妖精の支配者

shishamo346

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続く因縁

契約する時は、気を付けよう

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 きちんとハガルに謝罪したし、俺はそのまま帰るつもりだった。ほら、俺、無駄に夜遊びしているから、もうそろそろ、侯爵マキラオが吐血しちゃうよ。顔が真っ青になってきた。いい薬をまた、飲ませよう。意味ないけど。
 ハガルは意味ありげに俺をじっと見ている。
「な、何? 俺、まだ、何か悪いことした? してるなら、今すぐ、教えてほしい。謝るから」
 自覚がないから、心配になった。ほら、貧民という存在自体、犯罪だからな。
 ハガルは深く溜息をついた。
「あなたは、脇が甘いですね。いつか、その脇の甘さで、大変なこととなりますよ」
「俺、何かやった?」
「別に、私は帝国の安寧に関わらなければ、何が起こってもかまいません。ただ、ロイドが望んでいない事が、進行中というか」
「はっきり言ってよ!! 俺、頭悪いから!!!」
「帰ればわかります。私は助けませんよ。これは、私でも、どうすることも出来ませんから」
「一体、何が起こってるんだよ!?」
「さあさあ、帰って。皆さん、待っていますよ」
 俺の知らない所で、とんでもない事が起こっているという。帰りたくないけど、帰らないと、侯爵マキラオが吐血しちゃう。可哀想だな。
 とっても気になるけど、侯爵の屋敷に帰ればわかるという。だけど、俺はあえて、離れに直行した。こうすれば、無意味に時間稼ぎが出来るというものだ。
 なのに、無情にも、ドアをノックされる。俺はいない者と徹した。だって、離れの灯りだってつけていない。俺が帰ったこと、誰も気づいていないはずだ。
『旦那様、帰っていないのですよ』
『あの男、また、夜遊びして、ご、ごほっ』
『旦那様、また』
『おい、薬を準備しろ!!』
 俺は居留守が出来なくなった。無理だー!!
「います、ここにいます!!」
 だけど遅かった。吐血であっちこっちを赤く染めた侯爵マキラオが、使用人たちに支えられて立っていた。
「貴様、世話になっている自覚はあるのか!?」
「ごめんなさい!!」
「帰ってきたら、まず挨拶をしなさい!!!」
「すみませんでした!!!」
「だいたい、文化祭中も夜遊びとは、どういうつもりだ!?」
「以後、気を付けます!!」
「旦那様!!」
「おい、医者を呼べ!!」
 侯爵マキラオ、俺に説教して、そのまま気絶した。大騒ぎだ。
 マキラオは退場したが、俺は舞台に立たなければならない。他の使用人たちに引っ張られ、俺は客間に連れて行かれた。ここ、俺には縁のない場所なんだけど。
 俺は基本、離れで過ごしている。本宅である侯爵の屋敷にお邪魔するのは、食事に行く時くらいだ。
「あれ、ダクト」
 何故か、満面笑みの商人ダクトがいた。この男、普段は伯爵オクトと取引しているだけだ。侯爵マキラオとの縁は結ばれていない。俺は仲介しないし、ダクトもそれをお願いしてこなかった。ほら、ダクト、これ以上、貴族の取引増やすと、王都でハブられちゃうから。こういう世渡りが上手だから、ダクト、王都でもそれなりの店を構え続けられるのだ。
 ダクトの向かいには、見覚えのあるお嬢さんがいる。いやしかし、俺が知ってるのは男だったような気がする。
 お嬢さんは俺を見て、にっこりと笑って会釈する。
「お久しぶりです、ロイド様!!」
「えー、お前、女なんだー」
 声を聞いて、俺は驚いた。
 このお嬢さん、俺が男爵マイツナイトでお世話になっていた時、俺についていた使用人である。男だと思ったら、女だったんだー。よくある話だ。女だと危ないから、と男装させてたんだ。
「まさか、男だと思っていたんですか!?」
「俺が意外にも、純真無垢なんだよ。男と紹介されたから、男と思った」
 それに、俺の身近には、見た目はいかつい男だけど心は乙女な奴がいる。見た目だけで判断してはいけないんだよ。後で大変なこととなる。
 余計なことは言わないで、俺は下座にある椅子に座る。絶対に上座になんか座るものか。どうせ、ろくな話じゃないんだ。
「それでは、ダクトさん、ロイド様も来ましたので、契約の確認をしましょう。ロイド様、確認してください」
「え、俺、しないといけない?」
「出資者であるロイド様には、確認義務がありますよ」
