました」
「………」
 あれだ、ハガルが話し合いを無理矢理させたんだな。ハガルの弟たちだって、手をあげたりしただろう。そこをハガルは妖精という化け物じみた力で頭から抑え込んだんだ。笑顔でそんなことされたら、誰だって、逆らえない。ある意味、ハガルも実力行使だな。俺も気を付けよう。
 世間知らずで、夢見ている感じの母サツキは、俺と兄ライホーンの関係に真っ青だ。
「そんな、ライホーンには、兄として優しくと教えたのに」
「お袋、男の兄弟では、それが普通だ」
「そうなのですか!?」
「そうだよ」
 兄弟だから、という理由をごり押ししてやる。そういうもんだよ、と言ってしまったほうが簡単だ。
「わたくしは、姉妹でしたから、知りませんでした。マイツナイト様は、貴族ですし、きっと、話し合いで解決していたでしょうね」
 夢見過ぎだ!! 男爵マイツナイトの人となりを母サツキは勘違いしている。あの男は、話し合いで解決なんてしない。
 以前、酒を一緒に飲んでいた時、マイツナイトの弟が母サツキの婚約者だったなー、ということを思い出して、何気なく、「どんな弟だった?」と質問したんだ。その答えは「クズだ」と目まで蔑みをこめて吐き出した。あれは、弟に、余程なことをしたのだろう。
 親父もそうだが、マイツナイトも、母サツキの前では、綺麗な部分を見せていたのだろう。母サツキ、妙なところで世間知らずな感じがするのだ。
 俺は背伸びしたりして、体の筋肉をほぐした。拘束されたりすると、体の節々がちょっと痛くなる。
「長期休暇といったって、俺はお嬢さんの護衛だからな」
 現在、立派な大人でありながら学生しているけど、俺の本来の役目は護衛である。
 俺は、たまたま、誘拐途中のお嬢さんサリーを助け、その縁から、今も護衛をしている。自由気ままに旅をしていたいが、あっちこっちで頭を下げられたから、仕方なく、お役御免になるまで、サリーの護衛をしている。
「だいたい、長期休暇なんて、なんであるんだ?」
 貴族の学校では、長期休暇が何故か三回ある。次の授業の準備、と説明されても、毎年、同じことやってるんだから、そんな必要ないだろう。むしろ、休みをなくして、貴族の学校の年数を減らせばいいのに。
 心底、そう思っているから、そのままハガルに言った。
「学校の学びをしっかり理解しているか、生家の手伝いをさせて、確認するのですよ。貴族の学校ですからね。あとは、長期休暇を間に置くことで、子息令嬢の出来具合を見ます。休み明けに試験をしますと、成績が落ちていた、ということはよくあります。身に着ける、と、付け焼刃、は違いますからね」
 ただ、遊ばせるわけではないということだ。
「ロイドは問題ないでしょう。数年間、試験をしましたが、いい出来でした。心配していません。ゆっくりと遊んでください」
「護衛だから!!」
 遊びなんてない。長期休暇は、暇になったサリーの監視だ。ちょっと目を離すと、サリー、どっか行っちゃうから。
 地下から出る時は自力だ。地下に行く時は楽なんだけど、上る時はどっと疲れるんだよなー。あの身体検査、もとに戻されているはずなんだけど、そうじゃない感じだ。
 妖精憑きの力は万能だ。気持ち悪いことをされるが、綺麗に戻される。同じことを処刑前の親父にしたのだという。親父は、本当に処刑で死んだと信じたい。
 地下から出た所で、たまたまなんだろう、皇帝アイオーンと対面である。
 見た目、優しい感じの皇帝アイオーン。とても、皇帝に向いていない人だ。だが、いざという時は、自らの手で皇族を殺す非情さを持っている。筆頭魔法使いハガルの機嫌が良くなる時は、ハガルの気に入らない皇族や貴族がいなくなった時である。
 俺が膝をつこうとするのをアイオーンは手で止めた。
「友人の弟だ。そんなことはさせたくない」
「友人と言ってもらえるとは、兄貴、すごいね」
「そうだよ、君の兄は、すごい人だ。帝国の大恩人でもある」
「らしいね。俺は知らないけど」
 皇帝の友人と呼ばれるのは、次兄である。皆、友人と呼び、次に続くのは、大恩人だ。一体、どんなことを次兄がやったのか、俺は知らない。大恩人と言いながら、次兄がやった善行は表に出ることはない。