 俺の元使用人であったお嬢さんは笑顔で書類を差し出す。
 元使用人のお嬢さんメグルさんは、とても真面目な子だ。俺から受け取った金を元手に商売を始めたのだが、きちんと、何に投資するのか、何を売買するのか、逐一、俺に報告の手紙を送ってくれる。
 元手は、お嬢さんサリーの護衛の報酬なんだが、生活のほとんどは男爵マイツナイトが賄ってくれている。お陰で、貯まっていくだけだ。だけど、あれほどの大金を持っていると、侯爵家では、泥棒扱いされて、後ろからばっさり斬られちゃうかもしれない。仕方がないので、俺はその大金を投資したのだ。なくなれば、もう、俺も疑われることがないだろう。
 そういうわけで、俺は元使用人のお嬢さんメグルの計画書に全て承認を出した。出資する上での契約でも、俺は失敗しても、元手の返却は不要、としていたから、どうでもいいのだ。
 これも、何かの商売なんだなー、なんて俺は書類をペラペラとめくって流し見た。
「いや、これはダメだろう!!」
 内容確認して、俺はすぐに却下を出した。
「え、どうしてですか!? これまで、どんな危ない計画でも、ロイド様は承諾してくれたではないですか!!」
「別に、失敗したっていいからだよ!! けど、この契約は、根本的にまずい」
「ですが、ロイド様、私の商売には出資してくださってるではないですか!?」
「だからって、俺の肖像画の売買権は許可出来ないよ!!」
 よりによって、俺の肖像画の売買の契約だ。こんなの、俺は絶対に許可しない。親父の二の鉄を踏んでなるものか。
「ロイド、メグルお嬢さんとの契約事項には、お前が協力を惜しまないこととなっているぞ」
「それは、金銭に関してだ」
「よく読め。お前が出来る限りのことは協力する、となっている」
 ダクトは俺とメグルが交わした契約書の写しを見せてくれた。
 確かに、そうなってる!! けど、それは、肉体労働とか、そういう、子どものお手伝い程度の話である。
 しかし、解釈によっては、これ、何でもやる、と読めてしまう。
 恐る恐る、と商人ダクトを見た。ダクト、悪い顔してるよ!!
「まさか、メグル、商売が失敗したからって、ダクトに俺を身売りするつもりか!? さすがにそれは、契約違反だぞ!!」
「いえ、商売は順調です。やることなすこと、皆、大成功ですよ!! 見てください、この売上を」
 元使用人メグルちゃんも悪い顔してるよ。そっかー、ダクトとメグルは同類かー。こいつらの本性、初めて知ったよ。
「じゃあ、俺の肖像画、売買しなくってもいいだろう!!」
「買いたいというお客様が大勢います。商人としては、その要望に応えなければなりません!!」
「俺は望んでないよ!!」
「商売とは、そういうものに魂を売るようなものですよ」
 暗く笑うメグル。お前、何に魂を売ったんだよ。今すぐ、売り先に苦情訴えて、魂を取り戻してきてやるよ。
「さすが、メグル、わかっているね」
「はい、お義父様。今後は、親子として、ご贔屓してください」
「え? どういうこと?」
「ロイド、本当にお前は、頭がいいのに、脇があまいな」
 同じようなことを筆頭魔法使いハガルに言われたな。
 それ以前に、メグルとダクトの会話がおかしい。まるで、親子みたいだ。
「彼女は、俺の息子の許嫁になんだ」
「まさか、お前、俺の肖像画の商売のためだけに」
「そんなわけあるか!! 彼女は目利きがいい。だから、息子と見合いさせたんだ。彼女の生家も王都のほうに進出する伝手を欲しがっていた。我が家と繋がることで、彼女の生家の商売を王都にまで広げられるようにしたんだ」
「こんな、短時間で、そんな話になるなんて」
「いやいや、家との繋がりはもっと前からだ。お前が彼女に資金提供する前から、そういう話になっていた。ただ、彼女が商売以外の仕事をしたい、というから、ハガル様に紹介してもらったんだ」
 察した。そうかー、ハガル、自分の息がかかっている人を男爵家に潜入させたのである。そして、俺は何も知らずに、メグルちゃんと仲良くなって、ついでに、商売を立ちあげられるように資金提供しちゃったのだ。
 そして、筆頭魔法使いハガルは、メグルちゃんから色々と報告を受けていたわけである。俺は王都に移動となると、メグルちゃん、お払い箱になるわけだ。だけど、俺はメグルちゃんに投資したわけだから、そこの所もハガルは報告させたのである。
 ハガル、こうなる前に止めてよ! メグルはまだ、ハガルの息がかかっているんだから!!