 次兄もまた、帝国を救うほどの善行をしたというのに、吹聴すらしない。海の貧民街のどこかで、次兄はひっそりと過ごしている。長いこと、辛い日々を過ごしていたから、逆に、何者にも干渉されない生活を次兄は強く望んだ。だから、皆、次兄の望み通り、海の貧民街を静かに見守っている。
 次兄が暮らす海の貧民街を見守っているのは、帝国各地の貧民街だけではない。帝国も、海の貧民街を見守っている。






 もうすぐ長期休暇だから、と浮足立っている貴族の子息令嬢たち。休暇前に、試験があるけどな。上級クラスは、中級クラスに落ちないように、試験が近づいてくると、皆、ピリピリしている。勉強していないと悪いみたいで、俺は仕方なく、教科書を開いて、勉強しているふりをする。
 席順は、成績順なんだよなー。俺は上級クラスの真ん中辺りだから離れている。なのに、護衛対象であるお嬢さんサリーと皇族セキラは、お隣同士である。皇族セキラの護衛は、公とされているので、俺はこの二人の近い席である。
 だから、俺の隣りは、次席様である。
 席順真ん中の中心から、左右に成績順である。真ん中で教師の前って、何得なの? と俺は言いたいんだけど、大事なんだ。ほら、教師に顔を覚えてもらえるから、将来にいいんだって。首席になるって、色々と大変なんだなー。
 ど真ん中には首席のサリー、その隣りに皇族セキラ、その後ろに俺である。成績は上級クラスの真ん中くらいなのに、と陰口叩かれるかと想像していた。ついでに、次席にとって、俺は生徒会役員という輝かしい役職を横取りしたような奴だ。絶対に嫌われてるよ、と思っていた。
 だが、実際はそうではない。俺は悩んでいたりするのは面倒なので、次席である子爵令息ユナンに、思い切って質問した。
「呼び捨てでいいですよ。感謝していますし」
 敬称不要と言われて助かった。俺は男爵相手でも、敬称つけないといけないんだよなー。
「生徒会役員って、色々とお得だと聞いてるんだが」
「最初は、抗議に出ましたよ。だけど、きちんと説明は受けました。皇族がいる場合は、皇族が生徒会役員となるため、次席は生徒会役員になれません。どちらにしても、僕は生徒会役員になれませんでした」
「俺は護衛だから、なっちゃったけどな」
「ですが、優遇はされます。次席で居続ければ、その実力を考慮してもらえます。生徒会役員って、実は面倒事が多いじゃないですか。正直、サリー嬢のような天才ではない僕は、生徒会役員をやっていたら、勉強と両立出来なくて、すぐに次席でなくなっていたでしょう。今ならわかります。だったら、名誉よりも、入学から卒業まで、この成績順を続けるほうが、僕の将来のためです」
「あんたも、城の文官とかになるのか?」
「僕は何の才能もありません。だったら、なれるもので、一番いいものを選ぶだけですよ」
 何もかも吹っ切れた顔で笑っていう次席ユナン。清々しい顔しているな。
 というわけで、世間話程度で俺は次席とは仲良くしている。時々、勉強でわからない所とかを見てやったりもしている。俺はほら、すでに学んだあとで、出来て当然だから。
 サリーはなー、天才だから、教えを乞う相手には向かない。次席ユナン、思い切ってサリーに聞いたんだ。俺のこと、信用出来なかったんだな。だが、サリーの説明は、説明ではない。天才の物の見方は別視点だ。ユナン、一度で悟った。一生、サリーには頭では勝てない、と。
「ユナンは、長期休暇、何するんだ?」
 長期休暇という文化が理解出来ないから、まずは身近な人から情報を貰うことにした。
「我が家は貧しいからね。子どもも労働力だよ。学校が休みとなるから、色々と手伝わされるよ。しょせん、大貴族の下っ端だからね」
「せちがらいな」
「だいたいはそうだよ。君はどうするんだい?」
「俺はお嬢さんの護衛だな。護衛対象が減って助かる」
「そ、そんなー!!」
 俺の前で盗み聞きしていた皇族セキラが情けない声をあげる。
「長期休暇なんてなくなればいいのに!?」
「そういう事いうから、変な噂が流れるんだよ!?」
 セキラが俺に抱きつくように泣きついてくる。やめろ!? そういうこと人前でするから、俺とセキラは恋仲なんじゃないか、と疑われてるんだよ!!
 皇族セキラ、女嫌いで有名である。入学当初、皇族だから、と女子が群がったんだ。しかし、セキラは俺の後ろに逃げ込んで悲鳴をあげるから、相手にされなかった女どもが、悔し紛れにそんな噂をバラ巻いたのだ。お陰で、そういう目で見られている。セキラは女嫌いなんじゃなくて、男好きなんだ、と。
 噂は嘘だということは、身近な奴らはわかっている。セキラ、ただ単に俺のことを兄か何かと慕っているだけである。ちょっと依存しすぎだけどな。
 どうにかセキラを剥がそうとするのだが、こいつ、見た目よりも鍛えてやがるんだよ! しかも、技術もある。簡単に剥がれてくれない。お前、護衛なんていらないだろう!!
「ううう、長期休暇中、絶対に父上にしごかれるんだー」
「頑張って、休まず通ったんだから、母親は誉めてくれるだろう」
「母上は、父上の味方だから!! 母上は、父上にベタ惚れなんだ!!!」
「………」
 仕方がない。皇族セキラの父皇族サイは、力のある妖精憑きバリの美貌である。貴族の学校に在籍中、たくさんの貴族の子息令嬢がサイの美貌に狂ったという。それをあえて、サイは起こしたのだ。あんなのの妻になるのだから、女だったら、もう全て捧げて、言いなりだろう。
 しばらく泣いて、愚痴っていたセキラだが、何かいい事でも思いついたのだろう。泣いた顔をあげる。泣いていても、可愛いな!!
「そうだ、ロイド、僕と一緒に保養所に行こう!!」
「帝国各地にあるっていう、皇族所有の保養所のことか? 俺はお嬢さんの護衛もあるんだから、行けるわけがないだろう」
「サリー嬢も招待するよ。そうだ、生徒会役員も招待しよう。親睦と言えば、いい言い訳になる」
 随分と饒舌に話せるようになった皇族セキラは、どんどんと話を大きくしていく。
 少しでも、城から離れたいのだろう。城よりも外がいいとは、どんな場所なんだ、城の奥ってのは。
 皇族は本来、城の奥から出てこない。皇族はその血筋が重要なんだ。皇族は帝国最強の妖精憑きである筆頭魔法使いを契約紋で縛り付けられる唯一の血筋だからだ。そういう生活を生涯、続けていられるのだから、城の奥はきっと、楽しいのだろう。
 ちょっとした悪童は、抜け出して、外で遊んだりするけどな。その延長線で、俺の次兄は当時は一皇族であった皇帝アイオーンと遊び友達になったんだけど。
 皇族セキラにとって、城は合わないのか、それとも、父親である皇族サイが恐ろしいのか、どちらかだ。
「サリー嬢、一緒に保養所に行きましょう!!」
「ロイド様と一緒でしたら、どこまでも参ります!!」
 俺次第かよ!! きらっきらと目を輝かせてサリーとセキラが俺を見た。
「まずは、お嬢さんは、父親と侯爵からの許可だろう。セキラ様は、えーと、サイ様? と許可とらないと」
「ロイドがやってよ!!」
「ロイド様が言ってくれれば、皆、許可します!!」
 その面倒臭いのが俺かよ!? お嬢さんサリーのほうは、まあ、いつもの調子でどうにかなるだろう。
 問題は、皇族である。正直、そこら辺の皇族なら、口先三寸で言いくるめられる。
 が、皇族サイは無理だ。あの、笑顔で何考えてるかわからない男である。セキラの母親でさえ言いなりだ。ただ、お願いするだけでは済まないだろう。