「出資者であるロイド様には感謝しています。契約期間中は、儲けの半分はロイド様にお渡しします」
「なんて暴利みたいな契約してるんだよ」
「失敗すると思ったんだよ!! 許可した商売だって、かなり無茶だから、俺は失敗するほうに賭けたんだ!!!」
「止めてやれよ!!」
「俺は破産したかったんだよ!?」
「えー、頭おかしいんじゃないか?」
「こっちにも、事情があるんだよ!!」
 頭おかしい人、と俺はダクトに見られた。ちくしょー、お前には、俺が立たされた状況、わからないもんな。
 俺とメグルの契約、ともかく無茶苦茶なんだ。
 まず、投資した金は、失敗しても返さなくていい。それは、俺から提示したものだ。メグルからは、心苦しい、と言っていたが、むしろ、失敗してほしかったから、俺はそこだけは譲らなかった。
 投資した以上の儲けが出た場合は、半分を俺に渡すこと。これは、投資失敗の場合の条件をつけた時、メグルからつけてきたのだ。俺は失敗すると思っていたから、了承した。増えることなんてないよ。
 金銭以外での助力を俺がする。肉体労働くらいならいいよ、と俺は口で了承したわけである。この時、メグルも笑って、無茶なことはお願いしません、と言っていた。きっと護衛とか、その程度だろう、と俺は思ってたんだ。メグルも、そのつもりだったのだろう。ほら、俺、強いし、いざとなったら、貧民の下っ端を連れて行けばいいから。金かからない護衛だから、メグルも気楽だろう。
 こんな感じの内容がずらずらと書いてある契約書。この契約期間は俺が貴族の学校を卒業するまでとなっている。つまり、契約期間は、俺が留年したら長くなり、飛び級したら短くなるという。
 俺は、この短期間での状況が書かれた報告書をざっと目を通した。
「なんだこれは!?」
 やることなすこと、全て、成功しているのだ。もう、俺が出資した金が倍に膨れ上がっている。もう、俺、いらないだろう。
 こんなことになるとわかっていたら、期間は一年とかにして、さっさと縁を切れるようにしておけばよかったよ!!
 それもこれも、俺がメグルという人を知らなかったからだ。メグル、俺つきの使用人になって短かった。すぐに俺は王都に移動となったのだ。そのため、メグルのこと、本当に俺は知らなかったのだ。調べる暇もなかった。
「こ、こんなことになるなんて、詐欺にあった気分だ」
「人聞きの悪いことを。詐欺ってのは、お前の金を巻き上げることだぞ。メグルお嬢さんがしたことは、逆だ。お前に一財産を築いてくれたんだ。むしろ、幸運を運ぶ鳥だろう」
「破産したかったーーー!!!」
「そんな縁起悪いこというな!! 今は、お前のその見た目が大事なんだ。笑え」
「俺は親父そっくりなこの顔が大嫌いなんだーーーーー!!」
 ちくしょー、この見た目が大嫌いだってのに、皆、この見た目が大好きときてる。嬉しくない!!
 ダクトは俺を肩をぽんと叩いた。ダクト、優しく笑いかけてくれる。
「金がない時は、いつでも来てくれ。出すから」
「そういう言葉が欲しいんじゃないよ!! 俺、きちんと働いて対価貰ってるだろう!!!」
「お前の都合で金を融通出来るのは、俺だけだぞ。いつだって、お前の味方だ」
「だったら、肖像画の売買やめてくれ」
「何を言ってるんだ!! お客様が求めているものを売るのが、商人なんだぞ。心配ない。金額によって、肖像画の鮮明度とかも調整することとなっている。大型で、より、ロイドに似ている肖像画は、余程の貴族でないと買えない値段設定となっている」
「やめてぇーーーー!!」
「騎士団からは、お前が着ていた騎士服が提供された。売れないが、これを元に、正確な複製を作ることとなったんだ。その自前の剣の複製も作って売買することとなっている」
「これは、ルキエル兄お手製の、世界に一つしかないやつだぞ!!」
「さすがルキエルだな。そのデザインも素晴らしい。職人もこれを見て、ほめちぎっていたぞ」
「そりゃそうだ。ルキエル兄のお手製だからな。そこら辺の職人とは違う。持ち手だって、俺にあわせて鋳造してくれたんだからな。長さも、俺にあわせてだ。手入れ用の道具だって、全て、ルキエル兄が作ってくれた。毎日、しっかり手入れしてるんだぞ」
「そうか、それも全て、見せてくれ。武器の類は、俺も不勉強でな。職人と一緒に、見てみたい」
「お前ら、ルキエル兄の実力を知って、驚くなよ」
 次兄ルキエルのことを誉められて、俺は調子に乗った。俺は次兄が大好きだ。自慢の兄だ。
 何故か外に職人が待機していたが、まあ、気にしない。俺は、離れに連れて行き、次兄お手製の道具類を見せびらかした。
「これはまた、意匠が素晴らしいですな」
「ルキエル兄は読書だから、異国の技術も取り入れたんだ」
「この飾り紐は?」
「いいだろう。編み方は大昔のものをわざわざ使ったんだ。表と裏では違うだろう。表は勝利、裏は生還を意味している。勝利を目指すだけでなく、生きて戻ってください、という祈りがこめられている」
「鞘にも、色々と施されていますが、これは?」
「妖精の悪い悪戯除けだ。昔、剣の切れ味を悪くする悪戯をされた、という笑えない話が実際にあったんだ。そういう悪戯をされないようにするためのおまじないだな」
「初めて見ました。模写していいですかな?」
「いいよ」
 もう、何でも聞いて。俺はぺらっぺらと話して、次兄ルキエルお手製の武器だけでなく、舞踏会で着た服まで見せた。だって、ルキエルのこと誉めるんだもん。自慢の兄だよ。自慢したいじゃん。






 数日後、俺は筆頭魔法使いハガルに呼び出された。
「あなたはアホですね」
「すいません」
「あなたが着ていた、という舞踏会の衣装の複製が売られています」
「ごめんなさい」
「あなたが身に着けていた武器が、お手入れ道具とセットになって販売されています」
「調子に乗っちゃって」
「あなたの肖像画なんか、とんでもない金額で販売されたというのに、売り切れていますよ」
「………」
 本当に、俺、やっちゃったんだなー。けど、仕方ない。契約で、お手伝いするって、書いちゃったんだから。
「あなた関係ですから、さすがに私のほうでも条件をつけました。売上の半分は寄付すること、としました。あなたは契約で、売上の半分を受け取ることとなっています。寄付分を引いた売上の半分をとられては、商売としては成り立たないと私も読んでいました。ところが、商人というものはえげつなくて、さらに上乗せして販売したんです。しかも、売上の半分は寄付となる、という売り文句をつけました。これにより、買手は文句を言えませんでした。何せ、文化祭でのあなたの扱いは、募金を集めるエサでしたからね。高額で、売れないと私も読んでいたのです。ですが、商人はさらに上手です。安価の小物の販売に力をいれたのです。小物であれば、大して金はかかりませんし、大量に制作出来ます。その小物がバカ売れしたのです。お陰で、今年の寄付額は、とんでもないこととなりましたよ」
「逃げたい」
「認識阻害の道具は常に持っているように。手放した時、どうなるか、想像がつきません」
「どうしてこうなったんだ!?」
「来年の文化祭では、あなたは不参加です。私がそうしますから、安心してください。一年もすれば、すぐに別の話題に移ろいます」
「ううう、貧民に戻りたいー」
「ロイド、あなたにきちんと言いたいことがあるのですが、いいですか?」
「もう、何言われても大丈夫!!」
 ハガル、珍しく迷っている。そんな、迷うことなのか? どんなことなのか、俺は想像出来ない。
「私は、以前から思っていたのですが、ロイドは、貧民に向いていません」
「いやいや、貧民だから」
「あなたの生き様は、貧民じゃありません。よく小説に出てくる、勇者や騎士みたいです」
「そんなかっこよくないよ、俺!!」
「そりゃ、無意識にやっていますからね。あなたの普段の行動は、誰が見てもかっこいいですよ」
「やめてぇーーーー!!!」
「逃げてはいけません。これが、あなたの一般的な評価ですよ」
「俺、貧民だもんーーーーー!!」
「諦めてください。あなたは、貧民で終わるような器ではありません」
「ちっくしょー、俺は絶対に諦めないからなーーー!!」
 俺は叫んで、逃げ出した。絶対に、いつか、自由になってやる!!!
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