「絶対、何かやらされるなー」
 まずは話しやすい筆頭魔法使いハガルから交渉である。





 皇族セキラは城へ、お嬢さんサリーは侯爵の屋敷へ、無事、帰っていったことを確認した俺は、一時的に護衛から解放される。
 夜になると勝手に発動する妖精の目。これはどうしようもない代物だったが、今は違う。
 俺は次兄ルキエルから貰った眼帯をつける。こうすることで、妖精の目は、ただの目としての働きをするだけだ。不思議なことに、眼帯をしていても見えるという。お陰で、俺は目立つことなく、かつ、不自由なく夜も外を出歩けるようになった。
 いつものように、次兄のお友達である商人ダクトのトコに寄っていく。城に行く時のいいお土産があるかもしれないからなー。
「ダクトいるー?」
「奥にいますよー。ロイド様が来ましたよー」
 店員たちはもう、俺のこと馴れてるなー。笑顔で奥へと案内してくれるよー。
 そして、いつもの部屋にぽんと放り込まれた俺は、すぐに笑顔の裏の思惑に気づかされる。
「久しぶりだな、ロイド」
「あ、兄貴、お久しぶりー」
 俺はすぐに正座する。よりによって、長兄ライホーンがダクトと茶を酌み交わしていた。ダクトはというと、項垂れている。ダクトもな、ライホーンには逆らえないんだよ。ダクト、たった一か月とはいえ貧民だった時に、ライホーンには色々と世話になったし、子分してたんだ。
「すんません」
 何が悪いかなんて関係ない。すぐに謝る俺。土下座するよ。殴られたら痛いじゃん。
「聞いたぞ。入学式で、貴族に絡まれて、大変なこととなったそうだな。身なりが悪かったそうじゃないか」
「すんません」
「侯爵様があんなに説得したというのに、酷い身なりで問題になったとか。それを収めてくれた筆頭魔法使い様に感謝しなさい」
「はい、毎日、祈るように感謝してます!!」
「なのに、生徒会役員の初仕事では、貴族の子どもの骨を人前で折ったというじゃないか」
「すんません!!」
「護衛優先といえども、お前には、第二の手段があるのだから、もっと穏便な方法がとれただろう」
「以後、精進いたします!!」
「相手の貴族も、皇族様相手に失敗を侵したから、平民落ちしたと聞いた。こちらで処理しておいた。もう、日の目も見れないだろう」
「………」
 真面目に説教しているが、ちょいちょい、怖いこというよな、この兄も!? 平民落ちした貴族様は、平民ですらなくなったんだな。こわっ!!
 真面目な男で勘違いされるが、長兄ライホーンはやっぱり貧民育ちなんだ。幼い頃に母サツキからいい教育を受けてはいるが、育ちは育ちなんだよな。俺も、もうちょっと大人しくしてよう。
「それで、また、ダクトに金の無心か?」
「え、いや、これから、ハガルのトコに相談に行くから、ちょっと手土産になるものがないかなー、と見に来たんだ」
「あるよ!!」
 ライホーンから逃げたい一心のダクト、話に乗ってくれた。一緒に逃げようぜ!!
「ちょうどいい。俺からも、筆頭魔法使い様に相談がある。一緒に行こう」
 俺だけ逃げられない!! 俺は笑顔を強張らせたまま、沈黙した。
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